三番目の風 #47 | SAKAMICHI46 NOVEL⊿ 〜乃木坂46・櫻坂46・日向坂46小説〜

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 実況『さあ砂田の代打として登場した石川ですが、実は巨人の先発の阿部と保育園の頃からの幼馴染で、小中高と同じチームでプレイしていたそうですね。』


 江川卓『じゃあ石川選手は阿部投手の持ち球を全て知っていますからかなり有利ですね。」


 東京ドームの実況席から実況を行う日テレアナと解説の江川卓。


 佑斗 「(まさかここで秀一が出てくるとはな・・・。あいつは一発があるから警戒して投げないとな・・・。)」


 マウンド上で右手でロジンを触りながら頭の中でそう考える佑斗。


 秀一 「(まさかプロ初打席の相手が佑斗とはな・・・。まあいい!佑斗から打って三浦監督にアピールしてレギュラーを奪い取ってやる!)」


 そう思いながら右バッターボックスに入り、木製バットを構える秀一。


 審判 「プレイ!」


 佑斗の第一球目はストレートで秀一はスイングをせずに見送った。


 審判 「ストライーク!」


 東京ドームのスピードガンには146kmが表示された。


 美月 「もう7回なのに140km台後半を記録するなんてやっぱり佑くんはすごい!」


 美波 「いやいや秀一も負けてないからね!」


 観客席でいがみ合う二人。


 佑斗の第二球目はスライダーで秀一はその球をバットに当てた。


 キン!


 佑斗 「あっ!」


 打球はファウルゾーンのスタンドに入り、ファウルとなった。


 美月 「危なかった〜〜〜。あれがフェアゾーンのスタンドに入っていたらスリーランで同点になってた・・・。」


 美波 「惜しかったな〜。あれが入っていたら秀一のプロ初打席初打点初本塁打になってたかもしれないのに!」

 

 その後秀一の粘りで3ボール2ストライクとフルカウントになった。


 佑斗 「(しぶといな秀一・・・どの球にもついてきてやがる・・・。次は何を投げればいいんだ・・・。)」


 するとタイムを取って捕手の小林が佑斗のもとにやってきた。


 小林 「佑斗、思いっきり俺に向かって投げてこい!打たれてもいいからお前の全力の球を見せてくれ!」


 佑斗 「小林さん・・・。わかりました!」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 佑斗 「ぬうぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


 佑斗は全力で第6球目のストレートを投げた。


 秀一 「(はっ・・・早い!だが打てる!)」


 秀一はその球をバットで捉えた!・・・だが!


 バキィッ!


 秀一 「何!?」


 秀一の木製バットは折れてしまい、ボールはサードの岡本にキャッチされ、ファーストに投げられスリーアウトチェンジになった。


 佑斗 「っしゃーーー!!!!」


 右手でガッツポーズを作ってベンチに帰っていく佑斗。


 美月 「やったーーー!佑くんが勝ったーーー!」


 美波 「あ〜〜あ秀一が負けちゃった・・・。」


 

 その後、試合は巨人が5ー2で勝利し、佑斗は見事プロ初先発初勝利を挙げた。




 つづく




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