原子力発電所から出る放射性廃棄物は、

100ベクレル以上のものは厳重に管理し、

普通のゴミとして捨ててはいけないという

ルールがあります。


一方で、僕たちはセシウムのみの検査で

104.9ベクレルまでなら食べても良いし、

むしろ「食べることが福島のためだ!」

言われています。


捨てることも許されないものが、どうしたら

食べられるようになるのか。まさに放射能の

危険性を「都合によって決めている」という

立派な証拠だと思いますが・・・。


放射能は気を付けるべきで、

なるべく食べないべきである。


僕は、「万引きしちゃいけないよ」と同じくらい

当たり前のことを言っているつもりなのですが、

世の中には、これを真っ向から否定してしまう、

脳味噌にプルトニウムの花が咲いてしまった

人たちが、たくさん存在します。


「人間には修復機能があるから、放射線で

細胞が攻撃されても大丈夫なんだ!(キリッ」


こんなことを言われると、あまりに広大すぎる

富良野や美瑛レベルの脳内お花畑の規模に

愕然とさせられますが・・・。


皆さんは、こんな素朴な疑問を思ったことは

ないでしょうか? どうして放射線を浴びると

がんになると言われているのに、放射線を

浴びせると、がんの治療ができるのか。


よく考えると、矛盾している気がしますよね。

「毒をもって毒を制す」みたいなことなのかと

思えそうですが、予防注射のように、放射線の

量によって変わるわけではありません。


「どうしてなの?」


実は、がんになるメカニズムと、がんを治す

メカニズムは、まったく同じ原理だったりします。

人の体に起こることは反対なのに、メカニズムが

同じと言われても、さっぱりわからないですよね。

今から詳しく説明していきましょう。


「がん」とは、悪い細胞が異常に増殖したもの。

ものすごいスピードで増殖するので、どんどん

進行していくのですが、その分、すごい速さで

細胞分裂をしています。


で、細胞分裂で新しくできたばかりの細胞は、

放射線に弱く、放射線を当てられると、簡単に

死んでしまうという特徴があります。


細胞分裂が活発な悪い細胞に放射線を当て、

細胞を殺せば、がんの進行を食い止められる。

これが「放射線治療」のメカニズム。


新しくできた悪い細胞を殺す。


その代わり、がん細胞のまわりにある正常な

細胞も傷つけてしまうため、まったく副作用が

ないというわけではありません。


とはいえ、余命が短い人が、この治療により、

少しでも長く生きられるなら、がんを治すために

浴びせる放射線は、人にとって有効と言えます。


ところが、活発な細胞分裂をしているものは、

がん細胞だけではありません。まさに健康に

スクスクと育っている成長期の子供や赤ちゃん。

彼らもまた、活発な細胞分裂をしているのです。


こうした子供たちの新しい細胞に放射線が

当たってしまうと、その細胞は死んでしまい、

修復機能によって、死んだ細胞は消されて、

また新しい細胞が生まれます。


正常に働けば、何の問題もないのですが、

ごくまれに「死にきれないゾンビ細胞」

生まれてしまうことがあります。


DNAが破壊されたのに、生き残った細胞。

これが修復機能によって消されることがなく、

異常に増殖してしまうと、「がん」になるのです。


要するに、メカニズムは同じ。


細胞分裂の少ないオッサンが「がん」になる

確率は少なく、細胞分裂の多い子供たちが

「がん」になる確率が高くなってしまうのは、

こういう理屈があるからなのです。


「人間には修復機能があるから、放射線で

細胞が攻撃されても大丈夫なんだ!(キリッ」


他人のブログに、テメエのアホ理論を書いてる

ヒマがあったら、原発に行って証明してこいや!


放射能は気を付けるべきで、

なるべく食べないべきである。


当たり前です。脳味噌にプルトニウムの花が

咲いているオッサンは、どうせ子供や胎児より

がんになりにくいのだから、好きにしたらよい。

思う存分、セシウムをモリモリ食べればよい。


しかし、細胞分裂が活発な胎児や子供たちは

セシウムを食べるべきではないし、セシウムが

入っているとわかれば、避けなければならない。


経済のことを考えなければ、これが科学的で

医学的だと思うのですが、原発マネーで見事に

コントロールされている日本の科学・医学界は、

放射性物質を気にせず食べろと言っています。


妊婦にまで104ベクレルを

食べて良いと言っています。


そして最終的に、何も知らないバカな議員に

「福島のために」みたいな意見交換会を開き、

大阪府茨木市では、致命的にバカな夏休みの

体験学習が実現することになりました。


「ピーチプロジェクト」。


大阪の子供を福島県伊達市に連れて行き、

「桃の食べ放題」を実施すると言うのです!


バカでしょうか?


僕が心配しているのは、福島県伊達市の

毎時1マイクロシーベルトの環境に子供を

連れて行くことではありません。セシウムが

検出されている桃を食べさせることです。


チダイズム ~毎日セシウムを検査するブログ~-OOI133


チダイズム ~毎日セシウムを検査するブログ~-OOI136


桃ジュースは、33ベクレル。


たかだか1個や2個の桃を食べたぐらいで、

すぐに「がん」になると言うわけではないし、

33ベクレルの桃ジュースを飲んだぐらいで、

すぐに病気になるとは限りません。


しかし、一番の問題は、汚染されている

食品を積極的に食べるように教育されて、

子供たちがどんどん被曝してしまうこと。


こんなバカなことはありません!


ドヤ顔で「ピーチプロジェクト」の話を

ブログに書いている場合じゃないんですよ。

茨木市議会議員の福丸孝之 さんに抗議を!


こんなのは、無能な議員のオッサンたちが

集まって、税金を使って「視察ツアー」でも

やっていればいいのであって、子供たちに

食べさせるのは間違えています!


参加してはいけない。


何も知らない親が、「福島のために」などと

参加を決めるかもしれませんが、取り返しが

つかなくなってしまっては困ります。


茨木市の子供を伊達市に

連れて行くよりも、伊達市の

子供を茨木市に招くべきだ。


茨木市の子供に汚染された桃を食べさせる

教育をするより、伊達市の子供に「大阪」

見せてあげる教育をする方が良いでしょう?


福島を支援する方法は、考えればたくさん

あるはずなのに、どうして桃を食べるのか。

汚染されていない食べ物もたくさんあるのに、

どうして汚染されているものを食べるのか。


いい加減にしろ、大人たち!


この国の大人たちには、子供を守ろうという

基本的な思考が欠如しているように思います。

きちんと子供のことを考えられる大人たちを

教育するところから、まずは始めるべきですね。

この国の再生の道のりは、まだまだ遠いです。