おはようございます、まるです。
まず、ご報告から…。
2月19日をもって、無事全4回公演を終演することができました!
約200名ものお客様にご来場いただきました。
本当に本当に、ありがとうございました。
また、アンケートのご協力、まことにありがとうございます。
クラウドファンディングをしてくださいました29名もの方々、当日スタッフをしてくださいました皆様、仕込みや搬入などをしてくださいました皆様、他にもPassionに携わってくださいました、すべての方々に、この場を借りて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
本当に、ありがとうございました!
さて、ここからは、まるの思い出話となってしまいます。
公式ブログなのにごめんなさい。
最後なので許してください。
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ついにPassionが終わりました。
思えば8月のある日、主宰のさやさんから企画の話を伺ったのがスタートでした。
僕はそのころ何をしていたかというと、別の団体で映画を撮り終え、これからどうしようと路頭を彷徨っておりました。
さやさんからは、要約すると脚本演出をしてほしい、というオファーをいただきました。
正直に申し上げると、私は丁重にお断りする予定でした。というのも、まだ何もないゼロからのスタートであるわけだし、公演時期が就活の直前であるし、まだまだ人が集まっていなかったし、とにかく不安だったので、お断りする予定でした。
待ち合わせのレストランでお話を伺った数時間後、僕は断るどころか、公演場所を探しておりました。彼女の要望に見合う劇場を探しておりました。
何をやっているんだ、という心の声は聞こえておりましたが、さやさんの大きく熱い情熱に引き込まれてしまったのです。
やがて「企画スタッフ」が集結しました。僕を含め4人のスタッフ。ついに、Passionが始動したのです。
始動してからというもの、企画が順風満帆に進んだことは、おそらく一度もないでしょう。
会場が見つからない。
予算が足りない。
役者がいない。
舞台を作るうえで必要不可欠なことが欠けていて、進もうとするも進めず。
解決しなければならない問題が多発していました。
しかし、僕たちはそれを乗り越えました。
都内のほとんどの小劇場を調べ、クラウドファンディングを実施することを決め、役者にオファーをかけ。
新たな問題が発生したらすぐ解決する、の繰り返しでした。
いつしか、本番が近づいていました。
本番直前も、問題は多発しておりました。
しかし僕は、絶対に大丈夫という自信がありました。
なぜなら、今までいくつもの修羅場を越えてきたのだから。
小屋に入り、仕込みを終え、迎えた本番。
実感はありませんでした。
今まで一緒にやってきたキャスト、スタッフのみんなとお別れする時が来たという実感が。
お世話になった小屋付きさんとも、離れていくのであろうという実感が。
夜遅くまで会議して、終わった後もLINEで会議する日々が終わるという実感が。
3回公演まで終え、千秋楽になりました。
キャスト一人ひとりと握手をしました。
最後の一人と握手しました。
その時、初めて実感しました。もう、終わりなのだと。
開演前だというのにボロボロと泣いてしまいました。
(オペ卓の陰に隠れ泣いている僕にティッシュを分け与えてくれた音響オペはイケメンだった(女子だけど))
千秋楽はあっという間に終わりました。終わった後は、涙は出ませんでした。
やりきることが出来た、と思えたので。
ある役のセリフを借ります。
「橋は、どんなところにだってかかる。
橋だから、それを渡ればたどり着く。
たどり着いた先には、光。
まぶしく、触れなくて。
でも、勇気を出して触れてみて。そこに―――」
僕たちは、Passionは、みんなそれぞれの橋を渡ってきました。
その橋は、本番という光に続いていました。
その光を越えた先にまだ橋は続いてます。
また、みんなはそれぞれの橋を、それぞれの歩調で渡っていきます。
でも。
きっと、その光は、今度は後ろから照らしてくれるんです。
大丈夫だよ、と、あたたかい光を照らしてくれるんです。
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遠いところまでわざわざお越しくださいました、お客様の皆様。
当日スタッフを請け負ってくださいました皆様。
僕たちを彩ってくれた、音響・照明のオペレーターのお二人。
宣伝などをしてくれたスタッフの皆様。
演じ切ってくれた、役者・ダンサーの皆様。
会計をミスすることなく完璧にやってくれた、ちひ。
都内を走り回って練習場所を確保してくれた、すず。
そして。
この素晴らしいメンバーを集めてくれた、
この素晴らしい企画を立ててくれた、さや。
すべての人に、感謝の気持ちを伝えたいです。
本当に、本当に、ありがとうございました。
さらば、Passion。