【トルコ旅行記】イスタンブール編① 施しを受ける | 光を届けるパステルアート 心の宇宙に還る旅

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女性限定大人のアートサロン Atelier Nana(アトリエ ナナ) 自分のままで自分を楽しむをテーマに、あなたの世界を広げ、ご縁をつなぎます。今まで隠れていた本来の素敵なご自分に出会えるお手伝いをします

 

こんばんは 星

 

 

 

ご訪問ありがとうございます m(_ _)m

 

 

過去のトルコ旅行記もいよいよ終盤に入りました。

 

最終滞在地、イスタンブールです。

 

 

 

このお話の中の会話は

 

 

ピンクの文字がトルコ語

青い文字が日本語

グリーンの文字が英語

 

でお届けしています。

 

 

 

イズミルを後にして、イスタンブールにやってきました。

 

 

 

 

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空港からタクシーに乗ってスルタンアフメットエリアに向かいます。

 

 

 

スルタンアフメットの辺りは有名な観光地ですが、大通りからちょっと入ったところにアフメットさんの会社があるのです。

 

 

 

アフメットさんは、アンティークのトルコ絨毯をリペアするお仕事をされていて、時々取材を受けてテレビにも出たことがあります。

 

 

 

 

たしかアフメットさんが自分で持っている会社というか工房だったような。

 

 

 

途中でアフメットさんに電話して、タクシーの運転手さんに電話を渡し、アフメットさんから指定される場所に向かってもらいます。

 

 

 

 

タクシーはスルタンアフメットジャーミィ(ブルーモスク)が近くにある通りに来て止まりました。

 

 

 

ここ?

 

 

 

運転手 : 君のアフメットはここにやって来る。

 

 

私のじゃないけどね。

 

 

お礼を言ってタクシーを降り、通りの端に立ってアフメットさんが来るのを待っていました。

 

 

 

程なく、ハローと声をかけてきた男の子がいました。

二十歳になっているかどうかといった年齢だと思われます。

 

 

 

男の子 : どこから来たの?

 

私 : 日本から来ました。

 

男の子 : どうしてトルコ語喋れるの?

 

以下同文…

 

 

男の子 : ところで、ポストカードセット買ってよ。◯◯TL(トルコリラ)だよ。

 

 

・・高い。

 

観光客価格にされている。

 

 

 

私 : あんまりお金無くて。

 

 

 

 

 

男の子 : 日本からトルコに旅行に来てるのに笑?

 

 

 

 

 

 

 

う!!!

 

 

 

 

トルコは(今はどうか分かりませんが)貧富の差が結構あると、以前に聞きました。

 

 

この男の子も、そこそこお金を持っているとは言い難い感じです(観光地で地味にポストカード売ってる位だし)

 

 

 

私はたまたま海外に行ったことのあるトルコ人ばかりと知り合いましたが、行きたくても行けない人だって当然いるわけです・・

 

 

 

 

 

彼の言葉にショックを受け、返す言葉もありませんでした。

 

 

 

海外旅行に来ているのに、お金が無いって言葉を口にするのはやめようと思いました。

 

 

 

それに、お金が無いとかそんな変な理由ではなく、欲しくないのだったら、要らないとか必要無いとハッキリ断れば良いだけのこと。

 

 

何か言い訳しようとするからややこしくなるのです。

 

 

 

私が軽く動揺しているのを知ってか知らずか、彼は穏やかに(しかも悟ったように)微笑んでいます。

 

 

 

男の子 : あげるよ。

 

 

と、持っていたポストカードを私にくれようとしました。

 

 

私 : ポストカードは必要無いよ。

 

しかもあなたの売り物ですよね!?

