「ごめんね」の強要
保育園にお迎えにいくと廊下に息子とおなじ組の女子ふたり。A子ちゃんが走りだしB子ちゃんもおいかけるように走り出しそれでぶつかったようで転倒。ばったーん。大泣き。息子を引取りまたその場へ戻ってくると両方の親もちょうどお迎えにきていてというかすでにいて転ぶとこ見てたのか見てなかったのかその辺はわかんないけどお互い娘を抱きしめて頭をなでているような状況。よくよくみてみるとA子ちゃんは泣いてるけれどB子ちゃんは泣いてない。B子ちゃんママがB子ちゃんに「ごめんね」を言う様に言ってるもののB子ちゃんは拒否。不服そうになんか言ってる。B親子があやまろうあやまらないでもめてる間も泣き続けるA子ちゃん。ちょっとおおげさになってきてる。ふたりとも悪い感じならばA子ちゃんのほうもいえいえうちこそごめんなさいねとおさまりそうなもののそうならないということは、B子ちゃんが押したとかなんとかなのかね。待っててもB子ちゃんはあやまらないのでA子ママが「A子もごめんねしよう?」と言い出した。「このままだと明日の朝きもちよくおはようって言えないよ?ちゃんと今「ごめんね」「いいよ」をしなくちゃ」と促す。今日のケンカは今日のうちに。今年の汚れは今年のうちに。白黒はっきりさせたい性格?うながされてもあやまるどころかもっと激しく泣き続けるA子ちゃん。もはやA子泣きは完全にうそ泣きモードへ。A子ママがそう言ってる手前B子親子がそこで帰るわけにもいかず。「ごめんねA子ちゃん…ほらB子あまやって」とB子ママ。娘がひとことあやまれば済む感じだけど頑としてあやまらぬ娘をどうみるかB子ママ。うーん。わたしには ついぶつかっちゃって転んだようにみえたんだけどなー。わざとじゃなかったのに わたしだって痛かったのになんでわたしがあやまらなくちゃいけないんだろ、という気持ちなのかしらB子。いいかげん聞き耳たててらんないのでそこで退散したけどあの2組はどうなったか気になるー。こどもがだれかになにかしてしまった場合。はたまただれかになにかされてしまった場合。親はどう対処するかって 子育ての永遠の課題。なんかしたら「ごめんね」と謝るんだよーあやまられたら「いいよ」と許すんだよーそれを親が子にどれだけ強要するか。こどもにだって 言いたくないときだってあるわけで。いろいろ事情や感情もあるだろうしそうに至った理由や流れもあるだろうからわたしは子が言いたくないなら言わなくていいと思うんだよな。時間がたてば 少し落ち着けば 環境がかわれば気持もかわるし 自然にごめんねの気持やもういいやの気持になってったらいいと思うしー。けども それ自分たち親子だけの問題ならいいけどね他の親子がからんでいるとうちの子 あやまりたくないみたいなんで〜じゃ通らない。ごめんねさえ言っておけば丸くおさめることができるならつい言わせたくなるときもある。言うにこしたことはないからさ。そのひとことがあったかなかったかでママ同士の関係も今後かわってきたりする。ごめんね いいよ ありがとうほんとうにそう思っててても思ってなくてもその魔法の言葉でどれだけ物事が丸くおさまるか。もはやこども同士の仲の修復というより親同士がぎくしゃくしないための予防線のための「ごめんね」。みたくなってる時も多し。「ごめんね」って簡単でいて むずかしい言葉。