こんにちは。
「心の育児クラス」の講座でのご質問&答です。
Q.
「子どもがじっとしていません。
よく動き回り、落ち着かないので、親戚の家に行くのが、ゆううつです。
しつけが悪いと言われそうで気が重いです。
大きな声で怒ると、少しおさまりますが、
またすぐに動き回ってしまい、なかなか効果がありません。
どうしたらいいのでしょうか?」
(2歳半のお子さんのママ)
A.
親戚の家。
大人だけの家では大事な飾り物が
低い位置に置いてあったりして、
子どもがさわろうとしたり、気が抜けないですよね。
あいさつして5分で帰れればいいですが、
そういうわけにもいかずに1時間とか、
さらに泊りがけとか、長く滞在すると
ほんとうにしんどいことがありますよね。
よくわかります…。
私も早く、帰りたかったですーーー!!
子どもがじっとしていないので、ひやひやして。
1~3歳くらいのお子さんは、
とくに!!じっとしていないのが、本能です。
動くことで体の筋肉や骨格、神経、知能、
いろいろなものがどんどん育つのです。
成長するためにも、動かずにいられません。
4歳~11歳くらい?のお子さんも、動きます。
(個人差がありますが)
「じっとしていろ」というのは、とてもむずかしいのです。
じっとしていないお子さんは、健康です。
大丈夫です!しつけが悪いわけではありません。
鳥に「歌うな」、
風に「吹くな」、
川に「流れるな」、
と言っても無理なのといっしょなのですーーー。
うんと怒れば、おとなしくなるでしょうか?
いいえ、どんなに怒っても、また動きます。
怒りすぎるのも子どもによくないし、
怒るほうの大人も疲れてしまいます。
また、大きな声で怒られると
びっくりして、一瞬、動きが止まりますが、
びっくりしただけで、
言われた内容を理解したわけではありません。
では、どうしたらいいか?
作戦を立てましょう。
①行く前に、説明する。
「これからおじさんの家に行くよ。
おじさんの家は小さな子がいないから、
静かにしようね。
小さな声で話してね。
遊ぶときは走らないでね。
ソファでぴょんぴょんしないでね。
大事なものにはさわらないでね。
ごあいさつしたら、1時間くらいいるよ。」
など。
少しですが、ちがうかも。
「おじさんの家のソファではぴょんぴょんしてはいけない」ということを、知らないお子さんもいるのです。
(家にソファがなかったり、あるいは家のソファではぴょんぴょんしていたりするかもしれない)
そして、少しでも子どもが協力してくれたら、
帰りに、「今日はがんばったね!」とねぎらいましょう。
・行く前にどこかで遊ばせて発散させる。
時間的にムリなこともありますが…。
また、発散させても多少は動いてしまいますが。
②「子どもが動きたいようなので、少し歩かせてきますね」と子どもを連れて席を立つ。
笑顔で堂々と言うのがポイントです。
③子どもが好きなおもちゃ、絵本を持っていく。
(きっとすでになさっておられると思いますが…)
④出かける前に、または出かけながら移動中に
いっぱいかわいがって安心させる時間を作る。
1分でも、5分でもいいです。
そのうえで、①~③をやると、より効果が高いです。
でも、子連れで出かける支度をするだけで手いっぱいですよね…。できる範囲でよいですーーー。
しかるときは、
落ち着いた明るい声で言うとおだやかでいいと思います。
子どもはすぐに忘れるので、
5分おきに言う必要があるかも。
子どもは「今を生きる」生き物なので、
悪気なく、すぐに忘れてしまったりするのです。
そういう子どもの特性に合わせて、
明るく、本気で、何回も言います。
しかし、何回も言うと大人もぐったりしてきますよね。
そこで、ついつい、「あきらめ口調」で言ってしまうかもしれません。無理もないです。
でも、そうすると、やはり伝わりにくい。
大人でも、「あきらめ口調」で言われたら、あまり聞く気になれないのではないでしょうか?
ぐったりしたら、窓の外を見たり、水を飲んだり、
トイレに行ってきたり、何かして気を取り直して、
明るく、本気で、おだやかに、何回でも伝えます。
また、周囲の人たちにあやまるときに、
言い方を工夫しましょう。
「うちの子、落ち着きがなくて、すみません。」と言うのはおすすめできないです。
子どもも聞いています。
「自分は落ち着きがなくて迷惑をかけるダメな子どもなのか」と思ってしまうかもしれません。
たとえば、こう言うのはどうでしょう?
「うちの子、元気で、もう、起きている間中、動き回っているんです。
すみません。寝ていると、静かなんですけど。」
事実ですよね。
事実のみ。
「落ち着きが無い」とか、評価を入れないで話すのがおススメです。
「落ち着きがない」と話すと、
周囲の人(親戚とか)は、
「ああ、ほんと、落ち着きがないねえ」と思うかも?
でも、「元気で起きている間中、動き回っている」と話すと、
周囲の人は
「ははは、ほんとだ、元気だねえ」となるかも。
言葉の言い回しでも、その場の雰囲気が変わります。
動き回る子どもの特性を肯定しながら、
周囲の人に説明して、明るくおわび?するのです。
うちの子も、親戚の家のソファでぴょんぴょんしたり、
(何回言っても、5分後にまたぴょんぴょんしてた…)
じっとしていなくてすごく困りましたが、
大きくなったら、じっとしていられるようになりました。
そして大人になった今なんて、すごく落ち着いています。
(20代男子。20代女子も。)
「えええ、こうなるのか!?」とびっくりするほどに。
子どもって、成長するのです…。
5年、10年、20年たつと、見違えるように変わったりします。
きっとだんだん成長しますので、
こつこつ気長にはたらきかけながら、
長い目で見守って、今を切り抜けていきましょう。
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