今回の参詣は、中央区銀座に鎮座する三輪神社へ。

銀座では16社確認でき、そのうち10社が古くから地域住民が祀ったもので、残りの6社が企業が独自に勧請し祀っています。今回の三輪神社もそんなオフィス神社のひとつ。

 

 

 

 

場所はギンザコマツビル西館。

かつてギンザ・コマツの小松アネックス(別館)があった場所。2012年3月16日にリニューアルオープンしてます。

 

 

 

 

つい先日、お寿司屋さんで紹介してもらったバーへ行こうとしたところ、入口の案内板にて発見。それまでいろいろなサイトを見て銀座の神社を探したものの、紹介しているサイトは無かったので最近公開されたのでしょうか。

神社のある屋上庭園まで直接エレベーターで上ることができます。

 

 

 

 

奈良県桜井市の大和国一宮の大神神社(おおみわじんじゃ/別名三輪神社)から勧請したといいます。

以前の旧ギンザ・コマツ時代にも、すでに「天空神社」の名称で鎮座していたらしい。当ビルのオープンした2012年から一般公開されるようになりました。

ここ数年のパワースポットブームなどの影響から、または銀座のように地域活性の目的で、もともと非公開であったオフィスの神社を特定の期間だけ別所に仮宮を設けるかたちで公開したり、当社のように一般人でも入れるように改装する形で公開されている神社も増えています。

 

 

 

 

鳥居はその大神神社の「三つ鳥居」を模したもの。

伊勢神宮にも使用される樹齢300年になる御嶽山の木曾檜を使用しているそうです。

当社以外の都内の神社で三つ鳥居があるのは、向島の牛島神社 の鳥居ぐらいだったと思います。

参道はコンクリートや石畳ではなく、三和土(たたき)という三種の素材を合わせて作った土製板で舗装されています。この三和土は銀座泰明小学校の児童らが制作。

 

 

 

 

手水鉢は、京都大文字山の太閤石を井桁の形に組み合わせて作ったもの。

とても澄んだ綺麗な水でした。

手水鉢の両脇には、水を浄化すると言われる紅梅と、ギンザコマツを営む小坂家家紋の梶の木が植えられています。

 

 

 

 

三輪神社は社殿は無く、大神神社が山自体を御神体にするのと同じく磐座(いわくら)を、それを囲むように梛(ナギ)・榊(サカキ)・木斛(モッコク)を配置しています。

南側は南方守護の朱雀に因み、竹林に棲み桐の実を食すと言われる鳳凰の故事から孟宗竹と桐が植えられています。

 

 

 

 

西側の景色

その都会の華やかなイメージとは違い、実際は小さいビルで混沌としていることがまだまだ多いです。つい2000年代初期までは普通のたばこ屋さんみたいな小さい建物もまだまだあったのですが、さすがに今は無くなっています。

大昔の百尺法の名残がまだ見て取れ、6階建て程度が意外と多いです。

 

 

 

 

綺麗は芝生が敷き詰められ、憩いの場としても開放されている。

開放時間は11:00~20:00まで。悪天候の場合は閉鎖され、また庭園内は球技やペット同伴は不可とのこと。

 

 

 

 

ちなみに夜の参拝はこんな感じ。

まだまだ広く周知されている神社ではないので、参拝を楽しむなら今がオススメ。

 

 

 

 

写真はすべて、2014.9.5 撮影

 

備考

社号 三輪神社 みわじんじゃ

別名 天空神社

創建

祭神

祭日

末社

社務所

所在地 東京都中央区銀座6-9-5

その他 ギンザコマツ西館屋上庭園内

 

2021.12.27、文章の一部を加筆訂正しています。文中の情報は当時のものです。