先日開催された茅ヶ崎商工会議所青年部の講師例会「ハラスメント911」のその2の対応と気づきについてです。

その1でハラスメントとは何かを書きましたが、その2は対応や気づきです。

組織・環境で考えた場合に、起業のガバナンスとして

1.経営トップの言動・コミット(Tone @ the top)
 トップがそもそもパワハラするようじゃだめで、トップがパワハラに対してどういった姿勢を示すのか、コミットするのかが重要

2.ルール・ポリシー策定
 行動基準を作成して、どういった行動をすべきか、すべきではないか

3.教育・啓発・周知
 パワハラについての社員教育や、ポスター掲示などでの啓発

4.相談・苦情処理
 ホットラインの設置など

5.再発予防対策

6.モニタリング
 退職者面接などをして聞き出すなど

という6項目に取り組むことなんだそうですが、中小企業だとこれらすべてを取り組むのが難しい場合もあり、特に、1と4をきちんと取り組むだけでも効果がでるのではないかということでした。

ハラスメントは、発生した場合に5割は何もしないそうで、というよりも何をしていいか分からないからしないんだそうです。

4として「みんなの人権110番」のポスターなどを職場内に掲示することは、困ったときの相談先としてや、抑止力としての効果があるとのことでした。
 ※法務省の人権相談に関するページは、こちら

気付き(Aha moment)について
言動を改善する上で気づきが必要で、特に、プレッシャーを感じたときに自分はどのように行動が変わるのか?そのプレッシャー下での判断力は大丈夫なのか?
そして、相手に対して、叱るのではなく、フィードバックするように心がけることが重要とのことでした。

叱る→フィードバックについて
相手に指摘するときに、叱るではなくフィードバックするには、「SBI」が重要
 S:状況 問題が、いつ、どこで、何があったのかを明確に伝える。
 B:言動 そのときのその人の問題の言動をきちんと説明する。
 I:影響 その問題の言動について、指摘する者自身がどう問題に感じたのかを伝える。

明確に指摘し、そしてその問題について、指摘する者自身がなぜ、どう問題に感じたのかを伝えるのが重要(第三者がではなく)。

ということでした。特に、”I”この指摘する者自身にとってが一つの肝なんだと思います。

ちなみに
 ハラスメントについて、日本はいじめ アメリカは差別問題といった感じでとらえるちがいがあるとのことでした。

その2 終り
その3はジャック・ウェルチのセオリー