少し時間が経って整理がついてきたので、ご報告と今の心境を書こうと思います。
実は、先日カップルを解消し、スクールを退社いたしました。
突然のことで驚かれた方もいると思います。
関係者の方には、きちんとしたご挨拶もなしに突然去ることになり申し訳なく思っています。
実を言うとずいぶん前から考えていたことで、全て、私自身の心境の変化から、自分で決めてこういう結果になりました。
たくさんの応援してくれた人や、支えてくれた人たちを裏切ることになったのかもしれないです。もちろん、先生方や組んでくれたリーダーにも、迷惑をかけました。本当にお世話になったし、みんな大好きでした。申し訳ないと思っています。その罪悪感にずいぶん悩んだし、正直苦しい時期もありました。
だけど、周りの期待や応援に応えたい気持ちだけでは、自分の中にある違和感に耐えられなくなった。そこらへんの正直な気持ちを書いておこうと思います。
私には死ぬほど欲しかったものがあって、それは求め続けていればいつかは手に入ると信じていました。そのためには何を犠牲にしてもいいっていうくらい、なぜか欲しくてしょうがなかった。
でもやっぱりそれはこれからもう手に入ることはないんだ、とある時わかって、あーここにいるべきではないんだな、と思いました。
ダンスで1番になりたい。
最初はただそれだけでした。でも結局私が本当に欲しかったのは、学連のあの日あの場所で優勝することになってました。あの日あそこにいたみんなに喜んで欲しかった。それが1番大事なことになってたんです。
仮に、このまま続けていて何かチャンピオンになれたとしても、この喪失感は取り返しがつかないんだろうなって思いました。そもそもこの気持ちでやってても、そんな良い結果は得られないでしょうけど。
もうここには、私が欲しかったものはないんじゃないか。
本当は最初から、そんな違和感がありました。それに気づきながら、気づかないフリをしていただけなんです。気づきたくなかったというのが本音かもしれない。
20年間ダンスに関わってきたけど、大学で競技ダンスに出会って初めて、私は胸を張って私はダンサーですって言えるようになった。何者でもなかった自分を認めてもらえた気がしました。ダンスに情熱を持っている自分が好きだったし、練習すればするほど上手くなるのは楽しかったし、目標に向かって邁進すればよかったから、ある意味、楽だった。
それを失った自分がどうなってしまうのか、それが怖かったから、違ったんだってことをなかなか認められなかったんですよね。
結局、たかがダンスなんです。
あとに残るものは、本質的にはきっと何もない。
だからそれを追うべきかどうかは、自分にとってそれがどれだけ大事かというのが問題で、それが昔と今では違ってしまったから、やめるという決断をしました。
それでも、かつて理由もなく憧れて、心の底からそれを求めた感触そのものが、私にとってものすごい意味があった。
いまはそんな風に思います。
結局思うようにできなかったし、お金も社会経験もないし笑
たしかになーーんも手元には残っていないけど、それでもダンスに出会えて、夢中になれて、プロの生活も一瞬だったけどやってよかったです。
全部を捨てて辞めることにも迷いはなくて、不安もなくはないけど、大丈夫、って根拠はないけど信じています。
ダンスに全てを捧げた時間を過ごしたおかげで、今何にもなくても、私はとても満たされていて、自分のこの先の未来を価値あるものとして信じることが出来るようになりました。
一度全部捨てて、いらないものをそぎ落として、それでも最後に残ったほんの少しの本当に大事なものだけを大切にして、自分の力と責任でこれからを生きていこうと思います。
今後やりたいこともあるので、少しだけ休憩したらまた新しく動き出すつもりです。
方法は変わっても、私はダンスが好きだし、ダンスに関わって生きていきたいです。何をやるのかは、また改めて書いていこうと思います。踊ることも、どんなふうにするのかはわかりませんが、またやりたくなったらやるつもりです。
私は本当に我慢ができなくて、やりたいこと以外は異常なくらいできないし、やるべきだとかやりなさいとか言われると急にやる気がなくなるし、責任感もなくてすぐ逃げるので、結構ダメ人間です。
でもそれを責めたところでやっぱり自分は自分で、こういう自分がうまくやれることだったり場だったりを見つけてやっていくしかないんだなーと。
だから、何か自分がうまく入り込めなくて、努力できないことに悩んでたりする人とか、合わないなって思いながら続けるか迷ってる人とか、しんどくて楽しめなくて苦しいくらいなら、あんま無理しなくていいんじゃん?って思います。
しんどいことを乗り越えた先の何かが本当に望んでいるものなら、それでも楽しく頑張れるはずなんです。
「うまく諦めること」と「諦めた自分を嫌いにならないこと」
これは自分が自分だけの人生を生きるために大事なことかもしれない。
人生経験豊富な大人の皆さんには、もっと頑張れって怒られるのかもしれないけど…。
まぁ正しいのかどうかはわからないけど、少なくとも私はそうやってきました。
これからもそうしていきたいと思います。
そして最後に、短かったけどプロダンサーというのであることをサポートして、応援してくれた周りの人たちには本当に本当に感謝していることを伝えたいです。
と同時に謝りたいです。
こんな身勝手な私を許して(くれてるかはわからないけど少なくとも受け入れて)くれて、長い間応援してくれて、ありがとうございました。
そしてごめんなさい。
またいつか、今度は別のやり方で、それに応えることができるようになりたいです。
本当にありがとうございました。