ナンパはインスピレーション | アディオスの!ハナウタまじりに小悪魔退治!(2個目)

アディオスの!ハナウタまじりに小悪魔退治!(2個目)

こんにちは!アディオスです☆
大和魂を胸に宿し大阪、名古屋を中心に流離いながら、最高の大和撫子に巡り逢うため‼
パンツのゴムで言うと履いてるかどうかわからんくらいのユルさで己を磨き続けます‼
完全にお手数ですが宜しくお願い致します。


ピンク、イエロー、グリーン、建物の壁に漏れなく派手なネオンが光っている。

ここは関西で3本の指に入る大都市、梅田のラブホ街。

目の前には鬼の様な形相でオレを睨んでくる女の子。

髪はショートカットで鼻が高く、活発な印象。どことなくSな雰囲気がある。眉間に入った皺がより一層強気な印象を与える彼女の眼を鋭くしていた。


「...最低。」



言われた言葉の意味を理解し、オレは笑顔のまま、心の中で自分に舌打ち。


彼女は踵を返してオレに目もくれずスタスタと逆方向へ歩き出す。


いつもなら諦めて女の子の機嫌を直してから立ち去るパターンだった。


でも、「最低」って言葉がどうも引っかかった。








____________________________










彼女との出会いはけいしと入ったHUBだった。


ショート子「なにこのTシャツめーっちゃキモーイ!!」

アディオス「おまえ分かってないな〜!これはな、一枚一枚手刷りで店がど田舎に一軒しかないからネットで問い合わせて発注してからうんたらかんたら、、」

「それでもキモイのはキモイねん!この変質者!」


最初は女の子からの食いつきはほぼ感じなかった
。むしろキツイ性格の子に良いように口撃されていた。


「変質者」
あながち間違ってはいない。


要は質の変わった奴。悪口だとしても、その他大勢よりは断然いい。


バッグから狐の面を取り出してかぶる。


「てかはるばる伏見稲荷から来たんやけど赤い狐と緑のたぬきどっちが好き??!」

「ラ王」

「キツネ目の前にしてよー言えたなww誰がお面取ってもキツネ顔やwww」

「ホンマやwwwwwww」


お面を取りながらドヤ顔でボケにボケを被せる。
女の子の表情がどんどん変化するのを見るのが俺は大好き。

そこからお面を着けてけいしとけいし担当も入れて写真撮影会。結局連れ出せずに次回どこで何を食べに行くか約束して解散した。

完全にオープンしてからはとても会話が楽しい女の子だった。

何通かのLINEのやり取りの後、一週間後にアポを取った。




















〜当日〜

即キープ激モテ号(アディオスの愛車)で梅田へ。

パーキングに駐車ングし、
梅田の某有名待ち合わせスポットへ向かう。
遠くからショート子の服装を確認する。
事前のLINEでスカートを指定したのにしっかりとパンツスタイル。

燃えてきたぜ( ´ ▽ ` )ノw


「いや〜〜お待たせ!!今日は色鮮やかなコーデやね!サンゴ好きなん??」


いつも通り水槽の中の熱帯魚に話しかける。ここは某有名待ち合わせスポット(激安の殿堂w)入り口の大きな水槽に住むおさかな達ももはや馴染みの顔だ。


「いやそれ魚や!こっち!こっち!」

「ん?お前かいwwwww」


ファインディング・ニモルーティーン。
俺がアポの待ち合わせでほぼ毎回最初に発動するルーティーンだ。会話に困ったらまず間違ってサカナにあいさつ。









「とりあえず案内するわ。乗って?」







両手を後ろに広げて膝を柔らかく使いクッションを効かせる。スマートに中腰の態勢を取る。
「人力車でGOルーティーン」も併せて発動。待ち合わせ場所からは、おんぶで移動。


「....なぁ頭イカレてるん?ちょっとほんまに恥ずかしいから普通にして。」


少し怒られたらすぐおとなしくなる。
俺は素直なルーティーン使いだ。















さあ、ゲームの始まりだ!













