ガタンゴトンガタンゴトン
JR総武線車両の中一人の少女が席に座っていた。
その少女は茶色の長髪で肌が白く綺麗な顔の持ち主でキャリーケースを持ち窓の外の変わっていく景色をただ見つめている。
『まもなく本八幡、本八幡~』
車内アナウンスがそう告げると少女は立ち上がり、キャリーバッグを引きながらドアに向かった。
本八幡駅から出てきた少女は市川市に降り立った。
「ここが千葉県市川市か~新しい高校に入って友達できるかな。」
少女はそう言ったあと改札口に向かった。
彼女の名前は白石マイ。
2009年度市川総合高校新入生で後に岡田リュウの妻となる少女である。
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同じ頃
「ふん!ふん!ふん!」
ブン!ブン!ブン!ブン!ブン!ブン!
江戸川の河川敷グラウンドでバットを振る高身長のイケメン少年。
この少年は岡田リュウ。今年の4月に市川総合高校に入学し、野球部に入部する予定である。
「はあーきつかった。300回素振りするときついな・・・・・・」
リュウは素振りをやめてベンチに座りながら休憩していると・・・・・・・・
ヒロト 「おーいリュウー!」
ナナミ 「何してんのー?」
「おーヒロト!ナナミちゃん!」
ヒロトとナナミはリュウのいる河川敷に降りてくる。
ヒロト 「また河川敷で素振りしてたのか?」
「まあな。」
ナナミ 「リュウくんって本当に努力家だね♪」
「ヒロトの方が俺より努力してんじゃん。・・・それとどうでもいいけど人の前で手を繋ぐなよ。」
ヒロト 「別にいいじゃねぇか!」
ナナミ 「私とヒロトくんは付き合ってるから手を繋ぐのは普通だよ♪」
「そうだな。ショウとサユリちゃんも付き合ってて手を繋いでたからな。」
ヒロト 「リュウ、彼女作らないのか?」
「彼女か・・・・・作りたいという気持ちはあるんだけどな。でもあんなことがあったし・・」
ナナミ 「まだ引きずってるの?あの子のこと・・・・」
「・・・・・・・・引きずってないよ!まあいつかは彼女作るかもしれないし!まあとにかく、俺はショウとサユリちゃん、ヒロトとナナミちゃんの恋は応援してるから!じゃあな!」
リュウは去っていった。
ヒロト 「あいつ・・・無理してるな。」
ナナミ 「仕方ないよ。あんなことがあったら。」
ショウ 「おーい!」
ヒロト 「お!ショウ。」
ショウ 「二人とも何してんの?」
ナナミ 「デートの帰り。ショウくんとまっつんも同じでしょ?」
サユリ 「そうなの~。今日はショウちゃんと渋谷でお買い物デートしてたの。」
ショウ 「で?ヒロトとナナミちゃんは誰と話してたんだ?」
ヒロト 「リュウと話してた。」
サユリ 「何の話してたの?」
ナナミ 「リュウくんは彼女作らないのって。」
ショウ 「・・・・そっか。」
サユリ 「リュウくんはイケメンだし、頭もいいし、運動も出来るのにね。」
ヒロト 「まあリュウは高校に入ったら彼女ができると思うよ。すごい可愛い彼女が!なっ?ショウ!」
ショウ 「ヒロト、何で僕にふったんだよ!そこはナナミちゃんでしょ!」
ナナミ 「まあまあいいじゃない。来月から私達は高校生だからね。」
サユリ 「うん。入学式楽しみだね~♪ショウちゃん❤」
ショウ 「・・・・・うん////」
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つづく
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