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今週から京都・東京・新潟の3場開催

G1天皇賞(春)、G2青葉賞に加え、時期が変更され京都ダート1900mに本年から舞台を移すG3ユニコーンSの3重賞実施週

 

●1位(1位)キズナ(15億1882万3000円)(63勝)

(14億7563万3000円)(60勝)

先週は1勝クラスなど3勝で獲得賞金15億円突破。ロードカナロア好調週で獲得賞金差は詰められましたが現状でリードがある上に桜花賞上位入着馬や、皐月賞勝ち馬を出したようにオークス・日本ダービーでも有力馬を多く擁すことに変わりなくキズナ優勢という状況は変わらないでしょう。

 

天皇賞(春)には20年G2京都新聞杯、21年前走G2阪神大賞典・仏G2フォワ賞、22年阪神大賞典で国内外重賞4勝、天皇賞(春)21年2着・22年2着・23年2着、前走24年G2阪神大賞典7着、レーティング3位ディープボンド。

23年G2神戸新聞杯2着など重賞2着2回、前走G2阪神大賞典6着サヴォーナ。

22年G3シリウスS2着、前走OP大阪ーハンブルクC9着ハピの3頭が出走予定。

 

ディープボンドは3年連続で天皇賞(春)2着。21・22年阪神、23年京都どちらの場でも変わらず連対を継続していますが昨年の天皇賞(春)2着が最後の連対。昨年は22年G1有馬記念8着・23年G2阪神大賞典5着に対し本年は23年G1有馬記念15着・G2阪神大賞典7着から。7歳を迎え上積みや大きな変わり身があるとも思えず、7歳以上馬の勝ち馬はなく3着馬は出ていますが過去10年7歳以上馬の連対なしと高齢馬苦戦の傾向も。全体的なメンバーは過去に出走した天皇賞(春)より落ちている印象の得意レースで、ある程度の位置を取って進められれば。想定はテン乗りの幸英明。

サヴォーナはG2阪神大賞典6着から。G2神戸新聞杯、G2日経新春杯2着と重賞連対経験があり早目に動いたG1菊花賞でも5着などそれなりに戦えそうですが重賞未勝利、どちらかといえばキズナ産駒に多い阪神芝2400m向き、要は京都ではなく阪神外回り向きというタイプとも。想定は池添謙一の継続。

ハピはOP大阪ーハンブルク9着から出走。前走は重賞出走馬でないと勝負になっていない伝統の長距離G1レース。前走は初芝の上に最後はインで詰まってしまい参考外ともいえますが芝未勝利馬が勝つようなレースでもなくデビューから無傷の3連勝となった22年OP(L)鳳雛Sを最後に4走目以降はダート重賞好走はあっても連敗中。想定はテン乗りの浜中俊。

 

青葉賞にはサンライズソレイユ、シュバルツクーゲル、ショウナンラプンタ、フォスターボンドの4頭が登録。サンライズソレイユとフォスターボンドは収得賞金400万の抽選対象ですが9/10で出走可能という登録状況。

サンライズソレイユはOP伏竜S5着から。3歳新馬戦もダートの勝利など芝は未勝利ですが青葉賞と同じ東京芝2400mの1勝クラスゆりかもめ賞では4着に来ており半姉に19年G1オークスやG1ジャパンカップで2着のカレンブーケドール、父キズナも日本ダービー勝ち馬で東京芝2400m適性が垣間見える背景も。想定騎手は入ってなく同日の新潟ダート1800m1勝クラスわらび賞、翌日のG3ユニコーンSにも兼登録。

シュバルツクーゲルはG2弥生賞ディープインパクト記念5着から。2歳G2東京スポーツ杯2歳S2着馬でG1皐月賞にも登録されていましたが出走馬決定順上位から回避馬が出ず次点の19位で非抽選馬となっての出走。ローテに関しては織り込み済みの皐月賞登録でしょうし問題ないと思われますが東京芝2400m重賞でどこまで。近親の海外重賞好走馬や半兄ゼーゲンの競走成績などからこの条件は合う気もしますが。想定は北村宏司。