お店までのおんぶ運搬に果敢に挑戦するもグダられ続け、お互いハァハァ言いながら店に到着した。


店に着くとショート子の瞳が少し輝き出す。
店の内装は今までの全体的な流れからの予想を裏切りまぁまぁお洒落だ。


「え〜なんか美味しそうな匂い!内装もお洒落!やるやん!見た目によらずw」


ひとこと余計なところもまた可愛い。
さあ、席に着いて話そう。心の内側を見よう。
お互い裸で会話しよう。もちろん心の話な。



カウンター席の椅子を引いてあげる。アディオスはいつでもレディファーストさ。



下心はあるけどね。



「よいしょっと、、、いや狭ッ!!近い!近い近い近い!!!ちょw近いってw」

「おいwwなにやってんのほんまに。やめてってwww」

なにやってんのってもちろん「おしくらまんじゅうルーティーン」だ。

横並びのカウンターで相手が座ろうとした椅子に同時に俺も座ろうとし、そのままおしくらまんじゅう。いつものルーティーン。とても楽しい。ボディタッチとかするよりおしくらまんじゅうの方がドキドキできたよ。




今日はルーティーンのオンパレードだ。
女の子が魅力的だとつい必要以上に笑いを取りに行ってしまう。

ちなみにお気付きだろうが、これはSEXするためのルーティーンではない、ただ楽しいから好きでやってるだけだ。

幸い少し怒られて鼻をつねられる程度で収まった。こんな反応も楽しい。ガンガン行こう。



「でさぁ〜その元カレがかなりダメンズやってん。なあちゃんと聞いてる??」

「...キイテルヨ」

「絶対うそ!」

「お姉ちゃんの誕生日がなんて?」

「それだいぶ前の話題やん!ほんまキモーイ!」


ホンマキモーイ!が口癖なのだろうか。しきりに言ってくる。

今日は普段のアポでやってるようなことを全てやってみよう。

しっかりと目を見て、反応を見逃さないように。

ミスをしないように。



アポ開始から全てがミスだって?
はは、面白いね君。













話を聞いてほしい寂しがり屋。それに子供のような無邪気さと少しの女としてのプライド。

もう過去の恋愛経験を聞く必要は無いな。この子との今を楽しもう。

ありのままでコミュニケーションしよう。

SEXの話をした。

お互いに意見を出し合う。嗜好に共通点があり思わず笑顔が溢れる。少し刺激的な雰囲気。

でもまだか?スパイスが足りない。足すか?いや、行ける。自然体でアプローチしよう。



「さあ、そろそろ行こか〜〜」

「はーい」



昔よく一軒目を出るって言った時の女の子の声のトーンと表情で抱けるかどうか判断してたっけ。と思いながらショート子の目を見る。






答えは出なかった。
でも分からないから楽しいこともある。
イメージしよう。

楽しませて、楽しもう。

それが俺の変わらないイマジネーション。







もう考えることはしていなかった。
シンプルにショート子に触れたい。
そう思って店を出た。



「さあ、デートも折り返し地点やな!せっかくのデートやのにまだ店の入り口までしかエスコートささてもらってないやんw今からアドリブでハニカミプラン出すからクリアして行こ!恋するハニカミって番組昔あったやろ?」

