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金曜日。

父方の祖父が亡くなったとの知らせを受け、急遽帰省。

お通夜・告別式ともに滞り無く無事に終え、先程東京の自宅に戻ってきました。

 

享年96才。

 

小さい頃の僕を思う存分甘やかしてくれた、大好きなじぃちゃんでした。

 

今日はそのじぃちゃんの話をしたいと思います。

 

すごく個人的な話だけれど、よければ付き合ってください。

 

 

 

じぃちゃんの家は、実家から歩いて行ける近い場所にあって

 

母のピアノレッスンの都合で、毎週金曜になると夕飯が終わるまで預かってもらってたんです。

 

基本的に大盤振る舞いのじぃちゃんだったので、多分ねだれば何でも買ってくれたんだろうけど、母はあまり物を買い与えないように言っていたみたいなので

近所の店で ねるねるねるね とか パーの形をしたビヨーンと伸びるグミとか

 

所謂、「親御さんによっては嫌厭される類の駄菓子」を よく「内緒で」買ってくれたりしてました。

 

 

そんな頃、僕が欲しくてたまらなかったのは「剣」のおもちゃ。

近所のスーパーのオモチャコーナーで じぃちゃんにねだったんでしょうね。

 

母が迎えに来たときに買ってもらったのがバレてメチャクソ叱られた挙げ句、返品をしにいった事をなんとなく覚えてます。

 

 

そして次の金曜日。

 

じぃちゃんの家に行くと、そこに剣のオモチャが。

 

新聞紙を固く丸めて、刃の部分にポテトチップスの袋を裏返して貼り付けた じぃちゃんのお手製でした。

 

ポテチの袋の中ってしっかりした銀色してるじゃないですか。

 

アルミホイルなんかより全然「刃!」って感じがしてめちゃくちゃカッコよかったんですね。

 

とはいえ、芯の素材は新聞紙なので、乱暴に遊ぶとポキっと折れますわな

 

なのにその度、ニコニコしながら何十本も作り直してくれたりしました。

 

 

そんな大好きなじぃちゃんですから、僕はいよいよ「金曜はお泊りする!」とか言い始める訳です。

 

迎えるお泊り当日。

 

テレビのある床の間に布団を敷いて、眠くなるまで金曜ロードショーを観るんです。

 

布団に入りながらテレビを観るなんて、そんな悪い事してもいいんだ!ってワクワクしました。

 

最高の気分で眠りについたのに、その後急にいつもと違う寝床が不安になって泣きだして

じぃちゃんに抱きかかえられて実家に帰還するという

 

記念すべき、お泊り初日は残念な結果になった訳ですがw

 

それ以降、毎週金曜日のお泊りが楽しみでした。

 

 

その後、僕は子役事務所に所属して、週に一度

片道1時間の電車に乗ってレッスンを受けに行くようになりました。

 

小学生の遠出なので、基本的には母が毎回付き添ってくれていたんですが

どうしても予定が合わない時はじぃちゃんが連れて行ってくれました。

 

普段は急行列車の自由席。

でもじぃちゃんが連れて行ってくれる時は特急列車です。しかも指定席!

 

帰りの電車では、席で明石焼きを食べながら優雅に電車旅です。

「電車でご飯食べてもいいの!?」とその時もワクワクしてました。(布団でテレビと同様w)

 

 

13才下の弟と、14才下の妹が生まれた時は

それぞれ一ヶ月ずつ、じぃちゃんの家から学校に通いました。

 

いつもと違う通学路にウキウキ。

もういっそのこと「じぃちゃん家の子供になる!」とか訳のわからん事を言い出しそうなくらい楽しかったんです。

気分は「毎日が金曜日」。

 

 

いつも明るくてニコニコしているじぃちゃんでした。

 

よく父が「大造と酒飲めるようになるまで死ねやんなー。」と言っていたんですが

いざ僕が20才になった時なんか余裕で元気で

何だったら10年ほど前まで原付きバイクに乗ってたアクティブなじぃちゃんです。

 

なのでその頃の父は、当時まだ7才の僕の弟と酒が飲めるようになるまで頑張ってや~なんて言っていた訳ですが

 

ここ数年、体も言葉もハッキリしているけど、徐々に痴呆が進んできて

たまに話が噛み合わなくなる事もあったりもしました。

 

でもその度に「あーそかそか。ワシボケてしもとるなー。アカンなー」なんて言ってニコニコ笑うんです。

 

そんな中、僕の弟も20才になって、じぃちゃんと一緒に酒を飲める歳になったんだけれども

じぃちゃんはお酒を飲めない体になってたそうです。

 

 

でね。

 

昨日、弟が言うんですよ。

 

「僕と酒が飲める歳まで生きるって約束は守ってくれたけど、僕じぃちゃんと酒飲めてないんよね」って

 

なので昨晩は、棺の前に缶ビールをお供えして

僕・弟・妹でじぃちゃんと一緒に飲みました。

 

 

 

そんなわけ無いんよ?ありえへん事はもちろん解ってるんやけど。

 

僕が20才になるまで元気に生きてくれて

弟と妹が20才になるまでニコニコ笑っててくれて

 

もしかしたら僕らがジジババになるまで、そのまま元気に生きてくれるんちゃうかな?とか思ってた。

そんなはず無いのに。

 

じぃちゃんとの思い出は尽きなくて、まだまだ書きたい事いっぱいあるけど、もうこんな時間です。

 

今気づいたんだけど、日付が変わって今日は金曜日ですね。

 

 

大好きなじぃちゃん。

 

これからもずっと大好きです。

 

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