認知症、寝たきりと中医学による『証』
認知症や原因が判らないが、寝たきり状態になってしまった状態のことを西洋医学でははっきりとした定義はできていない。と昨日述べました。
では東洋医学ではどうするのか?
東洋医学には診断の前に、『証』という考え方があります。
『証』というのは体質や時間、状態によって変化するもの。
西洋医学と比べると、診断するとその診断は動かすことはできません。
例えばパーキンソン病と診断した場合はたとえ、所見が変化しようともパーキンソン病という診断は変わりません。
東洋医学でいうパーキンソンの『証』の中でも肝腎陰虚と判断された場合は、パーキンソン病の代表的な症状※1以外にめまい、目のかすみ、耳鳴り、微熱、多夢、寝汗、頬の赤み、疲れやすい、手足のしびれ、ケイレン、顔の暗褐色、脇の痛み、ドライマウス、腰膝の痛みなどの症状が出ます。
肝と腎への治療により体質が変化すると、下痢や頻尿、足の冷えなどの症状を感じることがあります。
このような状態は肝腎陰虚から腎陽虚へと変化したと考え治療法を変更することになります。
※1パーキンソン病の代表的な症状:震え、動作が少ない、筋の固縮、バランスがとれないなど
寝たきりに話を戻しますが、廃用症候群とも言いますが、
東洋医学では『気血両虚』と判断することが多いです。
顔色が悪い、動悸息切れ、身心の疲労感や筋肉の痩せなどが起こります。
治療を行っていくと、『気』が補われると、動悸や息切れ、疲労感が楽になります。
『血』が補われると、顔色や筋肉の痩せの改善が見られます。
症状や体質の変化と共に『証』も変化するでしょう。
東洋医学の『証』とう考え方に則って治療を行うことで、
西洋医学では判断できない寝たきりの状態からの回復を可能としています。
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