片頭痛を持たれている患者さんは光、音、臭い、あるいは味覚に敏感になられる方が多くいます。
光、音については非常に有名でこのブログをご覧になっている方も自覚される方が多いのではないでしょうか？
我々、専門医にとっても光、音は診断項目に記載されているものの、臭い、味覚についての発表や報告
は意外と少ないです。
そこで、慢性頭痛の患者さんで緊張型頭痛、片頭痛で悩まれている患者さんにおいて光過敏、
音過敏、臭過敏、味覚過敏についてのアンケートが2009年日本頭痛学会誌（獨協大学）に記載されています。
中々面白い内容となっております。
片頭痛の患者さんは光過敏（69％）、音過敏（67%）、臭過敏（57%）、味覚過敏（19%）に随伴して
症状を認めており、
緊張型頭痛では光過敏（8％）、音過敏（25%）、臭過敏（17%）、味覚過敏（0%）に随伴して
症状を認めており、その中でもそんな臭いに対して不愉快に感じるかを片頭痛の患者さん
にアンケートしたところ・・・・
香水31.4%
タバコ29.9%
が高かった。その他にはにんにく、バラ、プロパンガスが高かった・・・・・・
臭過敏の出現時期は頭痛発症から随伴しが多く５３％であり、頭痛発症から5年以上経過してからと
する方々が34%であった。
味覚過敏についてはアンケートデーターが少ないので今回は省きますが、興味あがるアンケート
となりました。
また、臭いにより片頭痛発作が症実こともありある論文では30～40％の患者さんが
香水などの臭いによって頭痛が誘発されるとのことでした。
ストレスや不眠、月経以外にも臭いによる頭痛発作を引き起こされることもあり注意が必要です。
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