 

男の子 : いいよ。 記念だよ。

 

 

いい旅をね!と彼は笑顔で爽やかに去って行きました。

 

 

ポストカードを売っている子からポストカードを施されてしまった…

 

 

そして、何の記念なんですか。。。

 

 

 

 

アフメットさん…お土産売りの人が来るからなるべく早く来てもらえると助かります…

 

 

 

暫く待って、アフメットさんが登場。

 

知り合いの顔を見てホッとしました。

 

 

 

 

そこからホテルまで歩いて連れて行ってくれました。

なるほど、だからこの場所を待ち合わせにしたのか…

 

 

 

私が初めて行くエリア。

暗くなったら道に迷う可能性があります。

 

 

 

こぢんまりしたホテルで、入口は小さいけれど、中に入ると奥に向かってそこそこ広くなっていました。

 

 

 

アフメットさんがフロントの人に値段交渉してくれました。

 

 

 

鍵を受け取って部屋へ。

 

 

 

 

凄い!

このベッド、2つとも私が使って良いんだ!

 

 

 

 

 

 

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清潔にお掃除されているし、チャイのセットも用意されているし、十分な広さもあって。


 

 

 

 

 

しかも安い。

 

 

 

さすがアフメットさん。

ありがとうございます!

 

 

 

 

ア : よしえさ~ん、お腹空いた?

 

私 : はい、空きました!

 

 

 

私も知っているエリアに移動し、アフメットさんの知っているお店へ。

 

 

 

 

 

 

 

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よしえさん、ひさしぶり~ 🎵
 
 
 
 

 

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私は赤ワインですが、アフメットさんはファンタオレンジを飲んでいました。

 
 
 
ファンタ? かわいいですね(^ ^) と言ったら、アフメットさんは恥ずかしそうにうふふと笑っていました。
 
 

 

食事が終わってから、

 

 

ア : 散歩に行きますか?

 

私 : わ~、行きたいです!

 

 

アフメットさんとともに夜のイスタンブールの街を歩きました。

 

 

 

 

 

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アフメットさんは、なんだかちょっと良い気分な感じでドンドン歩いていきます。
 
 
途中で、路上の端っこに、ポツリポツリと人がしゃがんでいる地帯がありました。



ア : スーリエ達です。
 
私 : スーリエって何?
 
ア : 知らない? トルコの隣の国で、戦争があって、いっぱいトルコに来てる。
 
 
 
スーリエ  スーリエ…
 
 
 
ああ!
 
 
シリアだ!!
 
 
シリア難民の方々でした。
 
 
その中に、動く気力も無く、無表情で、どこも見つめてなくて、ただぼーっとしている5歳位の男の子がいました。
 
 
 
子供だったら、何某かの動きがあると思うのですが、彼に限っては、ただそこに存在しているだけ、という風情でした。
 
 
こんな歳で、どんな壮絶な経験をしてきたんだろう?
 
 
その後も散歩は進みましたが、あの男の子の表情の無い顔が頭の中から消えませんでした。
 
 
 
 
 
 
アフメットさんとズンズン歩いている内に、もの凄く遠くまで来ていることに気付きました。
 
 
私 : アフメットさん、どれくらい歩いた?
 
 
アフメットさんはハッとしていました。
 
 
ア : 6kmくらい…
 
 
ずいぶん散歩しちゃいましたね。
 
 
さすがにアフメットさんも同じ距離を歩くのは疲れると思ったのか、帰りはトラム(路面電車)に乗ってくれました。
 
 
 
 
 
トラムで元のエリアに戻ってくると、何だか人だかりがありました。
 
 
ザワついています。
 
 
近付いていってみると、男性がうつ伏せになっているような足が見えました。
 
 
もしかして交通事故!?
 
 
 
と思いましたが、もっと近付いていってみると、うつ伏せになっている男の人の上に、警官が馬乗りになって、更に押さえていました。
 
 
 
逮捕現場でした。
 
 
 
 
イスタンブールは、印象深いことばかりで初日の夜が更けていきました。
 
 
 
翌日もっと凄いのが現れるとも知らずに…
 
 
 
 
続く おすましペガサス