いつかこの日がくるとはわかっていても | いままでありがとね

いままでありがとね

結婚して22年。
2012年10月4日に子宮体癌で亡くなった最愛の妻の闘病の記録と
今までいっしょに過ごしたかけがえのない時間の記憶を綴っていこうと思います。

ついに妻の愛車が終わりを迎えることになりました。
購入後丸21年乗りました。

 

妻が亡くなってからの1年はこの車に乗ってずっと泣きながら運転していました。

 

妻が亡くなった年ですでに10年乗った車ですから車としての価値はとっくの昔にゼロですがどうしても廃車できず今日まできました。

もう1回だけ車検を受けることにして、ディーラーに入庫したのですが折り返し電話がかかってきました。
マフラー交換とブレーキディスク、パッド交換諸々で25万超とのこと。
さすがにそこまでは予測していなくて考えましたが乗り換えることにしました。


ほんとは自分の「エンジン」自体いつまでもつかわからないのでできればこのまま妻の想いでといっしょに乗っていたかった。
ディーラーが言うには今回25万掛けて車検を通してもおそらく2年後の車検もまた同じくらい掛かるでしょうと。
そうでしょうね。


でも自分にとっては特別な車。
妻の手汗を吸ってボロボロになったステアリングが恋しい。
いつまでも聞き分けのない子供みたいと自分でも思います。


諦めるしかないのでディーラーに行って廃車手続きしてきました。
せめて妻の生きていたころの車についていたアクセサリでもと思い社内を見回すと運転席のバックミラーに当時みんなつけていたワイドミラーが付いていました。


今はワイドミラー、付けない人が多いとのことですが妻が当時買って取り付けた大切な思い出のミラー。
せめてこれだけでも次の車につけようと思い、取り外してきれいに拭きました。


さようなら。
でもやっぱりさびしい。


今月4日は11年目の祥月命日なので妻に報告してきます。

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