「あの〜、お兄さんこれデートなん?」

「そうそう!それじゃ早速ハニカミプランその1。」



ショート子の手を取り指を絡める。
行き先はホテル。まっすぐ自信を持って歩いた。

すかさずショート子が反論して来る。



「どっかの誰かさんみたいに初デートですぐ手繋いだりしません。」

「あぁ、これデートちゃうねん、撮影。ほら周り歩いてる人ら全員今から始まる俺とショート子のドラマのエキストラやで、、」

「それは月9?」

「いや、木5」

「もくご?!www」



そこから自分達が主人公のドラマの設定の話に軸が振れた。ヒロインは石原さとみ、主演は小栗旬。言いたい放題や。

妄想の中では誰もが美男美女。

ショート子は「初デートで手を繋ぐかどうか」の話題をすっかり忘れて話している。

よし。
やっぱりうまく行った。

もうすぐホテルだ。



「ふぃ〜着いた、ここやで!」



ピンク、イエロー、グリーン、建物の壁に漏れなく派手なネオンが光っている。

ここは関西で3本の指に入る大都市、梅田のラブホ街。

目の前には鬼の様な形相でオレを睨んでくる女の子。

髪はショートカットで鼻が高く、活発な印象。どことなくSな雰囲気がある。眉間に入った皺がより一層強気な印象を与える彼女の眼を鋭くしていた。

「...最低。」

普通なら立ち去ろうとする女の子を追いかけてもう一度口説くことはしなかった。

でもこの日は違った。最低という言葉に反応してしまったのかもしれない。



「軽く見られるの嫌やから怒ってるんやろ?やとしたらそれは御門違いやで。でも嫌な気持ちにさせてしまったならゴメン」

「楽しかったのに好感度今のでめちゃ下がったわ。うん」



これを聞いて直感的に思った。
彼女は無邪気な反面、女としてのプライドも高い。

勘違いされている。
心からこの子を軽い女なんて1ミリも思って無かった。

させてしまったのは他でも無い俺自信。

勘違いさせたまま離れたく無い。
もちろん分かってくれなければ諦める。

やれるだけの事はやろう。

閃いた。
誰かにとってのナンパはイマジネーションでも、俺にとってナンパはインスピレーションだ。

自分らしく閃きを大切にしよう。











時刻は終電も無くなった頃、

「もう少し話したいから車で送って行く」と伝える。

彼女は短く切り揃えられた髪を揺らして頷く。

よし、思わず心の中はガッツポーズ。
チャンスは貰えた。
あとはそのチャンスを活かそう。








数時間前に駐車ングしたパーキングへと2人で向かう。

即キープ激モテ号に乗り込んだ(久々の登場)
車内にショート子の髪からいい香りが漂う。。










〜車内〜


「俺は今までもナンパしてきたし、まだまだナンパするで。」

「うん。それはご自由にどーぞw」

「でもな、さっきの誘いがショート子を悲しませたんならそれはリアクション間違ってるで」



そこからは赤裸々に今までの経験を語る。名古屋でナンパしまくってた頃の話、SEXも好きだがナンパ自体が楽しくて勃起せずにオーガズムしてるとかわけのわからない事も話す。真冬のニューハーフ即。ヤバ子との対決。その時感じた事。
徐々に熱が込もる。決して軽い女と思ったから誘ったんじゃない、それだけはわかって欲しかった。

少し悩んだがやるしかない

想いを伝えるんだ



「...んでそいつがマジブッ飛んでて、いきなり終わった後ゴムパンパンに膨らませて顔しばいてきて、アディオスJrに被せてきておれずっと悲鳴あげてたwwほらこれ動画、俺のムスコ可哀想やろ?

「wwww腹痛いwwww」



ヤバ子にアディオスJrがいじめられている動画をショート子に見せる。動画の中で顔は見えないが俺とヤバ子の爆笑がスマホから車内に響き渡る。


「ホンマ変態やんwでもなんか、楽しそうでなによりやわwこんなに熱くナンパについて語られたん初めてやwww」



賭けに出て良かった。空気が変わってきたぞ。

この人なんか違うっていう彼女の目線。

ちんちん写ってる女の子との動画見せてクロージングするのは初めてだな。

ヤバ子とちんちんと膨らませても割れないサガミの耐久性に感謝。









しかしもうすぐショート子の最寄り駅に到着してしまう。


ここしかない、
最寄り駅すぐ手前のコンビニの駐車場に入る。
もうこれでダメなら帰ろう。





「車でたくさん話したけど、印象変わった?もしさっきの事でまだ少しでも嫌な気持ちやったり、俺に対してそんなに魅力を感じないとかなら降りて帰ろう。別に止めへんし。でももしまだ一緒に居れるならこのまま乗ってて?」






すかさず助手席側のドアが開く

駐車場にヒールの音が響いた

終わった

どうしても勝ちたい時に負ける
まあ俺の魅力不足か

車から降りるショート子を目で追う

さよなら。楽しかったよ。
自分の想いを伝えきれなかった事が悔しい





































ショート子が車を一周して戻ってくる

助手席に再び乗り込む























「おかえりwww」

「きゃー、間違ってチャラいお兄さんの車に乗っちゃった〜w」











ショート子、顔真っ赤。

可愛いかよ!!!!!






「戻って来てくれたってことは、、?」

コクリと頷くショート子。正直その仕草が鬼可愛かった。

「、、、行こ。」

即キープ激モテ号を大通り沿いのホテルまで走らせる。

車内では顔真っ赤になってた事をいじりまくる。










渾身のテルーホイン!









「あんあんあんあん♡」

今日はなんで付いてきてくれたん?

「女の子を口説くのにあんなに熱く語ってたひと初めて、、あん♡あんなに♡あんあん♡

アーーーーーーーーン!!!」




今回は理想の形でゴールイン出来た


よかった分かり合えて


想いは伝わる


伝える気持ちがあれば、


本当に強く思っていれば。



これからも直感に素直に、難しい事は考えずに女の子を口説いて行きたい、ナンパはボランティア、ナンパはエンターテイメント、ナンパはイマジネーション、色々あるけど俺にとってナンパはインスピレーションだと気付いた。






今回は言わせてくれ。






アディがとう、ドキドキできたよ。