ナンパでわっしょいわっしょいin ボンビラス星 -2ページ目

「もう疲れた」

ミャンマー滞在最終日前日
キングボンビーは心身ともに疲れていた。

私用でミャンマーに来たが、ナンパどころではなかった。

最終日の前日に夜だけ時間が空いた。

出るか?

しかし、現地のお金を持っていない。
ミャンマーの夜の街は危険じゃないか?

しかし刺激を求めてしまう。
よし、街に出よう。
無理やりホテルに頼んで両替してもらう。

同期とタクシーに乗り、市内で盛り上がってるというナイトクラブへ行くことに。

道中、タクシードライバーが有線に合わせてうたっていた。

なんて平和なんだ。
その時、前日までいた過酷な場所にいたのが嘘ではないかと思うほどの安堵感があった。

しばらくして、クラブに到着。

さぁ、ボンビラスナイトの始まりだ。

クラブに入ると異様な光景が広がっていた。

フロアに人が埋め尽くされていた。
恐らく俺たち以外全員ミャンマー人ミャンマー人だろう。

この場にいるのが不思議だった。

ぐっとビールを飲み干し、クラブ内を周回する。

周回していると、1人の女が俺に指を指してきた。

一度無視をした。

次に会ったとき、俺の腕を掴んで何かを言ってきた。
何を言っているかさっぱりわからなかった。

外国人に興味本位で絡んでるだけであろう。

俺はその女と話してみることにした。

同期をその友達につけて、それぞれで和む。

彼女は市内に住む、俺と同じ年の看護婦そうだ。

英語であなたに会えてとてもとてもとても嬉しいと言っていた。

それに対して、嘘つき者と答えた。

ナンパをしていると、女性のどこを信じていいのかわからなくなってくる。

ひねくれた俺の心を表す一言だったと思う。

彼女はまた同じセリフを耳元でささやく。

ふと、同期の方を見ると、ノリノリで女の肩に手を回していた。

俺はずっと女のケツを揉んでいた。

程なくすると彼女から外に出ようと言われた。

タイでの美人局を思い出した。

その提案を拒んだ。

彼女は不思議そうな顔で俺を見つめている。

なぜ?

彼女は俺に問いかけた。

その言葉を無視し、クラブミュージックを聴いていた。

同期は相方とキスをしている。

どうする?

同期に問いかけた。

こいつら持ち帰ろう。

彼はそういった。

俺は彼女にいった。

出よう。
ただし、眠たいから行く先は俺たちのホテル。

彼女はしばしうつむき、首を縦にふった。

タクシーに乗り、俺たちが泊まるホテルへ。

自然に2対2で別れ、それぞれの部屋へ。

いい?

彼女は頷く。

後は2人に会話は必要なかった。

5日間禁欲生活をしていたため、彼女に貪りついた。

すぐに射精した。


彼女は少し不満そうな顔をしていた。

ピロートークをしようとすると、彼女はピョンとベッドから立ち上がり、着替えに行った。

そのまま帰宅した。

即ったのか?

いや即られたんだ。

そんなことを考えながら、キングベッドに横たわっていた。

嵐のような出来事だった。

同期も即って満足していた。


2人にとって忘れられない思い出となった。


日本ではもてない。
だが東南アジアには夢がある。

また来よう。

そして瞼を閉じた。


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