6月12日(月)のレッスンを終えて、帰宅してすぐその訃報は届いた。
あまりにも衝撃的で悲しい訃報。。。
宝塚音楽学校のジャズダンスの講師であり、宝塚歌劇団の偉大なる振り付け家のマコちゃん先生〝羽山紀代美先生〟が、お亡くなりになられたという知らせだった。
思わず…え!!?
と声が出てしまった。
それはあまりにも悲しい残念すぎる知らせ。。。
宝塚の現役の生徒、そして私達のような卒業生、そして劇団の関係者全員が、みんなみんな同じ気持ちだと思います。
だってみんなが先生を尊敬し、憧れ、大好きだったから!!
私はバレエしか習わず宝塚音楽学校へ入学し、ジャズダンスというものを初めて教えていただいたのがマコちゃん先生。
その無駄のない美しい筋肉の、細くて小さいお身体から発せられるはかりしれないパワー!
そしてしなやかで美しく、何よりかっこよく!!
一目で虜になりました。
いつか先生のように先生の振り付けを踊れるようになりたい!と、スタジオの個人レッスンにも通いました。
先生が元宝塚の娘役さんだったと知った時は
「え??
男役さんの間違えではなく??」
と思ったほど、先生はいつもかっこよく多分みんな憧れていたと思います。
初めてのジャズダンスはあまりにも下手くそで落ち込み、夏休みに東京の実家で約1ヶ月過ごした時、名倉加代子先生のスタジオに通い詰め、ヒントを得て、再び二学期の音楽学校に戻って、マコ先生のスタジオレッスンに行った時、
「見て!ちゃんとレッスンすればこんなにできるようになる!」
って皆様の前で褒めていただいたのがもの凄く嬉しくて、私はその日からダンスが大好きになり、典型的な〝褒められて伸びるタイプ〟で(笑)、ダンスを頑張ろ!!って思った瞬間だったことを、昨日のように覚えています。
そして1番想うことは…
先生は、宝塚歌劇の〝歌劇らしさ〟のカタチを作られた素晴らしい功績を残された振り付け家だということ。
男役さんのシャープで品格を必ず残した燕尾の振り付け。
娘役のラインの美しい華のある振り付け。
そしてタンゴ・ラテン・スパニッシュも、これこそが宝塚のダンス!!というスタイルもマコちゃん先生が確立されたと思います。
特に大階段を使う振り付けは、マコ先生の真骨頂だと私は思います。
何よりデュエットダンスは本当に夢の中のように美しく、みんながマコ先生のデュエットをいつか踊りたい!!と憧れていました。
女性同士で行うリフトというのも、沢山生み出されました。
今私は、ハウステンボス歌劇団の脚本・演出・振り付けを担当させていただくことが多くなりましたが、
私はやはりその〝歌劇には歌劇でしかできない歌劇らしさ〟を大切にと心がけています。
それはマコ先生から学んだことがもの凄く大きいです。
宝塚を退団する時、先生への感謝の気持ちとダンスに対する熱い想いを、長い手紙に記して先生にお渡ししました。
〝先生のお陰でダンスに目覚め、これからも長く長くダンスを踊り続けていくと書いた私は…
今年初舞台から40年という節目の年ですが、今もおかげさまでダンスに携わらせていただいております♡〟
先生にそうお伝えしたいです。。。。。
マコちゃん先生。。。
本当に本当に沢山の名シーン、記憶に残る素晴らしい数々の振り付けを、本当にありがとうございました。
先生と過ごさせていただいた稽古場での時間。。。
私は生涯忘れません!
先生。。。どうぞ安らかにお眠りください。。。
先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。