「恋する夏はメランコリー」 著:いでまゆみ KC(N)
「純な恋しか許さない!」 著:若村京 KC(デザート)
両方とも、少女漫画の主人公の設定としては、ありふれ
てそーで、殆どみかけない作品^^。
両作とも、今は知らないけど、うちが小学生のときは、「は
い。女の子やけ集まって~」とまるで、これから十字架を背
負わされるのか?というような、”授業”のときに、たまたま
休みやったのか子供がどーして生まれるのか?を知らない
中学生の少女が主人公です。
クラスの噂で、「だれだれが妊娠した」とあり。
「え?結婚してないのに、どーして?」w
「恋する夏はメランコリー」
「どーして、結婚してないの赤ちゃんができるの?」
この一言で、親友で、男勝りなみっちゃんから教わり、
男嫌いになる、主人公・博美。
そこへ、イケメンの保科という男の子が、転校してくる。
とーぜん、女子からは騒がれる。
保科君は、初対面で、博美に触れたやけで、失神されて
しまうのですが、主人公がきにかかるようになる。
ぴぴーんときた、みっちゃんは(自分にも責任の一端があ
るという負い目も手伝い)博美の男嫌いを治そうとするのだ
が(みっちゃんみたいな、さばさばした人は誰からも好かれ
ると想う。うちも好きですw)^^。
「自分でも、わかってる。自分が男の子に相手にされる
ような女じゃないってこと。」
「だから、男嫌いだなんて、カッコつけて、自分にたいして
いいわけ作ってたんだ」
断片の台詞なんで、今の漫画ならスルーされそう・・・・
というか、こんな演出は、おめにかかれない・・・ですが、
単なるコメディ作品におわってないです。
いでまゆみさんは、デビュー当時、高校生やったらしいの
ですが、数年たっても少女らしい感性がひかります。
作品をコメディタッチにしとるのは、本人の性格もあるので
しょうが、その中の要因の1つに、照れ隠しもあったのかな?
と思います。
ラストのみっちゃん。
「我ながら、上手くいったわ」
「でも、保科君ほどの美形を博美に譲ったのは惜しかった
かな・・・」
「純な恋しか許さないっ!!」
最初は同じ。
そんなおり、主人公・タカネは、クラスメートの桜間君から、
かるい感じというか、流れみたいな感じで、告白される。
「男なんて、いやらしい!」と無視するのやけど。
桜間君の転校がきまり・・・・
色々あって、結ばれる。
若村京さんは、コメディ(というより、ギャグ?!、作品から、
シリアス作品から・・・・色々描かれるのですが、シリアスな
作品しても、単に「暗く!切なく!哀しく!」では、なく、基本的
には、いでまゆみさんみたいに、”底”が明るいです^^。
また、コメディというか、ユニークな表現で、少し被い隠して
る感じで、表面には出さずに、女心を表現している気がします。
批判になっちゃうけど(ごめんね)、ストレートにしか表現して
いない感のある、今の少女漫画の中では、好ましいです(コメ
ディにして逃げている?という意見もあるのでしょうが、それは
、うちは、無視w)。
ま、世代はちゃうし、絵も作風もちゃうし、この2つの作品が、
なかったら、うちも、並べて紹介はしてなかったけどね^^。
・「恋する夏はメランコリー」(表題作) KC(N)
昭和54年12月5日 第1刷発行に収録。
・「純な恋しか許さないっ!!」
「雪に願いを」 KC(デザート)
1997年7月11日 第1刷発行に収録。