機動兵器産業廃棄物 MS.AC.ZOIDS OR DIE
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ジェノザウラーMk-Ⅱ

コトブキヤプラモデルコンテスト2014というものが開催されることになったので、こないだイグアンを作った経験を活かすべく、より大型のジェノザウラーを作ることにしました。ただ、普通に作ったのでは面白くないなと思い、あくまで小型デスザウラーとしてのジェノザウラーというコンセプトで改造していくことにしました。



改造とは言っても、コトブキヤのHMMゾイドは動力が無い分だけ可動範囲が広く、自由なポージングが可能なので、それを活かして素組みした状態でこのように自立姿勢を変更することが簡単にできます。いわゆる怪獣姿勢というやつですね。



とはいえ、さすがにそのままでは違和感が強いので頭と首の接続位置も変更してなるべく首が長くなるようにしたり、頭部が前にせり出出して見えるように位置調整しています。かなり銃身が長い頭部のビーム砲も短くカットしてコンパクトに、牙もナイフ状の生物的なジェノザウラーの牙からコトブキヤMSGパーツのハッチに置き換え無機質な感じにしました。櫛のようなデスザウラーの牙とは違いますが折衷案的な感じですかね。



続いてジェノザウラーとデスザウラーの最大の違いが腕部の大きさなので、これを調整すべく爪をMSGパーツのスパイラルクラッシャーのビーム部分を外したものに置き換え、デスザウラー的なビッグサイズなバランスにしました。腕部そのものは変更していませんがこれだけでもかなり印象が変わったと思います。

【ジェノザウラーMk-Ⅱ】


こちらが完成画像。塗装はラッカーのアイアンがベースカラーで各種レッドブラウン系で塗り分けをしてあります。その上からアイアン部分にはシタデルカラーのスミ入れ塗料の青を全体に塗っているので青味がかった鋼鉄のような色合いになっています。



正面かた見た頭部は歯並びが凶悪な感じがして気に入っています。本来のジェノザウラーに比べて牙を上顎と下顎に一対づつ増やして前歯を作ったのでその効果が出てくれたかなと思います。



背部はトビー・ダンカンのデスザウラーをイメージしてマニューバスラスターを装着しました。元からの装備であるパルスレーザーライフルが勿体なかったので、なるべくそのまま活かしてありますがけっこうそれらしくなってくれました。基部は爪で使ったMSGスパイラルクラッシャーの余りパーツなどを組み合わせて作ってあります。



分かりにくいですが脹脛の装甲パーツを外して、首筋と腹部に移植しボリュームアップを図っています。地味な変更ですが、かなりボディが細いジェノザウラーなのでけっこう印象が変わったと思います。あとちょっと古臭いイメージを出したかったのでパンチングメタルをその腹部増加装甲と背部に装着しています。



側面から見るとかなりデスザウラーらしくなってくれたかなと思いますが、資金に余裕があれば尻尾をもう1ブロック追加したかったというのが本音ですね。



と、いうわけでジェノザウラーの完成です。トミー版ジェノザウラーが出た当時からから80年代に小型デスザウラーというコンセプトのゾイドが発売されていたらこのような怪獣姿勢だったんだろうなと妄想していたので、それをカタチにできてよかったです。ただ、本来のジェノザウラーはあれで完成されているものだと思っているのでこちらはあくまでMk-Ⅱというバリエーション機というつもりです。

ゾイドというとサラマンダーとプテラス、アイアンコングとハンマーロックのように同系統のデザインと設計思想の大型ゾイドと小型ゾイドが居並ぶ姿が印象的で、そういった関係性のゾイド同士ならば例えばハンマーロックで訓練するなり実戦経験を詰むなりすると大型への機種転換なども容易なのかもしれない等々、想像すると楽しいわけですが、そうなるとデスザウラーはどうなるんだ?デッドボーダーは暗黒軍だし、仮にイグアンだとすると荷電粒子砲の存在もあって戦闘スタイルの差が大きすぎるからワンクッション置いた方が良いのではないか?などと疑問があったんですね。

なので、このジェノザウラーはデスザウラーパイロット養成用の特別仕様というイメージで見ていただければと思います。まぁ、そうなると新ゾイド時代ではなく旧ゾイド時代にいるべき存在ということになりますから、自分のなかでは数十年後にオーガノイドシステムが搭載されジェノザウラーと呼ばれるゾイドはバトストに出てこないだけでゼネバス帝国時代に既にいたのだ、ということにしてあります(笑)上の画像のようにイグアンと並んで同時代のゾイドと言い張っても別段違和感は無いかな、と思うのですがいかがでしょうか。

アシッドバッファーゾーン【Acid Bufferzone】のミニチュアフィギュア&オリジナルメカ



モデルカステンから発売になったサイレントヒルで著名な伊藤暢達(Masahiro Ito)さんのオリジナル作品、アシッド バッファーゾーン(Acid Bufferzone)のブックレットとミニチュアフィギュアが届きました!

