熊鷹狼のカントリーブルース独り語り
「じょんならんブルース」ファースト・アルバム発売!
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ブルーマンデー第14回、桜も満開!! にぎやかに、酒もウマシと盛り上がって いることでショウ!
4月は、俺の大好きな女性ブルース・ シンガー特集で行きやす!


まずは、Bessie Smithの「ベイビー・ウォント・ユー・プリーズ・カム・ ホーム」でいきやす~。

ベッシー・スミスはテネシー州は、チャタヌーガ で1894年4月15日に生まれたそうで、1904年、町を 訪れた旅回りの一座に憧れた兄のクラレンスの 影響もあって、早くからエンターテイメントへの 世界に興味を持っていたそうな。
わずか9才で劇場が主催していたアマチュアの コンテストに入賞。その後、マ・レイニーやアルバ ータ・ハンター、エセル・ウォーター(ライバルだった) 達と影響を与え合い、各地を巡業した。 一般にクラシック・ブルースと呼ばれているけど、 俺は、勝手にキャバレーブルースと呼んでいる。
一番の功績と思われるのは、その後の女性シンガー 、ビリーホリデーやダイナ・ワシントン、アレサ・ フランクリン、ジャニス・ジョップリン達などの道を作っ たことだと思う。
そのアルバータ・ハンター曰く、あまりに聞き惚れる 歌声と、体全体が楽器のような声量は20年代当時 マイク無しで、劇場の隅々まで声が届いたそうな。
余談やけど、<黒人ばかりのアポロ劇場>という ホンマ面白い本、(アポロシアターを経営するフランク・ シフマンの息子が作者)によると1920年代は、 ベッシー・スミス、1930年代は、ボ・ジャングルが アポロのシンボルとして映っていたと書かれているのが 興味深かった。
あと、KKKなどによる差別的な嫌がらせにも屈しない、 勇敢な行動力なども見逃せんところやと思う。



ケイク・ウォークとは、ダンスのコンテストで優勝者に ケーキが懸賞として与えられたことにちなんで名付けられた ことと、大人数によるルーテン(お決まり)のステップを 踏むダンスタイム的な名前でもある。(映画、「Stormy  weather」でボージャングルがみんなと踊るシー ンがある。)

同じ曲のこのバージョンもついでにどうぞ!!


酒の飲み過ぎには気をつけて今週も一週間 頑張りましょう~~!!ほんだら、また。
桜も咲き始めたと思うたら、また寒うなってヒキガエルも また冬眠にか!

ブルーマンデ-第13回、キャバレー・ラグタイム・ブルー ス最終はカントリーブルースの巨匠、パパ・チャーリー・ ジャクソンで締めくくりたいと思う!1924年、最初の男性 のブルース・ヒーローはまさにこの人じゃった。ヒット曲の 多さ、その後のジャズマンやブルースマンに受け継がれて 行く。ざっと、思いつくだけでも「Salty Dog」「Shave'em Dry」 「Shake That Thing」、「Alabama Bound」、「All I Want Is A Spoonful」、「Skoodle-Um-Skoo」などこれらは、ブラインド・ ブレイクやビッグ・ビル・ブルーンジー達にも多大なる影響 を与えただろう!

とりあえず、ニューオーリンズ・ジャズの初期のトランペッタ ー、フレディー・ケパードとの名演を聴いていた~。

Papa Charlie Jackson (banjo & vocals), Freddie Keppard  (cornet), Eddie Vincent (trombone), Johnny Dodds (clarinet) , Arthur Campbell (piano), and Jasper Taylor (wood blocks)


さ~て、パパ・チャーリーは自身の歌に6弦バンジョー(ギター と同じ調弦)の名手で、ボードビル・ブルースシンガーとも呼べ るスタイルだ。小唄なども得意とし、テントショウや劇場などで 活躍したそうな。そのバンジョー(ギター)スタイルは3コード・ ブルースはもちろんのこと、初期のジャズでもよく使われるコ ード進行、1-6-2-5も多い。メンフィス・ブルースの巨人、 フランク・ストークスとも同じ世代か、共通点も多く興味深い。 マ・レイニーやブラインド・ブレイク、ニューオーリンズジャズ マンとの共演も多い。アラバマ出身というのもまた新鮮! アラバマといえば、ブギウギピアニスト、パイントップ・スミスや カウカウ・ダベンポートに、ブルース・ハーモニカのジェイバード・ コールマンなんかもいて、テキサスに次ぐブルースの聖地でも ある。

さあ、今週も一週間頑張らんとの~!!


