あの日の教訓を… | Dandeらいおんの活動ブログ

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7日夕方

東北地方や関東の一部の地方を襲った地震から3日目の朝を迎え

被災地は落ち着きを取り戻しつつあります



ご報告した通り、震度5弱の地震による被害は極めて少なかったと言えるかもしれません



でも7日の揺れは‥
3.11を思い出させる揺れ方




震度5の地震なら、あの震災後に何度もありました

震度3‥4‥5‥
激しい地震を『余震』と報道されることに苦笑いしたり

最後には開き直って、発表前に震度を言い当てて笑ったり



でも今回の揺れは

そんな余裕すらなくなるくらい‥似ていたんです



マグニチュード7.3

あの阪神大震災と同じ規模の揺れだったんだそうですね




揺れが治まって間もなく


実に約1年8ヶ月ぶりに津波警報が発令されました


私の家は棚から物が落ちるくらいで、被害と呼べる被害はありませんでした



一瞬‥あの日の揺れを思い出し、また息苦しくなり不安でしたが


私にはもっと気がかりなことがありました


仮設に住むおばあちゃん

南三陸から避難されて来た人たちのことです



家も町も、大切な人まで津波に奪われてしまった人たち


よみがえる恐怖や悲しみは、私の比ではないはず

今回は幸い危惧した事態にはなりませんでしたが、仮設の皆さんの中には体調を崩された方もいたようです



津波の高さ‥1m
そう報道されました



1mなんて大したことないじゃん

『海上の波の高さは3m』なんて予報はザラだし


誰かがそう言いました



( ̄- ̄)y-~~
‥‥‥‥



悪天候時の波と
津波の違い‥


何だかわかりますか?



波の高さはあくまでも最高点の高さです

津波はその高さを保ったまま押し寄せて来るんです


その威力と水量を考えれば想像ができますかね?


6mの波なら一瞬で退いてくれるでしょうけど、津波はそのままの勢いで進行して行くんです


1mもあれば大人が押し倒されるでしょうし

僅か50cmで‥幼い子どもは浚われてしまいます



決して恐怖を煽るつもりはないんです


恐怖を知り

高さに安心せず

逃げて欲しい





今回避難された方は700名以上にのぼるとの、某メディアの発表を見ました


私のよく知る皆さんもまた、避難場所に避難されていました


皆さん不安な様子でした



ただ‥


避難用具や非常袋を用意されてた方は私の目には留まりませんでした



皆さんあの3.11を経験した方々です

家も町も、大切な人をなくされた方々なんです

誰よりもその恐怖や悲しみを知る方々なんです


それでも‥


心のどこかで
油断してたんでしょうか

もうあんな災害は起こらないと‥




実際に体験された皆さんでさえ、その教訓を活かしきれていないという現状が見えました




確かに、現在の仮設住宅は高台に建てられた物がほとんどで、津波の心配は少ないと思います




でも‥
何日も食べられない、いつ食料が届くのかもわからないという過酷な体験をされた方々

その辛さは私自身も体験したからわかります


あんな思いは二度としたくないですし、誰にもして欲しくないです


自然災害を防ぐことはできないかもしれませんが、同じ過ちを繰り返さないための努力はできると思うんです


せめて非常食さえあれば、少なくとも子どもたちやお年寄りには食事を与えらます

食べ物がない、あの辛い思いを、誰にもさせずに済むんです

自分たちのためだけでなく、周囲で困ってる人がいれば助けてあげられるように‥





私たちが子どもたちへの防災教育を始めてまだ間がありませんが



防災教育で一緒に非常袋を作った子どもたちは、今回きっと一番に非常袋を背負ってくれたと思うんです

自分たちで考えて作った非常袋‥



今回のことで、子どもたちだけでなく『仮設住宅の皆さんにも非常袋を作ってもらおうかな』‥そう思いました(笑)



これを読んで下さってる皆さんも、もし良かったら‥いえ是非


非常時での備えについて考えていただけたら‥