母と娘の布なぷ談義 | 助産師池本千有のアマナ性共育

助産師池本千有のアマナ性共育

女性はアマナでうまくイク
愛し愛される人生を歩むための性共育

小学校4年生の長女Uさん。


クラスでも背が高い方で、ガリガリガリクソンです。


去年まで、新しいズボンを買ってあげても、丈はよくてもウエストとお尻がブッカブカでした。


ところが、年明けてから、急にズボンがしっくりくる感じになっているではないですか。


太ったわけではなく、腰回りが大きくなり、女性の体形に近づいてきているということらしい。


4年生といえば、2割ぐらいの子は初経を迎えておかしくないお年頃。


そういえば、昨年11月あたりから、おっぱいの種(うちではこれをアポロチョコという)が入ったと娘が大騒ぎしておりました。


ガリガリガリクソンでまだまだと思っていた娘にも、初経が訪れる日が近いかもしれません。


そろそろ準備してあげなくちゃ。


私は布なぷきん愛用者なのですが、本当に心地よいので、娘にも布なぷを教えてあげたいと思っています。


私が布なぷつかっているのを娘も知っていますし、見ています。


先日も、外でのお仕事から帰って、使用後の布なぷを処理しているところに娘が帰ってきました。


娘「何してるの?」


母「お外でかえたナプキンを、下洗いして桶につけとくの。そしたら血液は水にとけでて、きれいになるんだよ。


 血液は乾くととれなくなるから、お外でかえたときは、ちょっとぬらしておいたらいいんだよ。」


娘「じゃあ、私もそんな風にするの?」


母「そうだね、今度、Uちゃんの布なぷ、かわいいの買っといてあげるね。」


娘「やったー。かわいいの、絶対ね。」


こんな感じで、性の話が出たときはチャンスとばかりにその都度しっかり話していくことにしています。


お約束通り、布なぷ買ってあげました。



ちゃーりー的、気分はいつも転換中

すいーとこっとんのいちごシリーズ。


とってもラブリーでテンションあげあげです。


さっそく帰ってきた娘にプレゼント。


娘「かわいい~~~。ありがとう。んで、なんでこんなにたくさんあるの?」


そうだよね、わからないよね。


(そういえば、自分の時はこんな話、母から聞いたことなかったぞ。

 どうやってたんだろ、、、私。それはイカンよね。)



月経は、だいたい月に1回あり、一週間ぐらい続くこと。


最初の2日間ぐらいは、血液の量も多くて、お腹や腰が痛くなることもあって、


だんだん血液は少なくなっていくこと。


大きいのは多い日とナイト用。


後ろが大きくなってるのは、寝ると後ろにながれてっちゃうから、もれないようにそうなってるんだよ。


多いときは、プレーンのなぷきんをはさんだりして、量によって自分で工夫できるんだよ。


少なくなってきたら、だんだん小さいのにしていく。


おりものが多くて気になるときにもつかっていいんだよ。


学校では、はずしたら小さくたたんでスナップつければ血液はみえなくなるけど、


できたらさっと水でしめらせて、チャック付き袋に入れて持ち帰ること。


中身の見えないチャック付き袋と、かわいい巾着袋に代えをいれていくんだよと説明した。


母「おトイレの洗面所でさっとしめらせるのできそう?できなかったら無理しないでそのままでもいいからね。」


娘「うーん、それはできるけど、トイレまで行くのにどうやってもっていけばいいか分かんなかった。


 でも、かわいい袋にしてくれればだいじょうぶ。」


母「もしも使ってみて、大変だったり、面倒だったり、みんなと違うから嫌だったら、

 

 紙のナプキンも使っていいからね。


 お泊りのときとか、場合によっては布なぷが大変なときは、無理しないでいいからね。」


娘「ううん、私は布なぷがいいな~。楽しみになってきた。」


母「そっか、んじゃ、その時がくるまで、大事にしまっとくね。」







実は、娘に布なぷで教育すること、ちょっと心配もしていました。


前に、私と同じく助産師の友人と話したことがあって。


娘に布なぷきんで教えること。


彼女は、「お友達が娘と一緒に布なぷ使ってくれれば、教えるんだけどな・・・(うちはない。)」と言っていました。


彼女は布なぷつかったことがないから、布なぷの快適さを感じたことがなく、きっと大変そうだというイメージのほうが大きいのでしょう。


だから、教えてあげたいとも思わなかったんだろうけど、それよりも、誰かが一緒なら・・・っていうほうが気になっちゃって。


私は人と違っても自分が大事に思うことはすんなりやれるタイプなので考えもしなかったのですが、そっか、布なぷって、ちょっと変わったことなんだと。


娘が学校で好奇の目で見られることがあるかもしれないなんて、思ってもなかったから。


そういうふうに違和感もつ人もいるんだなと。


人とちがっても、自分が大事と思うことはやりとおせる、自分の価値観を大事にして育ってほしい。


人の価値基準で物事を判断するような人生は、とってもきゅうくつで苦しいから。


思うように生き生きしてほしい、でも、思いやりのある行動はとれるように。


そう思って育ててきたつもりの娘は、人の意見にいちいち共ぶれしない強さを持ってくれていると思います。


この母と娘の布なぷ談義で感じることができた、娘の芯。


人と違うことは決して恥ずかしいことじゃない。


思うことを実行してみようという、前向きな気持ち。


とっても素敵な娘になったもんだと、改めて感じる出来事でした。


変な心配なんてして、かえって失礼いたしましたって感じです。


ま、いざ布なぷ使ったら、「面倒でやっとられん」と言われるかもしれないけど(笑)


それはそれでよしとできる、お互いの心の余裕をもって、楽しく大人の階段上ってほしいな。


女同士の会話ができるようになってきたって、ちょっとくすぐったく、うれしいです。