三番目の風 #41 | SAKAMICHI46 NOVEL⊿ 〜乃木坂46・櫻坂46・日向坂46小説〜

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 2020年10月26日、プロ野球ドラフト会議当日



 美月 「ついにこの日が来たね・・・。佑くんは何球団から一位指名を受けるかな?」


 史緒里 「佑斗くんは市川総合高校野球部初の夏の甲子園ベスト8まで導いたから2、3球団くらいは指名されると思うよ。」


 佑斗達市川総合高校野球部は今年の夏の甲子園で強豪校の東海大相模を破り、リュウ達でも成し得なかったベスト8入りを果たしている。


 ※現実の2020年の夏の甲子園はコロナの影響で中止になりましたが、キミイキではコロナが発生していないので普通に開催された設定です。


 桃子 「確かに・・・練習の時に巨人のスカウトだけじゃなく、広島や西武やヤクルトのスカウトが佑斗くんの視察に来てたし。」


 美波 「・・・・・・・。」


 両手を組んで目を瞑り、何やら祈りを捧げている美波。


 祐希 「みなみん、何ばお祈りしとーと?」


 美波 「秀一がプロ野球に入れるようにお祈りしてるの。」


 桃子 「大丈夫だよ!秀一くんなら絶対指名されるって!予選や甲子園でよく打ってたし!」


 美波 「いやいやいやいや!例えすごい成績を残した球児でも指名漏れになることはあるんだからね!」


 史緒里 「確かに・・・。」


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 16時、体育館に記者会見場が設置され、佑斗と秀一は並んで会見の席に座っていた。



 佑斗 「いよいよ始まるな・・・。」


 秀一 「俺、すげぇ緊張して来たよ・・・。マジでどっか指名してくれるか不安だ・・・。」


 佑斗 「とにかく祈るしかねぇよ。まあ俺も不安だけど・・・。」


 小さい声で語り合う佑斗と秀一。


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 祐希 「ドラフト会議まで1時間ば切ったね・・・。なんか緊張してきた!」


 蒼汰 「なんで祐希が緊張すんだよ!ドラフト会議に関係あるのは佑斗と秀一だけなんだから!」


 祐希 「えーでも佑斗くんと秀一くんは友達やし!蒼汰もあの二人とは親友で同じ野球部なんやから緊張するやろ?」


 蒼汰 「ま・・・まあな。」


 ちなみに祐希と蒼汰は蒼汰が野球部を引退した後から恋人同士になっている。


 信吾 「おい二人とも静かにしろ!そろそろ始まるぞ!」


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 17時、ついにドラフト会議がスタートした。



 司会・関野 「これより各球団の指名選手を読み上げていきます。」


 佑斗・秀一 「「・・・・・。」」


 記者会見場に設置されたテレビを見る佑斗達。


 司会・関野 「第一巡選択希望選手、オリックス、佐藤輝明。外野手。近畿大学・・・。」


 次々と各球団から一位指名された選手の名前を読み上げていく司会の関野アナウンサー。


 蓮 「やっぱ佐藤さんは複数指名か・・・。」


 史緒里 「関西学生野球リーグの通算本塁打記録を更新した実力者だからね・・・。」


 美月 「神様、お願いします!佑くんをプロ野球選手にしてください!お願いします!」


 祈り続ける美月。


 司会・関野 「第一巡選択希望選手、読売、阿部佑斗。投手。市川総合高校。」


 佑斗 「!!!!!!」


 美月 「・・・!」


 佑斗の名前が呼ばれた瞬間、喜びの表情を浮かべる生徒達。


 司会・関野 「以上選択の結果、伊藤選手は北海道日本ハムで、栗林選手は広島東洋で、入江選手は横浜DeNAで、高橋選手は中日で、阿部選手は読売で選択が確定しました!」


 佑斗 「・・・・・!」


 記者に見えないように机の下でガッツポーズをする佑斗。


 すぐさま、マスコミによる佑斗へのインタビューが開始された。


 マスコミ 「巨人のイメージはどんな感じですか?」


 佑斗 「そうですね。巨人は日本一回数が22回と強いチームだなという印象があります。そして松井秀喜さんや長嶋さんや王さんなど国民的スーパースターを輩出している印象も強いですね。」


 マスコミ 「目標とされている選手は誰ですか?」


 佑斗 「菅野投手のような高い制球力を持ち、安定感のある投手になりたいです。」


 マスコミ 「ありがとうございました。」


 信吾「佑斗、一位指名だ!しかも巨人だぞ!巨人!」


 桃子 「美月、本当に良かったね!」


 美月 「うん!・・・・うん(涙)」


 自分の幼馴染であり恋人の夢が叶って嬉し泣きをする美月。


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 司会・関野 「第4巡目選択希望選手、横浜DeNA、石川秀一。内野手。市川総合高校。」


 秀一の名前が呼ばれて、歓声を上げる生徒達。


 佑斗 「秀一、おめでとう!」


 秀一 「ああ!夢が叶って嬉しいよ!」


 美波 「良かった〜!秀一が呼ばれて!」


 ホッと胸を撫で下ろす美波。


 史緒里 「すごいよ!私達の同級生から二人もプロ野球選手が誕生しちゃった!」


 蓮 「ああ!マジですげーよ!」


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 記者会見が終わり、佑斗は美月と手を繋いで帰路に着いていた。



 美月 「佑くん、巨人入団本当におめでとう♪」


 佑斗 「ありがとう。これも美月がいつも俺のそばにいて励ましてくれたおかげだよ。」


 美月 「佑くん・・・。」


 佑斗 「美月、俺のプロ初勝利のボールは絶対恋人のお前にあげるから楽しみに待ってろよ。」


 美月 「うん!」




 つづく




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