ショウナンラプンタは阪神芝2400mの1勝クラスゆきやなぎ賞を勝利して出走。阪神芝2400mの1勝クラス特別でもアザレア賞の勝ち馬は15年レーヴミストラル、16年ヴァンキッシュラン、17年アドミラブルと青葉賞勝ち馬を立て続けに送り出し関連性の強かった時期もあったのですが、ゆきやなぎ賞は20年2着ヴァルコスが直行で3着内した程度。G2東京スポーツ杯4着、G1ホープフルS7着と2歳重賞でもそれなりに駆けておりチャンスはありそうですが高い能力を有しながらそれを活かせないといったようなタイプで東京芝2400mで本領発揮という可能性も。

フォスターボンドはG3共同通信杯8着から。10頭立ての8着でスローの瞬発力勝負に敗れたといえばそうなりますが勝ち馬はG1皐月賞を無敗の3連勝、コースレコードで制したジャスティンミラノ、2着はG1朝日杯フューチュリティステークス勝ち馬でG1皐月賞3着ジャンタルマンタル。

とはいえ共同通信杯も勝負にはなっておらず中距離向きで距離延長が良いとも思えないキズナ産駒と見ますが。想定はテン乗りの菅原明良。

 

ユニコーンSにはカゼノランナーとサンライズソレイユが登録。どちらも収得賞金400万の抽選対象となっており登録時は3/6で出走可能。

カゼノランナーは2歳10月京都でデビューし2歳戦は芝で2走し6⇒5着。4ヶ月ぶりの前走は初ダートの中京ダート1900mで3歳未勝利戦を勝利。3歳ダート路線が再編された関係でレース傾向も過去とは全く異なっておりこの実績で通用するかわかりませんが強く推せるような競走成績ではないでしょう、おじに重賞4勝ヒットザターゲット。新潟の1勝クラスわらび賞に兼登録。

サンライズソレイユは青葉賞にも登録されており上記の通り東京芝2400mが合う可能性もありますが、ダートで勝ち上がった馬なので現状はこちらの方が合うでしょう。こちらも結局はわらび賞がベストという気もしますが。

 

●2位(2位)ロードカナロア(14億4198万7000円)(60勝)

(13億4297万2000円)(55勝)

先週はOP天王山S、3勝クラス特別、2勝クラスワン・ツーなど5勝と、ほぼ週間1億円加算の獲得賞金14億円突破。首位キズナとの差は詰めましたがG1皐月賞で実際に逆転を許しておりクラシック戦線の様相などから現状である程度のリードを持っていないと厳しいところにリードを許しており、見た目の数値以上にリードされているといった見方で良いと思います。昨秋もドゥラメンテをリードしていましたがジャパンカップで逆転され、そこから一旦は再逆転も最終的に有馬記念で逆転されたような状況に似ているとすべきでしょうか。

 

G2フローラSではバロネッサが1番人気も着外。未勝利勝ちの時計が同日・同距離のG3共同通信杯より速いということもあったとはいえ、過剰人気といった嫌いもありましたが最内枠からゲートの出が悪く苦しい位置取りとなって7着。未勝利勝ちの時計だけでバロネッサがジャスティンミラノより強いということでは当然なくG1皐月賞を凄まじい時計で走破した共同通信杯上位のジャスティンミラノとジャンタルマンタルがスローにも対応したということなのでしょう。

TR重賞でしたがオークスでどうこうというよりも、リーディング観点でここのG2賞金分を落としたことがロードカナロアには厳しい結果に。

 

今週の重賞に登録馬なし。

天皇賞(春)は距離などで仕方ないとしてもこの状況もあってロードカナロア劣勢は否めず。OP(L)スイートピーSにハワイアンティアレの登録もありますが勝利して優先出走権を獲得したとしてもオークスで有力とは思えず。リステッドレース谷川岳Sにも登録馬はあるのでそれらを含め重賞以外でどれだけ差を詰められるかでしょう。

産駒から勝ち馬を出し昨年も連対馬が出た得意のNHKマイルカップにも本年は産駒登録がなく、これもロードカナロア苦境を裏付けるような材料に(本年のNHKマイルカップにはキズナ産駒も登録なし)。

 

通算勝利回数は1042まで伸びてアフリートを上回り歴代単独22位に浮上しミスタープロスペクター系種牡馬としては父キングカメハメハに次ぐ中央産駒勝利を記録。

21位トニービンとは12勝差、20位ゴールドアリュールとは15勝差でこれらは近い内に上回るはずでゴールドアリュールも産駒出走はありますが中央在籍馬は4頭(7歳3頭、9歳1頭)、本年は未勝利という状況。

 

 

