香港まで残り140km、頑張りたいと思います
中国では、どんなに家族が離れていても旧正月には皆実家に帰るらしいです
広州は沿岸部の大都市で地方からの出稼ぎ労働者が多いため、やはり他の都市に比べると春節の影響は顕著に現れているのでしょうか
沙悟浄がただのハゲなのが気になりますが
広州の街自体も川の中州に位置しています、大体名前に「州」とつく地名はこのような環境の場合が多々ありますし、過去には船運、現在においては橋の設置の容易さから交通の要所として栄えているところが多いです
ただ、中州は土壌の保水性が高いため主に米作りに向いているのですが、この地で水はけが悪いことを嫌うバナナを栽培する理由はなぜなのでしょうか
香港に入ると物価が日本並みに高くなるらしいので、大陸最後に安い中華飯を食い貯めしておきたいです
広東料理かよくわかりませんでしたが、味が薄かったので広東料理だと思います
こう書くとなんか広東料理あまり美味しくなさそう
スペインの学校ではワンピースのキャラ名を絶叫され、イタリアの家庭で隣のトトロを鑑賞し、トルコの農村部のテレビでドラえもん、インドのチャイ屋で忍者ハットリ君を見ました
この旅を通して日本のアニメ、漫画のさごさと、その国の文化を簡単に楽しく学ぶ手段になり得るアニメ、漫画は蔑ろに出来ない物なんだなと考えさせられました。
(トトロを見て日本に行きたくなったと言ったり、ナルトを見てラーメンが好きになったって人もいました)
飯屋も閉まるのは困ります
多分これが香港に入る前のラスト大陸飯です
東南アジアもそうですが、中国の小さい店では基本的に店員が制服を着ていないため、誰にオーダーをしていいか分からない時があります
この時も、傍にいたおじさんに注文を取ってもらったのですが、おじさんはその後一緒にご飯を食べだしたので多分お客さんでした
あと30km
ここで国境を通って香港に抜けなくてはなりません
この前までは桂林の山々に囲まれていたのに、あっという間に景色は変わります
ここでボーダーを超えます
なので面倒ですが外国に行くみたいに、出国手続きをしなくてはなりません
本日は入国日から数えて、ビザ無し中国滞在期間マックスの15日目だったので心配でしたが、無事時間内に国境にたどり着けて良かったです
無事、自転車のままイミグレーションを抜け
そして
春節の影響か、香港に行く大陸側の中国人でイミグレがごった返していましたが、無事に入境も済ますことができました
電車への自転車の持ち込みは前輪を外して、動かない状態にすればOKだとのことです
なんか、すみません
電車に輪行なしで自転車を持ち込めるっていいですよね、日本は最近、バスへの自転車の持ち込みもかなり制限されてきたらしいですし、海外に比べると自転車乗りに冷たいと思います
もう少しで街に着きます
あともう少し
あと残り4km
もうゴール間近なので、信号が青に変わるのが待ち切れません
そして
ついに
大陸側の港に着きました!!
この向こう側にあるのは九龍半島、南シナ海に浮かぶ島です
ついに大陸を終える海に出て、ユーラシア大陸自転車横断はここにて終わったことになります
ポルトガルからスタートして計約8ヶ月、30カ国を回り、総距離は12700kmとなりました。
正直、途中足を痛めたこともあり、予定していた17000kmは漕ぐことはできませんでした。
しかし、途中、足が痛くて何度も道端で動けなくなり、帰国することを本気で考えたこともあったので、あそこで諦めず、最後まで続けていて本当に良かったと思いました
今思い返すと、この8ヶ月間、長いような短いような、そんな日々だったと思います。
旅の最初は精神的にも、肉体的にも自転車旅に慣れていなく、とても辛い毎日が続き、なんで自分はこんな苦行をしているのだろうと自問することがよくありました。
けど、旅を進める度に人と出会い、会う度に「がんばれ」とか「応援してるよ」とか励まされ、親切にされ、じゃあもう少しだけ頑張ってみようかなと思い、旅を続ける、そんな繰り返しだったと思います。
走り続け、距離を積み上げていくごとに、大変なことも経験しましたが、それ以上に、自分の中に出会った人たち、親切にしてくれた人たちの応援の声が増えていっていることに気付き、それが何よりも心の支えになっていきました。
僕が相手の立場だったら、絶対そんなことはしないだろう思います。
けど、自分でも「なんでそんなに人に優しくしてくれるの?」って思うほどのことが多くありました。
僕はその人達の存在なくしては、絶対に旅を達成出来なかった自信があります。
このゴールである香港に到着する寸前も、旅の途中で知り合った人たちから、「もうゴール着きそう?」 「koshi元気かー??」と連絡を貰い、励まされ続けていました。
この旅で僕と関わった皆さん、本当にありがとうございました。
無事、ユーラシア大陸横断を終えることができました。
みなさんの存在がなかったら、途中で旅を諦めていたと思います。
もし、いつか、また会う機会があったのなら、改めてお礼を言いたいです。
そして、今度は親切にされたご恩を返せたらいいなと思います。
また、日本からも僕のことを気にかけてブログのコメントやLINEなどで連絡をしてくれた皆さん。
本当にありがどうございました、旅を無事に終えることができました。
ブログの更新の停滞でご心配をかけることも多かったと思いますが、皆さんが日本から連絡してきてくれ、応援をしてくれたり、近況を聞いたりすると、僕も頑張らないとなと自分を鼓舞することができました。
感謝しています。
これはイランでお世話になった方から送られた言葉です。
今日で旅が終わり、これから日本に帰り、日常の生活に戻っていくことになります。
毎日やるべき事があり、目標に向かって進み続ける、挑戦し続ける、それは日本に戻ったとしても、今までの自転車での旅となんら変わりがないのかもしれません。
近い将来旅に出るかは分かりませんが、またいつか無性に旅に出たくなる日が来るのかもしれません。
また、その時はぜひ「自転車」で旅に出ようと思います。
旅で出会った皆さん、日本で応援して下さった皆さん、本当に、本当にありがとうございました。
これにてユーラシア大陸自転車横断終了です!!