先週末、師匠と二人で大山へキノコ採りに行って来たお話です。
きっかけは師匠からの誘い。
正直、断ろうと思ってました。
海育ちということもあり、もともと山の知識は持ち合わせていません。
暖冬とはいえ12月、寒さも想像できます。
キノコも苦手なことですしね。
それでも行くことを決めたのは、師匠の一言。
「自然の恵みを本当に感じられるのは、実際に体を動かして体験した人だけだよ。」
今までの人生の中で、そういう経験はしてこなかったような気がします。
キッカケがなかったから、
興味がなかったから、
面倒くさそうだったから、
そんな理由で避けてきたのかもしれません。
ただそれだけです。
当日は好条件とはいえない状況でした。
いつ降り出してもおかしくない天気。
それでも、師匠の判断で決行。
これもまた、不安でした。
現地へ到着し、
早速、山へ入るとそこは想像を絶する世界。
僕のイメージを遥かに超えていました。
遥かに・・・。
空は近くも遠くも感じ、それを遮る木々たち。
長い時間と、なぜか生命と死を連想しました。
でも、なぜか不思議と居心地がいい。
一人そこに立ち竦みながら、
藤村先生がエクスマ塾の時、こう仰っていたのを思い出しました。
簡略すると、
北海道にマリモで有名な阿寒湖がある。
そこへ夜一人で行った体験話。
人気のない湖では恐怖を感じた。
耳が痛くなるほどの沈黙。
恐怖、孤独感。。。
でも、しばらくするとそれが安心感に変わる。
満天の星空。
それを映し出す湖。
木々の間からも見える星。
自然、地球、宇宙の一部になった感覚。
まるで包み込まれるような。
自分はなんてチッポケな存在なんだろうと思う瞬間。
なんて小さなことで悩んでいたんだろう。
そういう体験を、あなた達もぜひして欲しい。
その体験・感性は、
これからのビジネスや人生においても
きっと役立つはずだ。
そう話されてるシーンを思い出しました。
今まさに自分は、それに似た体験をしているのではないかと感じました。
場所は違えど、感じられずにはいられない空間でした。
ここは、自分と正面から向き合える場所です。
死とか生命とか、自然の凄さや時の流れを感じられる場所。
自分を見つめ直す場所は、案外近くにあるのかもしれませんね。
今夜この瞬間も、明日の朝も明後日も、この先何年も
あの空間は時を重ね続けます。
ゆっくりと長い年月をかけ、誰にも邪魔されずに。
貴重な経験をさせて頂いた師匠に感謝します。
お付き合い、ありがとうございます。