●3位(3位)エピファネイア(9億5230万3000円)(30勝)

(9億700万5000円)(27勝)

先週は1勝クラスなど3勝。土曜は未勝利に終わり、日曜東京では4レースから6レースまで実施機会3連勝と大きな賞金加算も見られるかと思いましたが先週の勝利はその平場戦のみ。

 

G2フローラSでは4番人気カニキュルが3着。開幕週の東京芝2000mを8枠13番で出走し後方待機から最速上りも先行した連対した2頭を捉えられず。1番強い競馬をしたとも言えますし前の止まらない馬場で枠も良くなく負けるべくして負けたとも、1勝クラス馬なので自己条件なら直ぐにでも勝つとは見ますが。

 

天皇賞(春)には24年G2日経新春杯で重賞1勝、前走G2阪神大賞典3着、レーティング5位ブローザホーンが出走予定。

G2日経新春杯を勝利しG2阪神大賞典は勝ち馬に離されましたが3着なので本年のメンバーでは上位候補。昨年に条件レースを連勝しG3函館記念でローシャムパークの3着、その次走OP(L)札幌日刊スポーツ杯は2着に6馬身差の圧勝とこの辺りから既に上位グループでもやれそうな気配はあったところ心房細動で23年G2京都大賞典を中止し古馬のエピファネイアなので懐疑的にも見ていましたが、そのような心配もこの馬には無用でしょう。想定は菅原明良の継続。

 

青葉賞にはマーシャルポイントが登録。

前走1勝クラスフリージア賞1着以来の出走。未勝利勝ちも東京芝2000mでコースは問題なくキャサリーンパー一族のエピファネイアで距離も大丈夫だとは見ますが前走勝利時の2着はG2フローラS勝利のアドマイヤベル、2歳9月中山芝1800m新馬戦2着時の勝ち馬はG3フラワーC勝利のミアネーロと牝馬重賞勝ち馬ですがこの辺りとも好勝負しているので。

 

●4位(4位)ドゥラメンテ(7億2818万8000円)(34勝)

(7億96万2000円)(32勝)

先週は未勝利2勝。G2フローラS出走の2頭も着外など2000万に満たない加算の週間でリーディング連覇に向け上位を追走するというよりは4位を辛くも守ったような状況。今週は重賞に有力馬も出走予定なのでなんとかするしかないでしょう。

 

天皇賞(春)には23年G1菊花賞で重賞およびG1レース1勝、前走G2金鯱賞2着、レーティング1位ドゥレッツァが出走予定。

 

2戦目の2歳未勝利勝ちから5連勝で昨年のG1菊花賞を勝利。この菊花賞勝利が外枠からレース途中にハナを奪って一旦は他馬を前にやって番手で控え春クラシック2冠を分け合った2着タスティエーラに3馬身半、3着ソールオリエンスはそこから1馬身半差の完勝。イクイノックスも引退し本年以降トップに君臨するとも思われましたが年明け初戦のG2金鯱賞で59キロを背負い直線の進路取りで差が出たとはいえ勝ち馬プログノーシスに5馬身差を付けられ2年以上の休養明けだったヨーホーレイクをなんとか交わした2着。間隔を取りたいゆえの金鯱賞を前哨戦に選んだようですが距離2000m以下からの出走ではG1大阪杯以外は3着内に来ないような近年でこれらをどう見るか。菊花賞馬の強いレースですが菊花賞にしてもクリストフ・ルメールの手腕に拠るところ大で負傷休業中の乗り替わり。ドバイミーティングとの関連もあって手薄なメンバーだったG1大阪杯こそベラジオオペラ勝利も4歳勢の信頼も乏しく上位人気に推されるはずですが絶大な信頼は置き難いという見解で。想定は3勝クラス特別勝利時の戸崎圭太。

 

青葉賞にはシュガークンが登録。

前走1勝クラス大寒桜賞を勝利して出走。大寒桜賞は14~16年に2着馬を出し19年勝ち馬リオンリオンも出走したレースですかつて良績を残したアザレア賞同様に近年は苦戦傾向。この馬の場合はキタサンブラックの半弟で兄と同じく主戦は武豊騎手、所属も同じく清水久詞厩舎といった辺りが注目点でしょう。3歳2月デビューで年明け4戦目というのは気になりますが、そのキャリアでここまで来たともいえ距離2000m超の1勝クラス特別は勝っていますので血統面の人気だけではないとも。想定はデビュー戦から全て騎乗の武豊。勝利すれば02年シンボリクリスエス、06年アドマイヤメイン以来3勝目。

