昨日、パルコ劇場で上演中の『ホロビッツの対話』を観てきました。

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たまたま美容室で読んだ雑誌で、渡辺謙さんが12年ぶりに舞台に立つ。
さらに、作・演出が三谷幸喜と知って、演劇はほとんど観たことがないのですが、「ぜひとも観たい!」と思いました。

★ホロビッツとの対話★

【作・演出】 三谷幸喜

【キャスト】 渡辺謙(フランツ・モア)
        段田安則(ウラディミール・ホロビッツ)
        和久井映見(エリザベス・モアの)
        高泉淳子(ワンダ・ホロヴィッツ)

【音楽・演奏】荻野清子


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(左から高泉淳子、段田安則、渡辺謙、和久井映見、三谷幸喜)


登場人物は上に紹介した4人です。

この演劇は実話に基づいています。

世紀のピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツと、彼の演奏を支え続けた専属調律師フランツ・モアとの、ある一夜の会話を中心に展開します。

渡辺謙さんは、ホロヴィッツを「マエストロ」と呼んで常に敬意を払い、温厚と誠実を絵にかいたようなモアを演じました。
スクリーンで見るような力強い男らしさはないのですが、とにかく優しくて温かくて魅力的!!

段田さん演じるホロヴィッツ・・・
初めて舞台に出て来た時、その風貌に思わず笑ってしましました。

ホロビッツは天才だから許されるかもしれませんが、とにかく偏屈で我儘な老人!!
ただ、妻に隠れてお土産のチョコレートを食べたり、料理の好き嫌いを言ったり、妻に叱られてしぶしぶ折れるところなど、“子供がそのまま大きくなった”ようで、憎めない愛らしさがありました。

モアの妻エリザベス役和久井さんは、なんと舞台初だということです。
初めは従順だったのが、ホロビッツ夫妻の横暴ぶりに、嫌なものはやっぱり嫌といわば夫の上司であるホロビッツ夫妻にブチ切れるところが、何とも素直で可愛らしかったです。

ワンダ役の高泉さん・・・
この方の演技が凄かった!!!
とにかく我儘で図々しいんです。
他人の家でも勝手に模様替えをしちゃったり、キッチンへもドンドン入っていき、「あ~ら、キッチン小さいのね~」などと失礼なことを平気で言う無神経さにびっくり~
でも、あっけらか~~んとしていて、なぜか憎めない・・・
夫のホロビッツと名コンビでした。

時々入るピアノ演奏が、劇のスパイスになって中々良かったです。


パンフレットを買いました。

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フランツ・モア本人へのインタビューや三谷さんと出演俳優たちとの対話があって、面白そうです。
これから、じっくり読むつもりです。


世界の渡辺謙・・・
演技はもちろんですが、何というか・・・大きくて、素敵な方でした。
彼の演技を生の舞台で見ることができて、本当に感激しました。
こんな機会、私の人生でもう二度とないかもしれません。




4月には東京芸術劇場で、三谷さん作・演出の『おのれナポレオン』が始まります。
出演者は、野田秀樹・天海祐希・内野聖陽他です。
こちらもぜひ観てみたいです!!


何だか演劇にはまりそう~~あせる