シスプラチンなど、殺細胞性の抗がん剤による化学療法を開始する際、気になる副作用のひとつが嘔吐です。今回は、私の経験をもとに、その対処法を書いていきます。ちなみに私の場合は、抗がん剤はアリムタ+シスプラチン+アバスチンです。種類により多少異なる部分はあると思います。
最近は、従来のデキサメタゾンなどステロイドの制吐剤に加え、イメンドやグラニセトロンなど新しい制吐剤の登場によって副作用は抑えられるようになってきているようです。私も実際吐くまではいかなかったです。
DAY1(点滴初日)
点滴前にイメンドを服用。点滴予定時間は8時間15分、実際は点滴交換や看護師さんの落とすタイミングが異なり9時間45分かかった。最近はショートハイドレーションといって、負担軽減のために点滴時間が短くなってきているようです。利尿薬が入ってからは、かなりの頻尿になった。この日嘔吐感はなし。
DAY2
起床時気持ち悪く、イメンドを早めにもらって服用。毎食後には胃薬のネキシウムを服用。倦怠感があり、食欲はない。DAY2、3は午前中デキサメタゾンと生理食塩水の点滴。この日はしゃっくりが多く、安定剤のコントミンを処方してもらうが、思ったように効かない。昼食、夕食前には吐き気止めのとんぷく薬、ナウゼリンを処方してもらい、食事は7割くらい食べれた。便秘傾向があり、就寝前に下剤のマグミットを服用。
DAY3
DAY2同様倦怠感があり、食欲もない。昼食より麺類中心の食事に変更してもらう。便秘傾向が続き、下剤としてガスモチンとラキソベロンを処方してもらう。口内炎か、舌にザラザラ感があり、うがい薬のハチアズレをもらう。しゃっくりはDAY2に続き多く、コントミンを多用した。
DAY4
倦怠感と吐き気が強くなり、制吐剤のプリンペランを点滴してもらう。夕方までぐったり。夕食時には制吐剤が効き、食べることはできた。便秘傾向は続き、マグミット、ガスモチン、ラキソベロンの下剤をケースバイケースで使い分ける。(食後にガスモチン、就寝前にラキソベロンという感じ)
DAY5
この日は点滴なし。気持ち悪さは続き、とんぷくのナウゼリンとプリンペランを交互に服用。(1剤あたり4時間は空ける。)下剤が効き、逆に下痢になる。便秘が続くと吐き気にもつながるので、このコントロールが難しい。また、食欲は出てきたが調子にのって食べると胸焼けがおこったりするので食べ過ぎないようにすることが重要。
DAY6
食後に胸焼けするような感じはあるが、ナウゼリンとプリンペランで対応。食事は戻ってきた。
DAY7
気持ち悪い感じはなくなり、食欲もある。便秘に苦しむ。
以上、大体1週間こんな感じでした。食事は、病院食よりもコンビニのカップスープや麺類のほうが食べやすかったです。体重はこの1週間で約5kg減でした。
2クール目より通常は通院になります。その時のために、状態を記録しておくと対応しやすいです。2クール目以降は、点滴翌日、翌々日の通院がしんどかったです。
体調の記録は、副作用チェックシートみたいな紙を看護師さんにもらって書いていました。これから治療を受けられる方のご参考になればと思います。