ウナジュウ使用法。 | 三原直之の「エースを目指せ!」

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前々から書きたかった、イールクローラー10インチのミハラ的使い方。










まー、なんといってもこのウナジュウについては質問して下さる方が多くて。


でもその分、クセがあって使いにくいとかわからないワームってことですね。






これを読んで、しっかりと実行出来れば釣れるはずなので。

要点重視で書いていきます。









まず、イールクローラー10インチですが、



基本的には、めちゃくちゃ釣れるようなワームではないんです。むしろ釣れにくいワーム。




アンクルミノーみたいな万能ワームではなく、キワモノ的ワームなので、



適当にホイホイやって釣れるようなワームじゃないんです。








でも、自分の中では完全に一軍に定着したワーム。

特にサイトでは凄いですよ。デカイのが簡単に釣れます(笑)





基本的にはノーシンカーワッキーで使います。ボトムから離したくない時はネコリグ。









まず、ウナジュウの要点。


1、バンクキャスト

2、着水音

3、動かさない

4、巻きアワセ





これらがキモかなと。





まず一番に考えて貰いたいのは、




バスにとって、このイールクローラー10インチを食うことが非常にリスキーであると。


太くて、25cmもあるワームです。




自分の体長の半分程の大きさのモノを食うということは、バスにとっても覚悟がいる食事になるということ。

普段見慣れてるハスやギルじゃないから、

あの見た事のない生物を食う瞬間に、自分が襲われるかもとか思っちゃってると思うんです。








だから。





ポイッと目の前に現してやるんじゃなくて、


見た瞬間から、相手に不利な状況で見せる。




まずこうでもしないと、寄ってもくれない。



なんだアレ!デケェぞ!敵かも!って思うはず。

でも、最初から相手が不利な状況、最初からバスが有利な状況であれば大丈夫。好奇心のある魚やから近寄ってくる。





まずね、こんな長いモンが空中から水中へと落ちる現象なんて、鳥の落し物くらいしか考えられませんから(笑)

自然界に無い現象のモノは全て疑いから入られると思ってます。








ワームを最初から不利な状況で見せたいから、バンクキャスト。


これが一番食うアプローチの仕方。



岸から水中に自ら飛び込む生物なんてそういないし、バスもそれが相手の危機的状況だと知ってるはず。










だからまずバンクキャスト。









そして着水音。


これはリアクションで食わせるため。




バンクキャストから少し大きめの音で水中に落とすとか、

バスの死角に落とすとか、




これはイールクローラー10インチの太さが出せる釣れる着水音。

多分、Uの時で落ちるからいい。

着水した瞬間にワームが開くしね。





それを聞いて、ハッと振り向くバスがたくさんいます。





こんな太長いワームを100%食性で食わせることなんて、まぁ難しい。

こんな生物、まぁいないもんね。




かと言って、リアクションを高めるためにビュッとトゥイッチで逃がしたりすると、

「あいつ元気やな。ちょっと食うの怖いな」とか「うわっ!襲ってきた!」って思われると思うんです。

それでもビュッと動かして食うヤツは肝っ玉のすわったやつかと(笑)


スモラバをビュッと動かすのとはワケが違います。






だからウナジュウで演出出来るリアクションは着水音と動きが変わる着底のみかと。



バンクキャストにしろ、オープンウォーターの回遊系にしろ、


真横の角度くらいに落とすのがベスト。





後ろで落ちたモノにはもう興味ないよって魚がいたり、前で落ちると着水する前の空中の瞬間から見えてるから何が落ちてくるかわかってるわけで大抵ビビる。そりゃワームがデカイもん。









そして、動かさない。



これは、最初に言った「相手に不利な状況で見せる」と繋がってて、



水中に入っても元気な、25cmの太長いワケわからん生物を食いにいくか??



