とうとう富士山に登り始めます。
【絶望の富士山】
5合目駐車場を出て、登り口まで歩く。
その途中にパンフレットとちょっとした登山グッズが売ってるコーナーが。
「ほ~。」と思って眺めていると、「おはようございます~!」と、おっちゃん登場。
おっちゃん、ここの管理の人らしく、「パンフレット持って行って下さいね~。」「御殿場ルートは7.4合目の山小屋までが一番リタイアする人多くてね。」
と、軽い案内を始める。
「そうなんですか~。」「ありがとうございます~。」と話を聞いていると、
「あ~、あの途中に見える光わかるかな?」と富士山を指差す。
「あ~、ありますね。」と僕。
「最初にすぐある山小屋過ぎたら、あそこまで山小屋無いから(笑)」
えっ。
(笑)じゃねぇよ!怒
もう誰に怒ってるのか全くわかりません。わかりませんが、それでももう富士登山は始まってしまったのです。
とりあえず5合目の鳥居から配信を始め、まずは鳥居から10分の最初の山小屋を目指します。
配信をしながらの「喋りながら登る」ってのが思った以上にキツい。
雨もしとしと。
既にハァハァ言いながら、1つ目の山小屋に到着!!
絶望感。
とりあえず10分登ってみて、パンフレットを見返す。
次の山小屋、わらじ館までのデータ↓
標高:3100m(現在1500m)。
到着時間:約4時間半後(予定)。
まだ登り始めて:10分。
うん。
全然イケる気がしません。
mono君から「え、これ普通に無理なんじゃね??」
という意見が飛び出すも、ここまで来てこんなところで引き返す訳にはいきません。
配信を止め、山小屋を出て歩き出す。
ずっとこんな感じの景色が続きます。
砂利ですね。
休む場所が無いので、道に腰を下ろして、度々休憩を挟む。
でもやっぱり斜面だからあんまり休まらない。雨も降ってるし。
でも歩き続けるのは厳しいから斜面で休憩、を繰り返しながら徐々に登っていく。
山小屋を出発して30分。僕に異変が起こる。
あれ、、、、頭、、、、、、痛い、、、、、???
くらいの軽い頭痛。
こ、これは、、、、噂に聞く高山病か、、、、。
今ここで無理したら後で確実に死ぬ!と直感的に思った僕は、2人を先に登らせ、一人倍くらい休憩を取りながら、更なるローペースで進む。
2人、えげつないほど先に行く。
い、いや、ここで焦ってペースを上げるのだけはいかん。それだけは絶対やってはならん。
と自分に言い聞かせながらゆっくりと、登る。
登る。。
登る。。。。。
追いついた!!
あ、ツイキャスやってるwww
の子キャス:富士山序章
ツイキャス後も、景色を見て「もうここまできたらいいんじゃねぇか…。」と流石のの子さんも弱気。
やっとこさ辿り着いた2000m。まだまだ先は長い。
段々と景色が良い感じになってくる。これが本当に心の清涼剤となる。
その後も登る。
とにかく登る。
また雨が強くなってくる。
登り始めて約4時間。
コメントは一言。
キツい。
mono君もおじぃちゃんみたいになっちゃうくらいに。
ここでの子が2回目のツイキャスを開始(録画無し)。
の子の雑談中にパンフレットを見てみることに。
えっ。
ここまで来るのにパンフの目安時間の2倍かかってるんですがコレは……。
えっ。
つまり何?
パンフで4時間半かかるって書いてあるってことは…7.4合目まで……
9時間!!??
今………4時間登ったって事は……
あと……5時間……
絶望しかない。。。
そんな希望が欠片も見出せない中、なんとか新6合目に到着。
新6合目。つまり…
6合目がまだまだ先って事。(どれくらい先なのかはパンフレットにもサイトにも詳しく書いてない)
やっと区切りらしい区切りに着けたと言う達成感は多少あるが、絶望の方が断然大きい。
なんたって体力的にマズい。
6合目に着いてないと言う事は、1/5もまだ登ってないと言う事。
しかし全員の体力は確実に限界の半分以上消費している。
↑この辺りのツイキャス
富士山配信~地獄のエクストラ
この配信内で僕が質問する。
「こんなにキツいのにまだ1/5いってないの!?って全員が思ってると思うんだけど、登り切れる??」
の子「登り切れる?って言ったら、登り切ってやるよって勢いはあるよ」
僕「mono君は?」
mono「勢いはありますよ、全然」
僕「じゃ、このまま進むね!」
完全に強がりです。
そう、この辺りになってくるともう全員が、かどうかは判らないが、少なくとも僕は、完全に強がりだけで登ってたんです。
「みんなが休むって言ってないのに止まる訳にはいかない。」
「みんなが降りるって言ってないのに諦める訳にはいかない。」
もうただただこれだけ。
この後もひたすら強がりだけで登り続けるも、とにかく先が見えてこない。
まさに言葉の通りで、ここら辺から完全に霧に包まれちゃって、上が完全に見えないんです。
この、霧が、とにかく、しんどい。
下を見て「おー、ここまで登ってきたか。」なんてのも出来なければ、上を見て「あそこまで登ったら一段落だからあそこまでは頑張ろう。」なんてのも皆無。
とにかく疲れるまで登って疲れたら地面で休むの繰り返し。
↑な感じがよく出てるの子ツイキャス
富士山配信~地獄の渦、死
の子「そろそろガチで笑えない」「精神力で登ってる」
霧の中はこんな感じ。滲み出る辛さ。
辛いけどピース!!!