 

ユニコーンSには産駒登録なし。

 

首位キズナとはダブルスコア以上の獲得賞金差となってリーディング連覇というより順位4位を守るので精一杯という状況で5位にすら落ちそうですが天皇賞(春)1着2億2000万、青葉賞1着5400万、どちらの出走予定馬も上位人気必定で勝つしかないでしょう。今週の重賞を勝って更に宝塚記念・日本ダービーも勝利して漸くキズナと戦える程度にはなるはすですが。

 

●5位(6位)ルーラーシップ(7億2262万6000円)(30勝)

(6億2841万6000円)(27勝)

先週はG2マイラーズCなど3勝。獲得賞金7億円を突破して5位浮上のトップ5入り、3週連続重賞制覇で4位ドゥラメンテにも500万円ほどの差まで迫る急上昇。

 

マイラーズCのソウルラッシュは22年阪神のマイラーズC勝ち馬で昨年はシュネルマイスター、本来はこの条件がベストと思われるガイアフォースと差のない3着。京都実施に戻った本年は松山弘平が前日の負傷で団野大成に乗り替わりなどもありましたが2着セリフォスに1馬身半差の勝利。セリフォスはいかにもプレップといった作りで57キロ対58キロというのもありましたが勝利したことに変わりはないので。前回も書きましたが安田記念というか3回東京の芝1600mが合わないので次は微妙でここをキッチリ獲ったのは大きいでしょう。

 

G2阪神牝馬Sマスクトディーヴァ・G3アーリントンCディスペランツァ・G2マイラーズCソウルラッシュのマイル3週連続重賞制覇で一気に上げてきましたが、G1ヴィクトリアマイル・G1NHKマイルカップ・G1安田記念でもチャンスということになるでしょう。ソウルラッシュは前記の通りで安田記念22年13着(0秒6差)・23年9着(0秒8差)なので実際は有力ではなく、着順ほど負けていないのもそのように直線で密集する差の付きにくいレースは苦手ということかと。

 

天皇賞(春)には産駒登録なし。

 

青葉賞にはへデントール、ロジルーラーが登録。

ヘデントールは2戦目の3歳未勝利、1勝クラスを中山芝2000mで連勝。2戦目は早目に動いて2馬身半、前走は後方から追い込んで3馬身差とスケールの大きさを感じさせる連勝で東京の新馬戦は2着に敗れており中山向きという印象もありますが、当時の勝ち馬はジャスティンミラノなのでむしろこれが最大のセールスポイントとも。マーシャルポイントと同じ木村厩舎の所属で桜花賞や皐月賞でもわかるようにこの厩舎は騎手想定も中々出ないのですがマーシャルポイント、へデントールともにクリストフ・ルメールが主戦で騎手選択に苦慮している節も。木村厩舎は本年ここまで11勝と好調ですが、うち10勝はクリストフ・ルメールの騎乗による勝利。

ロジルーラーはG3京成杯を出走取消明けの1勝クラス山吹賞10着から。2歳7月の福島で未勝利勝ちした1勝馬。ムスカテールやグロンディオーズの半弟で良くなるのはまだ先という気も。想定は大野拓弥。

 

ユニコーンSは産駒登録なし。

 

●6位(5位)ドレフォン(6億7497万4000円)(29勝)

(6億6503万4000円)(29勝)

未勝利週で賞金加算も1000万を割り込みルーラーシップに逆転され6位に後退。未勝利週の翌週はキッチリ巻き返すドレフォンなので今週は注目でしょう。

 

・ダート部門

1位ドレフォン  4億7333万8000円

2位ヘニーヒューズ4億5387万9000円

 

ヘニーヒューズに差は詰められましたがドレフォン首位は変わらず。

 

天皇賞(春)には前走G2阪神大賞典2着ワープスピードが出走予定。

産駒では珍しい芝長距離型で半姉ディヴァインラヴが牝馬ながら菊花賞で3着したようにこちらの影響も大きいかと。重賞勝利こそありませんが京都芝3000mの3勝クラス特別を勝利し23年G2ステイヤーズS4着・G3ダイヤモンドS3着・G2阪神大賞典2着と距離の心配は全くないのですが近3走の重賞で全てテーオーロイヤルに先着を許しており、ここを逆転できるかでしょう。前走G2阪神大賞典の5馬身差を逆転するのは容易ではないと見ますが。想定は2勝クラス特別勝利時の三浦皇成。