ベア・ホーク・ウルフ造田 <4月のライブ・スケジュール>
4/2(Sat)でんつくばんつく 上福岡
4/9(Sat)ぷかぷか 須賀川
4/16(Sat)サムズ・バー 横浜
4/29(Fri)Capin Dourado 若葉
4/30(Sat)みんなん家 朝霞
<<キャバレーとラグタイム、そしてブルース>>

ブルーマンデー第12回は、キャバレー・ミュージック( エンターテイメント)!! まずは、ラグタイムピアニストのチャンピオン、”SCOTT  JOPLIN".の伝記映画でのワンシーン、カッティング・コン テスト 。(判定役はなんと、ユービー・ブレイク!!)

ラグタイムは、1880年頃ミズーリー州シダリアに発生した ピアノ音楽やけど、即興性(アドリブ・ソロ)はまだこの頃は なかった。カッティング・コンテストと呼ばれ、ピアニスト達 がキャバレーなんかで腕を競い合ったりもした。

おそらく、ラグタイム・ピアノから即興性を取り入れた最初の ピアニストはジェリー・ロール・モートンあたりじゃあないかと 思う。彼の"Jelly Roll Blues"を初めて聴いた時、すごく新鮮で 衝撃を受けた。


のユービー・ブレイクに負けず劣らず、80代後半 までステージで歌った”Alberta Hunter"(アルバーター・ハンタ ー)。「”魂のブルース”アルバータ・ハンターの生涯」という本も あるんで是非とも読んで頂きたい。

1910年代前半と、かなり早くから地元メンフィスからシカゴへ出 て来て、キャバレーでシンガーとして活躍し、キング・オリバー 楽団やルイ・アームストロングたちとも出会っている。(そんで一番 ビックリしたのがベッシー・スミスのデビュー・シングル、"Down  Hearted Blues"はこのアルバータ・ハンターが作曲している。) 第二次世界大戦当時には、アメリカ軍を慰問してまわったそうな。
1910年代20年代エンターテイメントのトップに君臨し、シカゴの ドリームランド・カフェを始めとし、ブロードウェイ、ロンドン、カイロ、 コペンハーゲンなどのヨーロッパの有名キャバレーを歌い歩いた と書いてある。
1950年代には、歌手としての仕事がなくなり、年を10歳ゴマかして 准看護婦として第2の人生を約20年間過ごす。

そんで、82歳という年齢で<再発見>され、第3の人生をまたシンガ ーとして活躍した。ここでの動画はその頃のものでベッシー・スミスが 歌ったあまりに有名なスタンダードナンバー,"Nobody knows you when  you're down and out"で締めくくりたいと思います!!

<ブルーマンデ-第11回!!>
1日遅れてスンマセン。大阪の夜の街、エンターテイメ ントの世界を満喫して来ました~。「ミス大阪」、「ベティ のマヨネーズ」、「東洋劇場」の3か所を観て来た。いか にして客を満足させられるかというのをテーマに!!