伊藤さんとは投稿サイトfgで作品をお見かけして「すげえ!サイレントヒルのデザイナーさんじゃん!」とメッセージで突撃して以来、SNSを通じて色々とアドバイスをいただいたりして良くしてもらっているのですが、それが5年くらい前で、伊藤さんの前回のブックレットがイベント再販されたのがその直前だったんですよね。なので長い間、前作は入手できず新作は出ず…でかなり悶々としていたので今回のアシッドバッファーゾーンの発売は嬉しかったですねえ♪



とりあえずその喜びのあまりGeccoのレッドピラミッドシングと記念撮影(笑)

まぁ、正直に言うと5.5cmほどのフィギュア1体で2700円というのは財政的にキツイはキツかったんですが、なんと言っても伊藤さん自らの原型製作品ですし、よく考えたらサイズと満足度はあんまり関係ないぞと思って2体とも購入しました。なんと言ってもどちらのキャラクターもすっごい魅力的でしたからね^^

キャラクターの名前は女性のアレクサンドラと男性ニコライで謎の飛行攻撃物体が絶えず宇宙から降ってくるというディストピア感たっぷりな伊藤さんのオリジナル世界観のなかの住人です。以前のハイパーウェポンで掲載されていた伊藤さんのマーラーやジ・オをご存知の方は多いと思いますが同じ世界観のはずですね。

伊藤さんのpixivアカウントに行けば、アシッドバッファーゾーンのイラスト作品がいくつか見られますし、マーラーとジ・オの写真加工作品もあるのでご興味のある方はぜひ覗いてみてください。通信販売商品は限定品で販売は順調とのことなので購入されるなら早いうちが良いと思いますよ♪

Nobu_hill SITE(伊藤暢達オフィシャルサイト)

pixiv(伊藤暢達アカウント)

モデルカステン(通信販売サイト)



さて、ここからは製作ですが、こればっかりは積んだら一生作らない危険がプンプンしていたので高級品だとかの気持ちは捨て去って即開封、即接着(笑)1/35ミニチュアフィギュアなんて作るのは初なので本当はタミヤの戦車兵などで練習してからの方が良いのでしょうが、集中力を疲弊させるよりモチベーション高くやれるうちにやってしまおうと勢いで始めました(^^; ちなみに黒い部分は黒瞬間接着剤で隙間ができる手首などはちょっと横着ですがパテがわりにこれで埋めてしまえばそれっぽくなります。

プラスチックキットではないので、この後で離型剤落としやヤスリがけなどの工程がありますが私と同じようにアレクサンドラとニコライがガレージキット初挑戦という方は、伊藤さんがご自身のサイトで製作ガイドページを設けてくださっているのでそちらを参考にされるとスムーズに作れるのではないかなと思います^^





そして色々と頑張って筆で塗装して完成しました。ミニチュアフィギュア塗装についての知識はほとんど無かったので手持ちの塗料で頑張ってみましたが出来としてはボチボチといったところでしょうか(^^; 肌色だけはタミヤアクリル(定着、隠蔽ともに弱くて大失敗)で他の色は全てガイアカラーです。

アレクサンドラはさすがに目の塗り分けは無理でしたが造形が細かいおかげもあって目が単色でもスミ入れやコピック化粧でけっこうそれらしく見えてくれたかなと思いますね。ちなみに目は爪楊枝で一撃!という戦法でいきました(笑)ブックレットの方に自由に改造するなりして良いと書いてあったので髪や服装の色はオリジナルにしています。めっちゃ美人でスタイル抜群なのでどんな色でも似合ってくれる感じがしますね^^

ニコライの方はせっかくのお爺さんフィギュアなのでなんとか髭と眉毛は塗り分けられましたがそこが限界でした(笑)でもニコライは鎧の造形が非常に細かくてスミ入れが映えるのが楽しかったですね。また肩アーマーは地味にヘアスプレーで若干モヤっと剥がれている感じにしています。

これでアシッドバッファーゾーンキットは完成したわけですが、注文した当初から自分の技量的に1/35ミニチュアフィギュア2体で見栄えするものを作るのは無理ではないかという不安と、せっかくならメカを交えたビネットにしたいという気持ちが湧いてきたので…



100均の飾り台にラッカーパテを塗ってから歯ブラシで荒らします。



乾燥したら塗装してピグメントを撒いてベース完成です。ベースは初めて作りましたがこんな感じなら毎回やってみてもいいかなって思いましたね。



続いてフィギュアと平行作業で修正テープに登場してもらいました。



で、こうなりました(笑) 頭から背中、尻尾にかけてはエポキシパテをボッテリと盛って作り、背中から尻尾まで一列に付け爪をつけています。お腹のあたりは修正テープケースがむき出しで、そこにAFVパーツやコトブキヤ等の改造パーツを装着しています。



基本塗装は上面がダークアース→オリーブグリーン、底面がオキサイドレッド→メタルカラーアイアン→蛍光オレンジ、荷物がブラウン系を数色という感じで塗りました。また頭部の白い模様は乾き気味のフラットホワイトを擦り付けるようにして塗ってます。



