そして、その卒業式の練習があまりにも酷すぎる。
全部で2日間あるのだが、それぞれどんな感じなのかを書く。
1日目
まずは卒業式の流れの確認。
をするだけでいいはずだが、起立するタイミング、着席するタイミング、お辞儀するタイミングなどの確認が事細かにあって、ちょっとでもタイミングがズレてたらやり直しをさせられる。
(というかそんなにタイミング大事なのかよ。それにズレたところで誰が気付くんだ。)
そして卒業証書授与の練習。
流れとしては、1学年400人以上いるので、流石に1人ずつ手渡しという訳にはいかないが、クラス担任から1人ずつ点呼され、返事とともに起立し、代表生徒1人が壇上に上がって卒業証書を受け取るという流れだ。(これを13クラス分)
これが1番長くて、1時間以上かかる。
更に、返事の声が小さい生徒はやり直しをさせられる。
無論、声は気合で出るものでは無く、声量には個人差があるのは周知の事実ではあるが。
先生曰く、「お前たち(生徒)の卒業式という晴れの舞台を見に来た親御さんに対して感謝の気持ちを表す機会に、しっかりとした大きな声を出すことで『自分はこんなに成長したんだよ』と心を込めて親に伝えろ。」などと言っていた。意味が分からない。
僕が生徒の親なら、無理して声を出してる我が子を見たらとても可哀想に思うだろう。
次に、校歌と国歌を歌う練習をした。
音楽科卒っぽい歌の上手い先生にボイストレーニングのような指導を受けた。
ここまで来ると、何のために校歌や国歌を歌うのか、目的を見失っている。
歌上手くなりたいんとちゃうぞ?
そして、一通り式の流れを確認し終えたかと思ったら、さっきできていなかった箇所をもう一度練習すると言い出したのである。
そして始まったのが、あのクソ長い卒業証書授与の練習である。
代表生徒が登壇しその代表生徒に合わせてお辞儀する、という箇所のお辞儀するタイミングが合っていなかったのでその箇所だけ練習する、よって1人ずつ点呼する箇所は省く、との事だったので最初よりかは短く済むかと思い、安心していた。
が、途中のクラス(4つ目のクラス)から1人ずつ点呼し始めたのだ。
(自分のクラスの生徒だけ声が小さいとでも思ったのか。)
しかもその流れに乗って次のクラスからも1人ずつ点呼して行き、結局1時間近くかかった。
午前中で終わるはずの練習は午後2時までかかった。
2日目
予定表には予行練習と称されて、実際には予行練習+αであった。
流石に最初の予行練習ではやり直しは無く、スムーズに終わった。
当日もこの調子で頑張ろう!
で良かったのに、
先生「返事の声が小さい!お辞儀のタイミングはバラバラ!しっかり前の奴をよく見ろ!緊張感が感じられない!」
などと怒号の嵐。
更に、
先「◯組の前列!ちゃんと顔を上げろ!ボーッとするな!前の奴しっかり見て緊張感を持て!」
と、集中攻撃されてたクラスがあり、
先「◯組全員起立!遅い!バラバラだ!もう一回!周りに迷惑かけんな!着席!」
と、ボロクソに言われていて、見ていて可哀想だった。
スクワットでもしているのかと思うくらい起立と着席を繰り返していた。
しかも、「◯組全員起立!」などという箇所は当日の流れに存在しない。
果たして何の練習をしているのだろうか?
スクワットか?屈伸か?
そして最後に、先生から
先「ハッキリ言って、お前らの様子見てると、全然なってない。緊張感が感じられない。明日の卒業式が心配だ。最後の練習でも俺たち先生がアレコレ言った末に揃っただろ。誰かから注意されないと出来ないのか。情けない。」
と、とにかく言いたい放題。
学年主任の先生からは
先「正直に言うと、今日の練習は良くなかったです。本当は今日ここでみんな(生徒たち)に『みんなの学年主任を務めさせてもらってありがとう』って言おうと思ってたんだけど、その気も失せた。だから、明日そう言わせてくれ。明日、それくらい素晴らしい式にしてくれ。」
と、一方的に叱るだけで無く最後に励ましの言葉を添えてくれたのでまだ良かった?
こんな卒業式練習をしてしまったのだから、卒業式当日は先生に怒られずに式を終える事が目的になって、感動する余裕もなさそうだな。
卒業式の本来の目的を見失った、軍隊の如く、洗脳的な卒業式練習でした。