 

青葉賞には産駒登録なし。

 

ユニコーンSにはハーバーライト、ミッキーファイトが登録。

ハーバーライトはOP(L)伏竜S6着から。前走の勝ち馬テーオーパスワードは米G1ケンタッキーダービーに出走するようですが7-6-11番人気で決した大荒れのレース。全2勝は京都ダート1900mなので得意コースと見れば前走は度外視しても。想定は過去2勝の和田竜二に戻る形。

ミッキーファイトは2歳10月に東京ダート1600mの新馬戦を勝利して12月の中山ダート1800m1勝クラスを勝利の2戦2勝。休み明けで関西エリア初出走の関東馬というのは気になりますが前走勝利は雲取賞を勝利して3歳ダート三冠初戦の羽田盃にも出走予定のブルーサンに5馬身差、3着はそこから4馬身差という圧勝。想定は戸崎圭太の継続。

ハーバーライトは3代母ダイナカール、ミッキーファイトはG1チャンピオンズカップ勝ち馬ジュンライトボルトの半弟で4代母ダイナカールという一族。

 

●7位(7位)ハーツクライ(6億2741万3000円)(22勝)

(6億1946万3000円)(22勝)

未勝利週で賞金加算も800万円を割り込む不振週。出走頭数が減少しており本年以降2歳世代の出走もなく最終世代3歳勢も以前のような大物がここまでは見当たらず重賞勝ち馬も出ていない状況。ドウデュースを筆頭に強力な古馬勢も残っているので本年までトップ10内は維持できるとは見ますが、そのようなトップグループは今週のQESに出走のヒシイグアスなど海外遠征も多いので。

 

天皇賞(春)には前走G2アメリカジョッキークラブCで重賞1勝チャックネイト。

23年G2京都記念など重賞2着2回、23年天皇賞(春)5着、前走G2日経賞4着マテンロウレオ。

22年G3中山金杯2着、前走OP大阪ーハンブルクC4着スカーフェイスの3頭が出走予定。

 

チャックネイトはG2アメリカジョッキークラブC1着以来3ヶ月ぶり。休み明けは強いのですが連続好走のないタイプで中京の勝利はありますが関西エリアや京都は未知数。アメリカジョッキークラブCからというのは19年フィエールマンも勝利したローテですが前年の菊花賞馬で天皇賞(春)を翌年に連覇した名うてのステイヤー。騸馬の勝利となれば出走可能となった08年以降初めて。

マテンロウレオはG2日経賞4着からの昨年5着馬。日経賞からは本年唯一の出走で前走は鞍上が思い付きで逃げところ偶々上位に残ったようなレースですが今回も特に行く馬が見当たらずここでもハナというケースも。思い付きというか御せなくなっているだけで逃げるか思い切り下げるしかなく大惨敗しても「頑張ってるよ」で済ますだけなので。昨年5着のようにチャンスが有る時は無難に乗って無難に負けるケースも多々。ということで想定は横山典弘の継続。

スカーフェイスはOP大阪ーハンブルクC4着から、2走前もOP(L)大阪城S4着と復調気配ですが溜めて外に出して伸びるかというレースぶりである程度の位置を取らないと勝てないレース。そもそもその辺りのリステッドレースからは苦戦傾向で前走は芝2600m好走も基本は中距離馬。8歳馬でもありデータ上からもかなり厳しい一戦となりそう。

 

青葉賞には産駒登録なし。

最終世代の登録はなく11年ウインバリアシオン、18年ゴーフォザサミットの2勝で確定。

昨年はハーツコンチェルトが2着しG1日本ダービー3着。

 

ユニコーンSには産駒登録なし。

こちらも最終世代の登録はなく未勝利で確定。

 

●8位(9位)モーリス(5億8487万9000円)(26勝)

(5億4507万7000円)(23勝)

先週は3勝加算で順位8位に浮上。順位は戻しつつありますが前々回の4月時点で11位以下に落ちるというのは異常事態で10位近辺は依然として大接戦ですが、そのような推移ではなくトップ10内上位に位置してほしい存在なのでまだまだ順位など各数値は上げてもらいたいところ。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

