今回

私には決めていたことがありました。

いかにこのレースを嫌々ではなく

楽しく走ることができるか。
 

タイム?順位?応援?

どれも自分を奮い立たせる励ましだし

目標だ。

ただこれというパンチがない。

 

前日にさいたまマラソンのHPを

何の気なく見てみると

こんなことが書いてあった。

 

37.5km給食所にて

うなぎの蒲焼きを提供。

 

コレだ!

 

見た瞬間に

コレを目標にしよう!
 

そんなうなぎ好きだったっけ?

いやいや、そんなことじゃなくて

マラソンでうなぎだぜ!

そんな非日常な体験ないだろ!

 

うなぎを目標に

うなぎのためにオレは走る!

オレはうなぎになる!

 

ってことで

これを念頭において

続きをご覧ください。

涙が止まらなくなります。

 

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

 

 

 

自分にとって二度目の30km超。

ここから自分にとって人体実験の場。

コース表記とガーミンの誤差が

ちょうど500mだったので

キロ表示が出たらペース上げ。

ガーミンがキロ通過を伝えたら

イーブンペースという感じで

短い距離間隔ながらも

インターバルのように走る。

 

キロ6〜6’10で走ってたので

20秒から30秒も速い。

そして調子もとんでもなく良い。

 

でも

我を忘れて突っ走しらなかったのは

ガーミンの誤差のおかげ。

いや、トイレで誤差を作った

自分のおかげか。

 

とりあえずこのペースで

うなぎのとこまで頑張ろう。

うなぎの37.5km地点まで。

うなぎうなぎ

ずっと走りながら

言ってたような気がする。

 

 

順調にインターバル実験を積み重ね

いよいよ37.5km地点。

ガーミン誤差で38km。

 

給食所をしっかり目視できる

イーブンペース、
いや

ここまではペースを上げていたので

それ以上にペースを落として確認する。

 

端から

奈良漬、いもようかん、栗饅頭。。

 

アレ?

うなぎは?
 

売り切れちゃいましたー

 

若い男の子だか女の子だか

威勢よく言われた。

もう性別すらも覚えていない。

 

落ちこんでるように

見せないため

奈良漬を噛み締めながら

給食所を歩いて通り過ぎる。

塩っぱさなのか涙なのか

汗なのかわからない。

 

もう走れないかもしれない。

なんで

待っててくれなかったんだ、うなー。。

 

何とか歩き続けながら

意識を失わないのが奇跡なくらい

歩を進めるしかなかった。

 

 

頑張って〜!

頑張ってください!

 

うなぎ食べられなかった

オレの気持ちがわかるか!

 

学生ボランティアたちに

そう悪態をついてやろうと

彼らを見上げると

必死の声出しに嘘がないのを

感じた。


今時点では間違いなく

見知らぬ自分を応援してくれていると。


ハッとして

うなぎの呪縛は解けた。。

 

あと4km弱


3時間58分、
4時間20分を切るには
本当に微妙な時間だった。

うなぎでガッカリして
キロ7分まで落としてしまったため

どうなってしまった?

頭の中でテキトーに計算して
6分ペースじゃ多分アウトだ。

インターバルをやってた時より

ペースより少し落とし
今度はそれを維持する。
あとは
自分の残りの体力を出し切ること。




ガーミンは34秒だけど




ネットタイム:4時間18分24秒

目標タイムは辛うじて突破できた。。
ホントに
ラスト3.7kmを
キロ5’40ペースで
突破タイムを確保して

ゴールした感じでした。

ラスト走ってて
サブ4はこのペースで走り続けるのか。
今の自分では無理だな、と実感しました。
サブ4を目指すならもう少し
タイムアップの練習も必要だし
筋持久力も必要なんだな、と実感しました。

それは来年に持ち越し。
秋以降になったらまた始めるか。
今度は少しはイヤイヤじゃ無くなるかな。

さあ
これからはトライアスロンに向けて
練習を切り替えていかなきゃ。

おしまい。

追伸:
うなぎはいつ時点で

なくなったんだろうか。。