苔寺
最近、色々面白スポットに出かけたわりに、カメラとSDとパソコンにウィルスが入りUPできずじまい・・・・・
苔寺(西芳寺)だけはと思い、デジカメ借りて行きました。
苔寺は自由拝観できず、葉書で前もって応募しなければならない。
般若心経の写経をお寺で出来るかわりに、拝観料3000円とものすごく高い!!!
でも・・・・・
3000円の価値アリ素晴らしい。
ここには120種もの苔があるらしい。5種類くらいしか見分けられなかったけど
苔寺は、この梅雨の時期が最も美しいと言う。
苔の美しさを再確認。
やばい、屋久島以上かも知れない、と思ってしまった。とにかくすごいんだ。
屋久島の、もののけの森以来の苔への感動。
庭園はわりと広い。でも、いくらでも歩ける。
屋久杉のような力強い夫婦杉。何年経っても、何十年経っても、二人はいつも一緒。
自然に感動できるのも、歴史に感動できるのも、大人になった証なんだろうか。
生きてることに感謝できるのも、きっとそうなんだろう。
命を感じる美しさ。
大木を慕うようにまとわりつく苔。幹をデコレーションしてる。
これは悟りの円ですか。
悟るとか大層な事ではなくて、ただただ綺麗でずっと見ていたいと思う円だった。
灰色の現代社会と歴史の育んできた澄みきった緑色をつなぐ丸い窓。
決して閉じてはならない。
こんな美しい緑の庭園を魅せられるのは、日本だけだと思う。
日本人であることを誇りに思わせてくれる苔だ。
光と影と、梅雨の時期ならではの苔の艶とが絶妙。
瓦と石畳がプラスされるとさらにJAPAN度UP
ナイス苔でも表面が脳みその凹凸みたいかも
抹茶パウダーをふんだんに使ってみました的な・・・・・
お抹茶飲みたくなる。抹茶ケーキ食べたくなる。抹茶プリン、抹茶わらびもち、アイス抹茶ミルク・・・・・視覚的にはもうおなかいっぱいなんだけどな。
ここ本堂にて写経を描いた。左利きなので書道の細筆で書く小文字には昔から苦労してまいりました。
あとは長時間の正座でみんなの足がしびれているのがちょっと面白かった。人間ですね。
区切られた空間から見える景色がより美しく見えるという視覚効果が好き。
苔寺は、苔だけじゃない。全部いい。竹もいい。
帰り際に見つけた言葉。
「お互いの祖先の日本人がその時々に築きあげて遺したものを今の若い人たちがどんな風に見ているのか尋ねたいことである
亡びたものをただ美的な興味で眺めているのかそれともこう乱雑になった世の中にも自分たちの生活や血につながりのあるものとしてなつかしみ受け取ろうとする心が残っているのか確かめてみたい」
深いな・・・・・前者だった自分が情けない。
京都といえば、春の桜、秋の紅葉。
そこに梅雨の苔も加えていいと思った。5月の紫陽花、6月の蓮って風でもいいな。