これまで紹介した治療を行えば、たいていのシワは、かなり目立たなくなります。
しかし、老化の進行が著しく、皮膚の弾力が相当に衰えている場合や、眉間や額の深く大きなシワなどは、こうした治療である程度改善できても、まだ満足できないという方もいらっしゃいます。
そういうケースでは、気になる部位にスーパーヒアルロン酸を注入する組み合わせ治療を行うことで、シワを徹底的に解消することができます。
実際に最近では、フェイスリフト手術より、美肌レーザーやシワ・タルミ取りレーザー、美白レーザーなどの医療レーザーとスーパーヒアルロン酸の組み合わせ治療を望まれる方が増えてきています。
ヒアルロン酸は、人間の体内に含まれるムコ多糖類の物質で、安全性が高く、アレルギー反応もほとんど発生しません。
これに、アクリルを配合したものを使うこともあります。
美肌レーザーや医療レーザーによるシワ取りでは、治療直後から次第に効果が出てきて、数日後より一週間後、一週間後より三週間後というように、徐々にシワが消えていきます。
シワ・タルミ取りレーザー、美白レーザーによる治療では、前述したように効果のピークは四カ月後となります。
急激な変化ではなく、徐々に効果が出るほうが自然な若返りとなるのですが、なかには冠婚葬祭や同窓会などのイベントが二週間後にあるので、それまでに何とかしたいという方もいらっしゃいます。
スーパーヒアルロン酸は、そうした即効性を求められる方にはうってつけの治療だといえるでしょう。
■継続性を追求したシワ取り治療
シワ・タルミ取りレーザー、美白レーザーは即効性を求めるシワ取り治療ではなく、継続性を追求したシワ取り治療といえるでしょう。
そのため、即効性のある美肌レーザーなどの治療を行ってから、治療効果を持続させるために、仕上げにシワ・タルミ取りレーザー、美白レーザーを組み合わせるという治療をすれば、治療後しばらくしてもシワやタルミが数カ月にわたって改善され続けることになるのです。
また、シワ・タルミ取りレーザー、美白レーザーにはコンタクトクーリングという冷却装置がついており、その働きによって表皮のダメージや痛みが解消されているために、組み合わせ治療を容易に行うことができるのです。
美肌レーザーや医療レーザーの大半は、美容外科・美容皮膚科治療の先進国であるアメリカ合衆国で開発されました。
日本で使用されているものは、それらを日本人の肌の色や肌質に合わせて改良したものになっています。
しかし、肌質改善レーザーに限っては、日本人の肌に最適なシワ取りという目的で開発された医療レーザーなのです。
そのため、美肌レーザーや深層美白レーザー、あるいはシワ・タルミ取りレーザー、美白レーザーなどの医療レーザーとは異なる独特の効果があり、他の医療レーザーではなかなか改善できなかったシワやタルミが、改善できたというケースが数多く報告されています。
美肌レーザーと深層美白レーザーの組み合わせ治療で、ほぼ満足できる治療結果が出たが、まだ少し気になる部分が残っている――。
こんな感想をお持ちの方が、追加して治療を希望されるというケースも増えてきています。
肌質改善レーザーはこのように、新しいタイプの医療レーザーといえるのかも知れません。