さて、前回のつつ”き、ブラインド・ブレイクのギター ラグのルーツを俺なりに解釈して進めていきやす~。 ブレイクの芸名はこの偉大なピアニスト、ユービー・ ブレイク(1887年2月7日 – 1983年2月12日、ピアニスト。1921年、コンビの相手ノーブル・シッスルと、ブロードウェイ・ミュージカル「シャッフル・アロング」発表。代表曲:"Bandana Days", "Memories of You")から取ったんかなと。そんでブレイクのギター の一番の魅力のスタンブリング・ベース(裏拍から入る 右手の親指のつまずくようなノリのビート)は、この曲、"Charleston Rag" 「チャールストン・ラグ」にヒントがあると思う!!この 名曲に、そのキー・ポイントの"裏打ち"フレーズがたくさん入って いて若き日のブレイクはその独特のノリにかなり影響を受けたんちゃうか な~と、、。

「チャールストン」とは、1920年代に流行したダンス ステップで足を交差させるスタイルでゴザル。俺も大 好きなこのステップはパフォーマンスに取り入れて やってま~す!!

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ほんで、今度はこの人、James・P・Johnson(”ストライド・ピアノの父”と呼ばれた。 1894年2月1日にニュー・ジャージー州で生まれ、若きデューク・エリントンやファッツ・ウォーラー達に多大な
影響を与えた。代表曲「Charlston Rag 」,「Carolina Shout」。)<br>
この曲なんかはブラインド・ブレイクの「West Coast  Blues」にそっくりやし、J・P・Johnsonからの影響も感じ とれる!!当時、売れっ子のジョセフィン・ベイカーも パリで活躍したりと、名作「ムーラン・ルージュ」の華や かさも感じさせるええ曲ですな。

というわけで、時間のない中、いつもの乱筆にもかかわらず 付き合って頂いてありがとうゴザル。さぁ、この一週間も カゼひかんよう頑張りましょう!! 
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やっと、春が来たぁ~!!梅も満開やし、そろそろ ヒキガエルも産卵しに出て来る頃か!今年はちょっ と自然に触れんとのぉ~。ということで、ブルー・マン デー第10回は、ラグタイム・ギターで行きやしょう!! ギター・ラグのチャンピオンは誰もが認める、ブライン ド・ブレイク。得意のアフリカン・ビートで聴く者の体を イヤでも揺さぶるほどじゃ。この独特のノリは、スタン ブリング・ベースといって4拍の裏から低音弦を「ズルン 」と弾き下ろす奏法。日本人にはこのノリはないんで 敢えて意識して練習しないとなかなか身につかない。 まずは、そんなブレイクの代表曲でもあり、ライ・クーダ ーもライブで披露していたという「Too tight blues, No2」を聴いてくれ。 そして、次は(こっちが元曲か?)Peg Leg Howell ペグ・レッグ・ハウエルのストリングバンドでござる。 二人ともジョージア出身やし、ギター・ラグのメッカとい えばノース・キャロライナ(ブラインド・ボーイ・フラー) にサウス・キャロライナ(ゲイリー・デイビス、ウィリー・ ウォーカー)などがあるけど、やっぱりウ”ォードビル・ ブルースシンガーのマ・レイニーやタンパ・レッド達を 筆頭に、たくさんの芸人やブルースマンたちがアトランタ に集まった。ここでは、ブルース・バイオリン(フィドル) を弾くリーダーのペグ・レッグ・ハウエル。名前の通り、 足に障害を持っていたことからの芸名だ。タップダンサー でもペグ・レッグ・ベイツという片足とスティックでタップ を踏む有名ダンサーもいた。前回のデューク・エントン 特集ではジャズ・バイオリンが新鮮だった。 で、最後に俺のギター演奏でブラインド・ブレイクの「 Too tight blues,No2」で締めくくりやす!! ラグタイム・ブルースのルーツはメディスン・ショウ( その名の通り、いかがわしい薬を売るためにミュー ジシャンや芸人たちを使ってストリートなどで客寄せ した)などのストリングバンド(ギター、バンジョー、 マンドリン、バイオリンなどの弦楽器)から始まったと いう説と、スコット・ジョップリン、トム・ターピンなどで 有名なラグタイムピアノをギターでアレンジしたという 説とどっちが早いかは今となってはわからんけど、 とにかくブレイクのギターは、まさにピアノラグを思わ せるノリ(ビート)で圧巻じゃ~~。 というわけで3月はギターラグ特集でいきますぅ~~。 次回はこの人、メンフィスの大物!?で行きや~す。