「レコード・マンの世紀」 | 美笑(Bishyo) ブログ ー青空のファンタジアー

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ポップログレッシヴ・ロックバンド<美笑>の
空に雲の流るる如き音楽の日々


私たち美笑が、コロムビアからアルバムを出した時に、
お世話になっていた事務所の社長・飯塚恆雄氏が、
この度発表した、「レコード・マンの世紀」という本をご紹介します。

現在は執筆活動を主とされ、著書もたくさん出ているのですが、
今回の作品はまさに集大成のように感じます。

とっても分厚く、重量感たっぷりのこの本には、
ペリー提督の黒船来航による、西洋音楽の日本上陸から、
日本のレコード時代の黎明期~全盛期に至る変遷が、
決して難解ではなく、あたたかみのあるタッチで綴られています。

これはもう、日本のポップス音楽の歴史書を紐解くようで、
知識欲がもろに刺激されます。
膨大な量の文献資料から1つ1つ裏打ちされた事実を、
飯塚氏とともに会話をしながら“読み歩いていく”ようです。

実は、完成するまで全然知らなかったのですが、
美笑も、この本の中にちょこっと登場するくだりがあるのです。
今回この本のための資料として、音源作りをお手伝いさせていただいたのですが、
思いもよらず、もう、感激することしきりでした。
この音源の話もとても興味深いものなのですが、
これはまた後日触れることにしましょう。

この本を手にし、そのずっしりとした重みに、
日本の音楽シーンの制作現場第一線で活躍された飯塚氏の、
日本のポップスに対する深い愛情を感じずにはいられません。

一家に一冊、は大げさでしょうか。
私たちにとっては宝物のような一冊です。



レコード・マンの世紀―黒船来航から、ひばり絶唱まで…/飯塚 恆雄
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