あいつを食う瞬間に、自分が襲われるかもって思ってるヤツに対して、

元気なバルキーワームを見せたところでビビるて(笑)


他にもエサはあるんやから、そんな自ら選んでリスキーな食事しないでしょ。






だから、着水したらフッキングするまで一切動かしません。ルアーを操るラインも。



如何にも「水に入ったら動けません」みたいな弱さを出してやること。


フォール中には勝手ワームが動くから、


落ちて、もがいて、ボトムで死にそうになる。





そんなイメージ(笑)







で、さっきからボトムって言ってるけど、



食わせるならボトムで。




バスがエサを追い込むのは、水面かボトムか壁なんですよね。


だからボトムにいるってのは、バスにとって追い込ませやすく有利な状況なワケ。


ちなみに、少しでもバスの立場を強くしたいからルアーのカラーはレバーが基本。

ウナジュウのカラーの中で唯一透けるカラー。カラーも弱く。立場を弱くさせる。


迷ったらレバーで良し。













ここまで、バス目線でまとめると、


なにかが水中に落ちてきて、パッと見てみると大きな生物がもがきながらボトムまで落ちてった。

しかも、弱ってるっぽいし、ボトムで寝てる。明らかにバスのほうが有利。

これはラッキーでしょ!




みたいな感じで(笑)


特に大きな魚ほど、1回の捕食で腹いっぱいにしたがるから、こんな大きなエサは御馳走なわけです。しかも弱ってりゃ大チャンス。





バンクキャストして、着水音を出して、フォールで見せて、ボトムで食わせる。

フォールで見せなきゃいけないから、ノーシンカーワッキーでやることが多いんです。


フォールさせすぎて見切られちゃう程の水深だったり、バンクキャスト出来ないとこなら、最初からボトムに置いてネコリグで死角からゆっくりと登場させるけど。










ほんで、最後に巻きアワセ。



基本的にバスはウナジュウを全部食います(笑)






口の中に丸まってウナジュウが入ってるわけで、それを一気にバシッとフッキングしちゃうと、

フックとワームが勢い任せに動き出すため、ワームのデカさが口をこじ開け、フックが口の中で立たないまま出てきてしまう。





で、巻きアワセだと、


フックからスーッと動き出すため、まず針先が立つ。

そこからベリー~バットのパワーで刺し込むイメージ。


絶対に巻きアワセがイイ。









あと、食った時。


さすがにバスも一口でバフッと吸い込めません。二口か三口で全部口の中に入れます。



その食ってる最中。あ!食った!って人間側がビックリしたり慌てたりして、少しでもラインを張ったりすると、

ワームまでそれが伝わります。



その瞬間にバスはワームを吐く。



やばいっ!動き出した!と思うのか、


あ!これニセモンや!と思うのか。





ドキドキはするでしょうが、着水or着底してからバイトまでは動かさないことをオススメします。













まぁそんな感じで書いてきたわけですけども、




これはあくまで一つの方法。



もちろん、シェイクやスイミングで釣ったこともあるし。ネコリグで落として釣ったとこもある。




流れの中にいるヤル気満々なヤツとか、ネスト絡みの魚、簡単に釣れるようなフィールドの魚にはシェイクやスイミングのほうが良いし。

ボトムスレスレを細か~いシェイクで泳がすか、ネコリグでフットボールジグのようにボトムバンプさせて、目の前でハッと食わすか。



そんな釣りも出来ます。








でも、今書いてきたこの方法は難しい魚を釣る方法。




難しくてなかなか釣れないようなヤツを、マッチザベイト関係無しに、ルアーの力で釣ってしまうのがウナジュウの本当の凄さ。

しかも、サイトで狙って。




簡単な魚は別にウナジュウじゃなくても食いますから。



特に東条湖なんていう難しい湖ですから、簡単なフィールドで培ったテクニックじゃないです。







自分の中ではかなり自信のある釣り方なので。




実際にJBⅡ東条湖第二戦の時だって、



皆が難しいと苦戦してた上流の魚を一発で食わせたワケですから。



これは、本当にウナジュウの特殊能力的力。









結構、釣ったことがない人が多いウナジュウ。




是非、試してみてください。




この方法で釣れる魚は必ずいます。もちろん個体差はあるからね。















さぁ、そんなウィニングルアーにもなったウナジュウの使い方をここまで事細かく書きましたけど、


黙ってりゃ自分のシークレットテクとして持ち続けて、また釣れてたかもわからんのに。





でも、いいんです。




自分はここで満足しない。


勝てる釣り方を明かしてまでも、尚強くありたい。その先にいたい。








先ずれば人を制す。





そりゃ黙ってりゃ結果もお金もとれるけど、



結果やお金のためじゃなくて、自分自身の先を求めてるだけなので。



後で損しようが後悔しない。さらに凄くなってやるだけです。






まだまだヒミツはありますよ(^_^)笑