里親さまへの7つのお願い | 特定非営利活動法人C.O.N

特定非営利活動法人C.O.N

尼崎市を中心に地域猫活動を行っています。地域社会の様々な猫問題に取り組みながら、『共に生きる未来』をめざしています。



譲渡会スタッフです!
9月25日に2回目の譲渡会が開催されますので
当日の流れなどを改めてお知らせしたいと思います。


会場は前回と同じく、
JR尼崎駅南側のエコーペット学院です。

4階に上がって受付で番号札を受け取ってください。

家族に迎えたい猫さんがいたら、
    「エントリーシート」「アンケート(AとBの2枚)」の
    計3枚をご記入ください。

その後に、保護主さんと当方スタッフとで
    お話をすることになります。
    希望者さんと保護主さんの双方が『是非に』となれば、
    お届け日やトライアルについて決めていただきます。

譲渡条件は保護主さんによって違いますので、
     ご希望に添えないこともございます。
     その点どうぞご理解とご協力をお願いいたします。

また、スペースの都合上、入場制限をさせていただく
    場合があります。
    前回は開場後が一番混みまして、猫さんがなかなか
    見られないほどでした。
    里親さまは先着順で決まるわけではありませんので、
    時間に余裕を持ってお越しください ませ。

当日は30匹ほどの猫さん達がいます。
    それぞれが色々な苦労を乗り越えて、
    一緒に幸せになってくれる家族を探している猫さん達です。

   どうぞ会いに来てください。
   猫さん達と里親さんが楽しく心豊かに暮らせるように
   お手伝いができればと思っています。

最後に、当日いらっしゃった方にお配りする
   「里親さんへの7つのお願い」を載せておきます。
    長いものですが、一読いただけますと幸いです。


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  里親さまへの7つのお願い

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猫を迎える前に

猫の生涯飼育に必要な費用はいくらかご存知でしょうか?
約140万円だと言われています。
病気になったらもっとかかってしまいます。

猫を捨てる理由には、
「病気の治療代なんて出せないから」
「引越さなければならないからペット可のところを探したら、
家賃が高くて不便だったから」
「家具を傷つけられて修理代がかかったから」など、
『思った以上にお金がかかる』ということが多いのです。

お金だけでなく、もちろん手間もかかります。

旅行などで長期間も家を空けることはできなくなりますし、
自分が病気でしんどくても、
猫のお世話はしなければなりません。

猫を含めて生き物を迎えたら、
お金の面でも時間の面でも
不自由な思いをすることが出てきます。

不自由も苦労もひっくるめて
猫を愛せるかどうかを
もう一度考えてみてください。


「猫は好きだけれど、
飼える状況じゃないな」
というのも、
猫に対する立派な愛情なのです。

猫との関わり合いは様々です。

「里親にはなれないけれど、少しの間預かったりはできるかも」
など、スタッフにご相談いただければ、
自分に合ったものが見つかるかもしれません。


終生飼育

猫を家族として迎えたら、
その猫を裏切らないとお約束ください。

捨てられた猫たちは
人間と同じように傷つきます。
なかなか立ち直れない子もいます。

それでも、どうしても
飼えない事情が出てきた時は、
必ず当団体や保護主にお知らせください。



完全室内飼い


外は猫にとって危険がいっぱいです。
病気の感染や事故以外にも、
「猫嫌いの人に捕まって処分された」
「戻ってこなくなった」ということもあります。

昔は家の中も外も自由に
行き来していた猫はたくさんいましたが、
やっぱりそれはもう昔のことなのです。

外に出た時によそのお家の庭でトイレをしたり、
車を傷つけたりしているかもしれません。

元気に戻って来られたのは
運が良かっただけなのです。

ベランダもNGです。

何かに驚いたりして外に出てしまって
戻ってこなくなった例もたくさんあります。

万全の脱走対策と
お家の中で運動できる環境作りを
お願いしています。



避妊去勢手術

猫は1年に2~3回の出産が可能で、
1回の出産で平均5匹産みます。

手術をしなければ、
その数は爆発的に増えてしまいますし、
手術を怠った結果、
飼い主が子猫を捨てたりすることが多いのです。

手術をすると、
猫にかかる発情のストレスをなくすことができますし、
何より病気の予防もできるのです。

まだ手術ができない月齢の子を譲渡する際は、
「手術をすること」を
条件とさせていただいております。



譲渡書類へのサインと身分証明書の提示


悲しいことに、虐待などを目的とした
「里親詐欺」の被害に遭った猫がたくさんいます。

にわかには信じられないと思いますが、
『いたぶることでストレスを発散する』ために
猫を欲しがる人間が世の中にいるのです。

私たちボランティアは、
こういう危険も
常に意識せざるを得ない状況にいます。

心無い人間に譲り渡すことがないように、
面談の際に立ち入ったことを伺うこともございますし、
ご本人確認書類のご提示と譲渡契約書への
サインもお願いいたしております。

大変ご迷惑をお掛けいたしますが、
どうぞご理解とご協力をお願いいたします。


一部医療費の負担

譲渡が成立した際に、里親さまへ
医療費の一部をご負担いただいております。

これらの費用は、保護主のもとで
治療を必要としている猫たちに使われます。
元気になれば新しい家族探しを始める猫たちが
まだまだたくさんいるのです。

これらの猫たちへの応援でもありますので、
ご負担いただくみなさまには申し訳ありませんが、
ご理解とご協力をお願いいたします。


定期報告

里親になられる方には、
猫の写真つき定期報告を
お願いしております。

様々な境遇からやってきて
新しい家族探しができるようになるまで、
保護主は精一杯の愛情を込めてお世話します。

里親さまが決まった時は、
寂しさと嬉しさが同居する
不思議な気持ちになるのです。

保護主は譲渡後も
決して保護した猫を
忘れることはありません。

お届け直後やトライアル中は
「ご飯を食べない」
「隠れてしまって姿を見せない」
「威嚇されてしまった」など、
ご報告いただいた内容により、
保護主からアドバイスをさせていただきます。

譲渡後は、愛猫自慢をするつもりで
保護主に写真を送ってください。
幸せな姿を見ることが、
何よりの励みとなるのです。