肺がんにおける維持療法 | 34歳で肺がんステージ4 骨転移&癌性髄膜炎でも諦めないblueのブログ パパガノコシタイモノ

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がんと向き合うために役立つブログづくりを目指しています。

このブログでは、がんの治療方法や副作用対策、メンタルコントロール法、食事療法、ヘルシーレシピ紹介など、がんと向き合うために役立つ情報をテーマ別に紹介しています。

維持療法とは、化学療法で高い抗腫瘍効果を持つ、シスプラチンなどのプラチナ製剤の投与(標準で4クール、最大6クール)が終わった後、併用していた抗がん剤、あるいは別の抗がん剤を継続して投与する治療法です。

一昨年頃から昨年にかけて、この維持療法の臨床試験結果が学会などで報告され、エビデンス(科学的根拠)もしっかり確認されています。使う薬剤は既存薬ですが、治療法としては比較的新しい治療になります。

維持療法が登場するまでは、シスプラチンの投与終了と同時に、アリムタなどシスプラチンと併用していた薬剤も打ち切りし、その後は病勢悪化まで何もしないのが標準となっていました。といっても今でも標準治療のひとつですが、以前はこの選択肢しかなかったのです。

そこに維持療法は、プラチナ製剤が終わっても、併用していたアリムタなどの薬剤を投与し続け、がんの増殖を少しでも抑えるように、従来の治療法に工夫が施されたという感じになっています。

文字通り、病状を悪化させないように維持する治療法です。

要するに、既存薬だけでも新たな選択肢が生まれたわけです。

私の場合は、セカンドラインでこの維持療法を選択しました。

アリムタ、シスプラチンにアバスチンを追加し、さらに骨転移に対応するためランマークという分子標的薬を使用しています。アバスチンは脳転移に有用なのではないか、ということが最近言われており、エビデンスはありませんが、一か八か、賭けてみることにしました。

シスプラチンは使用限界の6クールまでやり切り、腫瘍は縮小、今はアリムタ、アバスチン+ランマークの維持療法を4クールまで行い、維持できています。

今化学療法を受けておられる方や、これから化学療法を受けられる方のご参考になればと思います。

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