「相手との距離・位置」~対人コミュニケーションのヒント
「相手との距離・位置」~対人コミュニケーションのヒント 2.より



相手との距離(パーソナルスペース)のコントロールと合わせて重要なのは、「相手との向き」です。
この2つの組み合わせを活用することによってより良い対人コミュニケーションが適うといえます。





相手との向きを考える

議論や説得などを行う時に、座る位置(向き)はどのように相手への影響をすると思いますか?

アメリカの心理学者スティンザーは、小集団の生態を研究した結果として、次の三つの「スティンザー効果」を報告しています。


会議では、以前論議を戦わせた相手が参加している時は、誰でもその人の正面に座る傾向がある。

ある発言が終わった時、次に発言するのは、その意見の賛成者の場合よりも反対者である場合が多い。

議長のリーダーシップが弱い場合は、会議の参加者は正面にいる人と話したがり、
逆にリーダーシップが強い場合は、隣の人と話したがる傾向がある。




本題から反れたように感じるかも知れませんが、相手と向き合う位置関係には、


   正面に座った人とは対立しやすい
   隣に並んで座った人とは同意見になりやすい
   90度のL字型に座った人とは相談しやすい


   正面・・・>> 真剣・対立・緊張・圧迫
   横 ・・・>> 親愛・親密・協力・同調
   斜め・・・>> 相談・友愛・柔和・共生



という効果が、心理学的に検証されていることです。



正面に向かい合って座る位置は、お互いに視線をそらし難く、緊張感の高まりやすい、対立的な位置取りといえます。

横に並ぶのは、心理学的には協力的な位置と言われますが、反面、体が触れやすくなるので親しい間柄でないと、かえって不自然になる場合も多いと言えます。

カウンセリングを行う場合は、初対面の人などと向き合う時にもリラックスできる最も自然な位置取りである、斜めに向かい合う位置がベストポジションといえます。

特に90度のL字型(含む、ハの字)を「カウンセリング・ポジション」と呼び、ビジネスシーンに於いても多用されています(キャリアコンサルタント資格試験の際にもマスト・ポジションになります)



余談になりますが、スティンザー効果の応用は、国会でも利用されているモノと耳にします。

相手との向きに対して、自分なりの戦略的?活用を描いてみることも、より良い対人コミュニケーションを図るためには、一考の価値があるのではないでしょうか。




次は、相手との向きに対する応用編(どんな風に活用が出来るのか)をお伝えし、
より理解を深めてみたいと思います。 See You Next!





キャリアウィング発行 メルマガ「個の時代」のキャリアカウンセラー&人事
2008.11.12発行 相手との「距離と向き」~試験対応と日常の応用~より

過日、発行元のまぐまぐのシステム変更により、過去に発行済みのメルマガの提供HTMLフォームが中止となり、一部の過去ログについては、テキストデータのみの閲覧状態となってしまっています。コンテンツに加筆修正を加え、新たな息吹を与え「キャリアの翼*笑顔の行方を見つめるキャリア*ノート」にてお届けさせて頂きました。




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