舞台は、「マン・オブ・スティール」から18ヶ月後。

スーパーマン(ヘンリー・カビル)は救世主と称されるようになるが、ゾッド将軍との死闘や取材中に囚われたロイス(エイミー・アダムス)を救うために傭兵部隊と戦闘した時に甚大な死者と被害を出したためにスーパーマンの強大な力に畏れと恨みを持つ者とその恨みや畏れを己の野望のために利用する者がスーパーマンの前に立ち塞がる。

スーパーマンに恨みを持つ者は、ブルース・ウェイン(ベン・アフレック)。スーパーマンとゾッド将軍の激闘の巻き添えを食い、ウェイン・タワーは崩壊して家族同然な社員が多数死んだ。

長年犯罪者と戦ってきたブルース・ウェインだが、「犯罪者は雑草のようなもの。抜いてもまた生えてくる。だが、スーパーマンとの戦いはゴッサムの未來のために必要だ」とスーパーマン対戦用装甲アーマードバットマンスーツを装備し、スーパーマンに戦いを挑む。

一方、ブルース・ウェインたちスーパーマンの強大な力への畏れや恨みを利用してスーパーマンの抹殺を企むレックス・ルーサー(ジェシー・アイゼンバーグ)は、太平洋沖で発見したクリプトナイトを大量に含んだ隕石を回収しスーパーマンが残した宇宙船を使ったスーパーマン対戦用の恐るべき兵器ドゥームスデイを生み出す一方、スーパーマン脅威論を上院議員を利用して拡大しスーパーマンを追い詰める。

ブルース・ウェインは、ゴッサムで武器や麻薬密売している通称「白いポルトガル人」を追跡する中で傭兵部隊や犯罪組織とレックス・ルーサーの繋がりを知り、レックス・ルーサーが持つクリプトナイトを対スーパーマンのために強奪する。

スーパーマンは被害の説明のために上院議員に公聴会に呼ばれるが、公聴会の証人として呼ばれたウェイン・エンタープライズ社員がレックス・ルーサーにより仕掛けられた爆弾により爆死し、責任を感じたスーパーマンは引退しようとする。

だが、レックス・ルーサーにクラークの母マーサを人質にされ、スーパーマンはやむなくバットマンに決戦を挑む。スーパーマンやバットマンそしてひそかに暗躍するワンダーウーマンとレックス・ルーサーの決戦の衝撃の結末とは? 





救世主と称されることに戸惑い、自分のために甚大な被害を出しながらも、ロイスやマーサを守ろうとするスーパーマンの苦悩、長年犯罪者と戦ってきた中で相棒ロビンをジョーカーに殺され信頼出来る仲間が少なくなり、「ゴッサムに善人はまだ残っているのか?」「犯罪者は雑草のようなもの。」と犯罪者との戦いに疲れてきていたが、スーパーマンから人類を守るべく立ち向かうバットマンの強靭な意思、スーパーマンやバットマンを支え彼らが正義のために戦う目的となるロイスやマーサやアルフレッドの献身的な愛、「バットマン・ダークナイトリターンズ」「ジャスティス・リーグ誕生」「スーパーマン・ドゥームスデイ」など重要な要素を取り入れながら惹き込まれる巧みで骨太なストーリー、スーパーマン対バットマン(スーパーマンの弱点を巧みにつく戦略的なバットマンの戦い方に追い詰められるスーパーマンの苦戦ぶり)そしてスーパーマンとバットマンとワンダーウーマンが手を組んでドゥームスデイに立ち向かうクライマックスの壮絶バトル、そして「ジャスティス・リーグ」に繋がる衝撃のラスト、まさにDCシネマティックユニバースの開幕にふさわしい傑作映画です。
「マン・オブ・スティール」
「バットマン・ダークナイトリターンズ」