いつも応援していただいている皆さんへ。
NEIROの発表の件、
突然のご報告となり、驚きと残念な思いをさせてしまう事と思います。
本当にごめんなさい。
せめてもの精一杯の誠意で、今のNEIROのありのままの現状と素直な気持ちを、僕の方からお伝えします。
とても難しい決断でしたが、
この度、12月の秋田での一大イベントを前に、
はっちゃん（HACHI）をメンバーから卒業させる事になりました。
いろいろな理由と事情があります。
でもこの決断の核にあるものは、
はっちゃんには「一旦抱え込んだ重荷を下ろし、一人の人間として、ゆっくりと自分の人生を見つめ直す時間をあげたい。」それが僕らの1番の想いであり、願いです。
正直にお話しをすると、
実は去年から2度、はっちゃんの方から「NEIROを辞めたい」と申し出がありました。
その理由は明確なものではありませんでしたが、
大きく言うとソロで音楽活動をしたいというものでした。
だからと言って、今まで決して無理矢理続けさせてきたわけではありません。
やりたいと言った事はできる限り尊重し、応援してきました。
そして申し出がある度に、選択の自由は託してきました。
ただ、そう申し出てくる時のはっちゃんの理由や心の状態が、人生が良い方向に進むものには感じなかったというか、そんなんで本当に大丈夫かと、すごく心配な事の方が多かったというのが正直な気持ちでした。
なのでその時は大切な息子、弟、仲間を想う気持ちで、
その都度、僕らも腹を割って本音本心を話し、時にぶつかってきました。
その度にはっちゃんは「もう少し続けさせてほしい」という選択をしてくれて、ここまでやってきました。
でもやはり一度生まれた気持ちはそう簡単に消えるものではなく、今年に入ってからも辛そうな表情で活動する事が度々ありました。
そして今年半分の9月頃に入り、長く気を遣ってきた他のメンバーもそういった空気に疲れ始め、NEIROという空間が重く息苦しいものになってきた、限界のラインを感じました。
はっちゃん自身も、責任を感じて頑張ろうとすればするほどに辛くなっていってしまって、もうどうしようもないといった様子でした。
もうこれ以上は、無理だと思いました。
これ以上この環境を継続させようとするとNEIROそのものが完全にストップせざるを得ない状態になる。何かが壊れる。
もしくは、こんな状態なのを誤魔化して建前でステージに立ったら、僕らがやり続け言い続けてきた全力や仲間の意味、大切な約束を誓ってせっかく今まで貫き続けてきた事に、全部嘘をつく事になる。
応援してもらってる人たちの純粋な気持ちに、嘘をつく事になる。
それは、本当に辛いものです。
それだけはやっぱり、どうしてもできませんでした。
なのでここで、
今年度半ばでのご報告となりましたが、
NEIROという船にはっちゃんを乗せた僕の方から、
責任とケジメを持って、船から降ろす決断をし、伝えました。
はっちゃん自身、いろんな事が重なり、今はソロ活動をすごくしたいわけでもなく、いろいろ迷っている状態です。
なのでしばらくはそっとしてあげて、自分のペースで自分の人生を見つめ、自分が納得できる道を歩んでゆけるよう、
NEIRO HACHIではなくなりますが、一人の人間としてのはっちゃんと向き合い、見守り、これからも人生を応援していくつもりです。
NEIROの事に関しては、
僕ら兄弟にやまげという、この道を志し始めた最初の頃のメンバーに戻りました。
これを機に、僕ら自身ももう一度、純粋に音楽活動を楽しみ、純粋に上を目指す事を楽しんでいたあの頃の気持ちに返れるよう、NEIROの在り方を見つめ直しています。
僕自身の気持ちとしては、
僕からしてみたらまだまだ全然、夢の途中。
むしろ10年やってきてやっと生き方楽しみ方がわかってきたぐらいで、これから成し遂げたい事の方が多く、解散のようにNEIROをなくすという選択は、今のところ僕の中にはありません。
なので今はもう一度、止まりかけているNEIROという船をまずは動かす選択をとり、どんな形になっても今の状態でできる全力の形をつくり続け、もう一度、NEIROを前に前に、進めていきます！
突然の報告になって、そして残念で悲しい思いをさせていたら、本当にごめんなさい。
ですが今はこうしてありのままの気持ちを伝える事が、いつも応援してくれている皆さんへ、僕が見せられる精一杯の誠意だと思いました。
まずは12月の初めての6日間連続ライブに向けて、
今は僕も一緒になって、みんなで久々にスタジオで練習や曲作りを楽しんでいます。
少し形は変わりますが、
12月の秋田でのステージは再出発の気持ちで真剣に取り組み、僕らも全力で楽しみ、そして楽しんでもらえるようなライブにします！
今は応援してくださいとは言える立場にありませんが、これからの僕らを、NEIROを、引き続き見届け、見守っていただけたら幸いです。
まずは、精一杯のご報告でした。
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最後に。
はっちゃん。
そしてはっちゃんのご家族の皆さん。
20代の人生の大切な時間を、
未熟な僕を信頼してくれて、
預けてくれて、
そして今まで一緒に歩んでくれて、
本当にありがとうございました。
はっちゃんと出会わなければ、
ここまで純粋に歩いてこれませんでした。
はっちゃんは、
僕が仕事をクビになり、意地になってボイトレの先生を始めた時に、康多と2人、1番最初に生徒になってくれた子でした。
本当に二人三脚で歩いてきました。
僕にとって、底から這い上がろうとした時の希望となってくれた存在でした。
真っ直ぐで頑張り屋のはっちゃんに、僕は何度も助けられ、気持ちを救われてきました。
本当に精一杯、共に生きてきた20代。
本気で挑み、本気でもがき、本気で転び、
本気で迷い、本気で悩み、本気で泣き、本気で笑いあった20代。
あの時代は決して無駄ではなかったと、
またみんなで笑顔で乾杯できる未来に向かって。
少し道は変わりますが、
僕らもまた今日から、
僕らの道を精一杯生きます。
そして少し形は変わりますが、
引き続きはっちゃんの人生を、
心から応援しています。
一生のお別れではありませんが、
一つの節目として、お礼を言わせていただきます。
今まで本当に、ありがとうございました。
ヒロより
