AKAIのエレクトリック・ギター その2 | おんがく・えとせとら

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 先に紹介した,90年代末に存在したAKAIのエレクトリック・ギター。
 発表当時の雑誌広告を紹介しましょう。

9809 ギターマガジン98年9月号

 これが雑誌広告としては初出ではないかと思います。

 97年春にアカイが開発チームを結成,「ニュー・スタンダード・クラシック」のコンセプトのもと1年余研究を重ね,98年8月に発売予告,同年9月にお披露目を兼ねて原宿でイベントを開催…というのが流れでしょうか。「Project 1997」は開発が始まった年を表しているワケです。
 お披露目イベントでは,須藤満b,大橋勇g,則竹裕之drらのセッションが予定されており,AKAIのニューギター,ベースがデモ演されたのかもしれません。

 写真のギターの型番はCG-112LE。指板のインレイが豪華なLimited Editionのようですが,やっぱりこのヘッドは似合わんね。

9901 ギターマガジン99年1月号
9905 ギターマガジン99年5月号
9911 ギターマガジン99年11月号

 顔を背景にした一連の広告。上二つは国内生産品。
 一番下の広告のはトップ・オブ・ザ・ラインのカリフォルニア製。米国製にはヘッドにトラスロッド・カバーがある。デザイン的にはない方がスッキリしててイイ。美観をとるか実用性をとるか,日米の考え方の差かな?
 右のSGのコンター部は紫に見えますが,塗り分けているのではなく,角度によって色が違ってみえるマジェスティック・カラー。「Magenta to Gold」「Green to Purple」と表記されています。改めてCGとSGを並べて見比べると,ボディ側面の面取りが異なっているのが分かります。

 2000年以降は広告を見かけなくなりますが,1999年末のAKAIの事業再編により,製造・販売中止になったのではないかと推測されます。