芝長距離G1や日本ダービーTR、ダート重賞など得意カテゴリーとはいえない条件なので今週は仕方ない面も。2週前登録のG1NHKマイルカップには産駒4頭がエントリー。

 

●9位(11位)ダイワメジャー(5億6418万円)(21勝)

(5億3010万円)(20勝)

先週は障害未勝利1勝。G2マイラーズC2着セリフォスなどの入着で前回11位に後退も1週でトップ10内復帰。

 

マイラーズCのセリフォスはソウルラッシュ項でも書きましたが完全な叩き台のようなコメントがレース前から出ており、それで2着まで押し上げたことから反動のようなものさえなければ昨年も2着したレースで勝ち馬ソウルラッシュよりはこちらでしょう。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

8位モーリス同様に今週の3重賞は得意カテゴリーではなく、NHKマイルカップに複数の有力馬が登録。上記セリフォスの安田記念も含め春季マイルG1で大きな賞金加算があれば本年トップ10内復帰も。

 

●10位(10位)ハービンジャー(5億6230万9000円)(21勝)

(5億4386万6000円)(21勝)

未勝利週でダイワメジャーい逆転されましたが前回8位から11位までランクダウンしたディープインパクトを逆転し順位は前回と変わらずトップ10内を維持。前回はモーリスに逆転されダイワメジャーを逆転しての10位でした。

 

天皇賞(春)には23年G3小倉大賞典で重賞1勝、前走G2日経新春杯12着ヒンドゥタイムズ。

前走3勝クラス御堂筋S1着スマートファントムの2頭が出走予定。

 

ヒンドゥタイムズはG2日経新春杯12着から。23年G3小倉大賞典勝利の小回りや内回りが得意の中距離型、8歳騸馬ということもあって苦戦は免れないでしょう。想定は先週のマイラーズCを代打騎乗で勝利の団野大成。

スマートファントムは3勝クラス御堂筋S勝利から。小倉芝2600mの2勝クラス特別、阪神芝2400mの前走と連勝中の4歳といってもそのような勢いで通用してしまうようなレースではなく昨年のG2神戸新聞杯0秒3差6着も、それが唯一の重賞出走でこの実績では。想定は岩田望来。乗り替わりとなりますが近2走の連勝は藤岡康太の騎乗だったのでそれが後押しとなるぐらいしか勝つケースも想定できないかと。

 

今週の重賞登録馬は天皇賞(春)の2頭。

 

・11位以下

11位(8位)ディープインパクト(5億5735万1000円)(15勝)

(5億4709万3000円)(15勝)

 

天皇賞(春)には22年G2ローズSなど重賞2着2回、前走G3ダイヤモンドS2着サリエラが出走予定。

シュヴァリエローズは登録時20位の非抽選馬対象。

 

僅差で11位となりましたが天皇賞(春)にも登録馬があり入着さえすれば1週でトップ10内復帰というケースも。昨年は産駒ジャスティンパレスが勝利しており入着なしとなれば、その分がそっくり消える計算となってそれは避けたいところ。しかしながらサリエラ出走の前走ダイヤモンドSから3着内馬は22年3着テーオーロイヤルのなど出ているもののダイヤモンドSの勝ち馬であって牝馬苦戦のレース。21年にはG2日経賞でワン・ツーだったウインマリリン5着、カレンブーケドール3着といった牝馬の好走もありますが基本的には難しいでしょう。想定はテン乗りの武豊。天皇賞(春)8勝と説明不要の大騎手ですがイナリワン、スーパークリーク、メジロマックイーン(2勝)、スペシャルウィーク、ディープインパクト、キタサンブラック(2勝)と歴史的名馬による勝利で重賞未勝利の牝馬で勝てるかは疑問。ディープインパクトの主戦でもあっただけにこの苦境を救うのが武豊であってほしいのですが。

 

17位(16位)リオンディーズ(4億5224万4000円)

22・24年G3ダイヤモンドS、G2阪神大賞典で重賞3勝、22年天皇賞(春)3着、前走G2阪神大賞典1着で優先出走権を獲得、レーティング4位テーオーロイヤルが出走予定。

 

