先ごろお伝えしました様に、この度Dandeらいおんの主力メンバーの一人愛ちゃんが、めでたく第二子を授かり、当分の間現場での活動をお休みすることとなりました
私たちDandeらいおんの活動の一つである、登米市横山幼稚園跡地仮設住宅における定例のイベント、ワークショプは、これまで愛ちゃんが中心になって行なってきました
南三陸町で被災した方々が身を寄せているこの横山仮設にはご年配の方も多く、文字通り身一つで避難してこられた方、また身寄りのない方が多く入居されていました
周囲に溶け込めず孤立している方、引きこもっておられる方、体の不自由な方‥
私たちがここを知り、初めて訪れたのは震災から随分経ってからのことでしたが、山間のこの小さな集落には支援の手はほとんど届いておらず、自治会もほとんど機能していないような、寂しい印象を受けました
私たちで何とか支援したい、でもDandeらいおんのように発足したばかりでスタッフも少数、予算も少ない、こんな小さな団体にできることには限りがあり‥
全国の皆様にご支援頂いているとはいえ、充分と言えるほど物資の支援はできない、炊き出しなどのイベントも頻繁にはできない‥では何ができるだろう?
せっかく出来上がった集会所をもっと有意義に使って、住人のみなさん同士の交流の場を設けたい
いつか支援が届かなくなった時、助け合い、支えあって行けるような自治会を中心とした住民の輪を作る手助けをしたい
私たちで出来ることって?
導き出した答えがワークショップの開催でした
そしてこのワークショップという発想に行き着いたのは、愛ちゃんの強い想いがあってこそのことでした
実は愛ちゃんは手芸が好きで、『いつか仮設のみなさんと一緒に手芸ができたら‥』という思いから、パッチワーク教室に通い始めていたのです
2013年5月
第1回ワークショップが開催されました
最初は試行錯誤の繰り返しでした
今は仲良しのお母さん方も最初は控えめで、あまりお話もできないまま作業に追われて終わったような気もします
今思えば‥やはり心に深い悲しみを負われた方々
心を開いて頂くまでに多くの時間を要するのは当たり前で、当時見せて下さった笑顔も、今の笑顔とはどこか違っていたのかもしれません
お母さん方との接し方、活動の在り方について何度も話し合いが行われました
私(夏月)の思う支援の在り方と、愛ちゃんの想いに意見の食い違いを見たこともありました
お母さん方を想い、あらん限りの優しさを与えようとする愛ちゃんの気持ちに水を差すのはとても辛いことでしたが、そこは私も妥協せず、理解し合えるまで何度も何度も話し合いをしました
至れり尽くせりではダメなんだ‥与えるだけでは、手を差し伸べるだけではダメなんだよ‥
時には自分で考え、自分たちでやり遂げることも必要だし、そこに物作りの楽しさがあると思うんだ
完成して組み立てるだけのキッドを渡すのではなく、次回は型紙から作るようにしてみない?
ゼロから作れるようになれば、今度は自分たちで作りたい物が作れるようになるんじゃない?
回を重ねる毎に成長したのは、お母さん方の腕前だけではなく、私たち支援する側も‥だったのかもしれません
こうして迎えた2014年9月20日
第18回ワークショップが行われました
出産に向け、現場での活動をお休みすることになった愛ちゃんでしたが、『最後にどうしても仮設のお母さん方に直接ご挨拶がしたい』との想いを受け
①担当医の許可を貰い、②旦那様にご同行頂く、という厳しい?条件のもと参加を許可しました(笑)
横山の仮設まで車で片道約2時間、現地で半日以上活動して、更に2時間の道のりを帰るのは本当に重労働です
何かあっては困るので、厳しいようですが条件をクリアしたら参加を認めるということにしました
(*^^)ノ
というわけで、休養前最後のワークショップは愛ちゃんのレポートでお伝えしたいと思います♪