ここら辺で体力とはまた別の不安が思い浮かぶ。
あれ……このペースで行くと……頂上の山小屋のチェックイン時間……間に合わないんじゃね??
今までの登ってきたペースとパンフレットに書いてある目安時間を計算すると、明らかにチェックインの時間(16時~18時)に間に合わない。
これは……マジで……登り切れないかも。。。
と、初めて本気で下山が頭をよぎる。
それでも「とりあえず7.4合目、次の山小屋までは…頑張ろう……。」
それだけを目標に登る。
登る。
登る。
そして……
6合目到着!!!!!!
6合目に着くも、なんの不安が晴れる訳でもない。
の子もここら辺の配信で、「苦しくて苦しくて半泣き。」と言っていたが、僕ももう駄目だと本気で思ってました。
体力も、時間も。
もう無理だと。
しかし。
ここの6合目辺りから、奇跡が起きる。
なんと天候が良くなってきたのだ。
雨が降ってるのと晴れてるのじゃ体力の消耗が段違い。
景色も一気に良くなる。
こんなところまで登ってきてたのか……。
更に、この先体力が無くなってきてペースは落ちる一方と予想していたのだが(だからこそチェックイン時間も絶望的と予想してた)、なんと全員のペースが上がってきたのだ。
ランナーズハイ状態に入ったのか、登山自体に慣れてきたのか。
たぶん両方。
ここまで登ってきて判ったのが、「とにかく座ってはいけない。」って事。
座ると歩き出した瞬間は楽だけど、また疲れが倍になってすぐ襲い掛かってくる。
疲れたら立ち止まってその場で立ったまま休憩。
その回数もバッと一気にとるんじゃなくて、こまめに。
そういう基本的なことが、ここに来て段々わかってきたのだ。(その後ツイッターでもフォロワーさんにだいたい同じ事言われる)
そこからは、それまででは考えられないペースになる。
登る。
更に登る。
登る。。。。
7合目到着!!!
嬉しい!!!洒落にならないくらい嬉しい!!!!
しかし別に7合目に着いたからといって休める場所がある訳ではない。
ほとんど休まず、気力だけで再出発!!
そして……
登り始めて8時間30分。
ついに……
7.4合目、わらじ館到着!!!!!!!!!!
見てくださいこの嬉しそうな笑顔!!!!
僕もイェ~イ
山小屋を見ると、看板に軽食メニューがかかってる。
カレーライス1000円
カップラーメン800円
・
・
・
コーヒー500円
チューペット100円
チューペット100円!!!???
やっす!!!!!(気のせい)
うぉおおおお!!!!!!!!
「3本下さい!!!!!」
「わしの奢りじゃ~~~~!!!食え~~~~!!」
3人でチューペットをむさぼる。
大感動の3人。
この世にこんなに美味しいチューペットがあったなんて……
(特にの子はその後もずっとヤバかったヤバかったって言って感動してた)
その後、配信を2人に任せて僕だけ再び山小屋へ。
山小屋のおっちゃんにここまで来るのにこれくらいかかったんだけど、山頂着はどれくらいかかりそうか、と相談。
おっちゃん「ん~。。ギリギリいけるかも知れないねぇ。。」
くっ、判ってたけどやっぱりギリギリか。
山頂山小屋に電話してチェックイン時間引き延ばして貰えれば安心してまた登って行けるんだけど……う~ん…どうするかな……
とかなんとか考えてると、の子さんが
「とにかく一回ここで休もう、なんか食べたい。」と。
いや、、時間ギリギリで休んでる時間あんまりないんだけど……
いや、でもここでちゃんと休まなかったら、その方がタイムロスか……
と言う訳で、とりあえず山小屋で食事!!
僕も完食!!!!
うますぎぃいいいいい!!!!!!
その後、山小屋に電話。
すっげぇしぶしぶ「19時までには入って下さいね…」と1時間の延長交渉に成功!!
これは…もう……行くしかない!!!!!!!
そして、また、3人は歩き出すのであった……。
↑7.4合目到着前辺りからの、の子ツイキャス
富士山配信~地獄のスタンプ
ようやく辿り着いた7.4合目!!
しかし体力はほぼ限界、距離はまだ半分……
更にチェックインの時間が刻一刻と迫りつつあるのであった…!!
来週へ続く!!!