長距離重賞連勝中の22年3着馬。近年でもかなりレベルの低いメンバーといえそうで昨年のクラシック勝ち馬ドゥレッツァ、タスティエーラにさえ負けなければ本年は大チャンスでしょう。父サトノクラウンのタスティエーラはここまで触れませんでしたがG1日本ダービー勝ち馬といっても世代レベルはともかく、このレース単体のレベルは相当に低く喉に不安もあるようですが、それを証明するかのようにG1有馬記念は不利があったとはいえ6着、前走G1大阪杯も11着で鞍上ジョアン・モレイラ程度しか買い材料もないでしょう。そうなれば阪神大賞典で完全に決したような相手よりもドゥレッツァにやられなければといった見立ても、こちらも上記の通り不安材料は多いので。

勝利すればトップ10内復帰は確定的で6位まで浮上するようなケースも。2着でも10位にかなり接近し他の出走馬次第ではトップ10入りも。こうなるとG3ダービー卿チャレンジトロフィーで1番人気ながら11着に敗れた産駒ディオの結果も悔やまれますが、ここでスッキリ勝ってトップ10内を賑わしてくれることに期待します。想定は全7勝時に騎乗の菱田裕二。勝利すればG1レース初制覇が天皇賞(春)のビッグタイトルに。

 

24位スワーヴリチャード

こちらは先週のG2フローラSをアドマイヤベルが勝利。獲得賞金3億円を突破して20位が見えて来たという状況。G1オークスの優先出走権も獲得しましたが桜花賞組優勢といった見立てはh変わらず皐月賞6着レガレイラも含めまだトップ10入りを狙うという状況にはないでしょう。

今週はG2青葉賞にウインマクシマムが登録。

 

・3歳戦

特に注目馬もないというかG2フローラS勝利のアドマイヤベルということになるでしょう。オークスでは桜花賞上位馬やOP(L)忘れな草賞勝ち馬タガノエルピーダを上位と見ますが。

 

G3ユニコーンSの注目馬としてOP(L)ヒヤシンスS勝利のマジェスティックウォリアー産駒ラムジェット。未勝利戦2秒3差、1勝クラス1秒3を2着に付けて圧勝のレイデオロ産駒ムルソーを挙げておきます。

 

・母の父部門

(前回)

1位ディープインパクト 13億2068万1000円

2位キングカメハメハ  11億642万円

3位マンハッタンカフェ 7億2006万5000円

4位クロフネ      6億3659万円

5位シンボリクリスエス 5億8495万7000円

 

(今回)

1位ディープインパクト 14億2541万1000円

2位キングカメハメハ  11億6162万6000円

3位マンハッタンカフェ 8億1368万円

4位クロフネ      7億164万4000円

5位シンボリクリスエス 6億1295万7000円

 

首位ディープインパクトは3勝クラス特別など6勝。週間1億円超えの1億400万ほど加算で獲得賞金14億円突破。天皇賞(春)にはスマートファントム、ヒンドゥタイムズ、ワープスピードが登録。

2位キングカメハメハは1勝クラス特別など3勝。天皇賞(春)にはハピが登録。

3位マンハッタンカフェはG2マイラーズCソウルラッシュなど2勝。獲得賞金8億円突破。天皇賞(春)にはタスティエーラ、テーオーロイヤルが登録。

4位クロフネは3勝クラス特別など6勝。獲得賞金7億円突破。天皇賞(春)にはスカーフェイスが登録。

5位シンボリクリスエスは2勝クラス1勝。獲得賞金6億円突破。

 

・マイラーズC

父ルーラーシップのソウルラッシュが勝利、母の父マンハッタンカフェは3位。

母の父マンハッタンカフェはG2阪神大賞典テーオーロイヤル以来の本年重賞4勝、通算26勝。

マイラーズCは22年ソウルラッシュで隔年制覇の2勝目。

 

・フローラS

父スワーヴリチャードのアドマイヤベルが勝利、母の父ニューメラスは83位。

母の父ニューメラスは本年重賞初制覇、通算2勝。

重賞制覇は17年G1アドマイヤリード以来。

フローラSは初制覇。

中央重賞勝利は母ベルアリュールⅡのアドマイヤリード、アドマイヤベルきょうだいのみ。

 

・福島牝馬S

父イスラボニータのコスタボニータが勝利。母の父ケンドールは98位。

母の父ケンドールは18度目の出走で中央重賞初制覇。

過去重賞最高着順は13年G2阪神牝馬Sイチオクノホシなど2着2回。

競走馬時代は89年仏2000ギニーなどG1レース2勝、重賞4勝、ケンメア経由グレイソヴリン系種牡馬。

過去最高順位は13年153位、産駒は4頭出走し中央未勝利。