後輩。 | 茗荷谷美容室、オーナーのブログ

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文京区 茗荷谷 美容室
ビューティズム

今日、久しぶりの後輩に会いました。

もう、10年も昔の話かな。

昔の話は好きではありません。
それは昔の自分が好きではないから。

昔の自分が迷惑をかけた人には、
あんまり会いたくありません。

でも今日はちょっと、
昔話をしたくなりました。


10年前。

お店の店長だった僕は、
売り上げもお客様の数も、
ダントツの実績でした。

25名前後のスタッフを任され、
業績は右肩上がり。

そんな僕が信条にしていたこと、
それは、、、


強い美容師を育てる。


僕は当時、とても若かった。
強い言葉で相手を傷つけ、
時には胸ぐらを掴むことすらありました。


自分の価値基準が絶対で、
間違いなく正しいことを教えている。
そう強く思っていました。

故に、

情熱を持って仕事をしない者を
激しく叱り、

人一倍働かない者を罵り、

一生懸命な者にすらまだまだだ、と蔑む。



今思うと、本当に恥ずかしく、
当時のスタッフには
申し訳なく思っています。


ただ、絶対にこの子達を
幸せにしてあげたい。
その想いは今も昔も変わらない。

しかし、そのやり方をあまりにも
知らなすぎました。




今日、後輩に会いました。
とても久しぶりでした。


今も美容師をしていて、
おっきな夢を持っていました。

そしてそれを語る時、
とても楽しそうでした。

ものすごくクリエイティブな
発想力を持っていました。

一歩一歩、着実に努力を重ね、
夢に向かって突き進んでいました。




今年の夏頃、彼は医者に、
「いずれ目が見えなくなる。」


そう告げられた。
治療法の無い難病。


見えなくなるのは、
ずっと先かもしれないし、
明日かもしれない。





彼はとても楽しそうに夢を語ってくれた。

スタッフのためなら
いくらでも頑張れる、
そう言っていました。

何一つとして後ろ向きな感情も、
発言も彼からは出てこなかった。




昔、僕がしていた
間違った教育で、

多くのスタッフが傷つき、
多くのスタッフが去っていった。


でも。


久しぶりに昔話をしようと思ったのは、
数少ないとは思うけど、
僕が育てた強い美容師に出会えたから。




教育というものに、
生涯向き合っていきたい。

そして彼をいつまでも、
支えてあげたい。