そしてヘンプやブラックでランダム塗装をした後でウォッシングを繰り返し、最後にHIQ PARTSのVCドームで目玉を付けて完成です。

飼いならされた運搬用の機械生命体で伊藤さんの世界観に倣ってロシア語でピャーフカ(蛭)と名付けました。機械生命体の家畜で機畜とかいいなぁとか考えて主人を乗せたり、荷物を運んだりする、呼べばキューキュー言いながら寄って来るようなイメージで作っています。





【Acid Bufferzone】





そして最後に、ミニチュアフィギュアのアレクサンドラとニコライ、ピャーフカ、ベースを組み合わせてアシッドバッファーゾーンのオリジナルビネットの完成となりました。自分で言うのもなんですが簡単なビネットとはいえ人物とメカが一緒にいることでそれぞれが引き立っているような気がして満足です。まぁ初めてだからということもあると思いますけど配置や角度を色々替えてみたりするだけですごく楽しいですね♪

また、あくまでオマケのつもりで作った運搬メカのピャーフカも想像以上に存在感が出てくれて気に入っています。伊藤さんの造形作品でアドルファスという荷物が積まれた機械生命体の乗り物と人物の組み合わせのビネットがあるのですが、私はそれにずっと憧れていたのでせっかく伊藤さんのフィギュアを作るならば!と見よう見まねでやってみてよかったと思います。アドルファスそのものじゃなくて同じような種族の可愛い(?)動物にしたのもよかったかもしれませんね^^

と、いうわけでアシッドバッファーゾーン、とっても楽しめました。1/35ミニチュアフィギュアはは初めてでしたがAFVではポピュラーなスケールでピャーフカに積んだ荷物のようなアクセサリーがいっぱい出ているので、また新しいビネットを作ってみたり、今回のビネットをちょこちょこ改造していったりしていきたいなぁと思います。これはちょっとミニチュアフィギュアの世界に目覚めたかもしれません(笑)

■5/30追記



善は急げというわけでモチベーションの高いうちにミニチュアフィギュア改造を始めました。ベースにしたのはタミヤのメルカバに付いて来た戦車兵。前かがみな姿勢が伊藤さんのキャラっぽかったのでちょうどいいかなと。

製作方法はいつものMSと同じでミリプットエポキシパテグレートSをちょこちょこと貼り付けてはチマチマと表面にディテールを付けていきました。アシッドバッファーゾーンに追加するSF兵なので細かいことは気にせずに雰囲気重視でどこかアンバランスなフォルムを目指しました。初めての改造にしてはガスマスクが上手く作れたほうじゃないかなーと思いますがどうでしょう? これが完成したらまた追記するつもりです。

飛ばない理由Vol.2 ガ級潜水艦MSくろしお/ミンゴ























【ガ級潜水艦MSくろしお/ミンゴ】

■ストーリー

私の名はガトー級潜水艦MS「ミンゴ」・・・ではなかった「くろしお」だ。今日も大勢の若い兵士たちが体内に乗り込んで来るのを感じて目を覚ました。着任当時は彼らがまるで私が人間であるかのようにしきりに話しかけてくることに戸惑ったが、おかげで程なく新たな言語を全て覚えてしまった。

そう、彼らは私を創り出したアメリカ帝国の人間ではない。僅か10年前まで滅ぼすべき敵であった元大日本帝国海軍の人間だ。殺戮兵器である私には不思議なことであったが打倒した敵国を殲滅も植民化もせずに盟友として迎え、軍事、経済の両面で活用するのが進歩的な支配のカタチということらしい。

その象徴的光景とでも言うべきか、設立されたばかりの海上自衛隊なる組織に私のようなアメリカ帝国製兵器が貸与され、充実した訓練が日々繰り返されているのだ。向上心に溢れメキメキと腕を上げる彼らを眺めていると嬉しさの反面、当然の疑念も過ぎる。こうして砥がれた爪と牙はやがて再びアメリカ帝国に向けられるのでは・・・と。

実は連日の訓練に参加している兵士のなかには大戦中に私が撃沈した駆逐艦MS「玉波」の乗員の兄弟や友人もいるのだが怒りや恨みのようなものを直接ぶつけられたことはない。アメリカ帝国としては日本人のこうした我慢強く潔い民族性も十分に計算しているのだろう。

周到な占領政策によってアメリカ帝国に対する寛大でクリーンな先導者としてのイメージを十分に根付かせたし、平和憲法という幻を与え戦争や武器そのものを憎むようにも仕向けてある。しかし、それで押し通すには数十万もの「一般市民」を焼き尽くしたあの2発の新型爆弾は余計だった。本当の悪意、悪行から目を逸らさせたまま続くこの歪な関係は100年後にはわかるまい。

訓練艦となり短距離FLTジャンプ能力を廃され、両の腕の魚雷も二度と飛ばない今の私には、種を蒔き、芽を育てることしかできないが、そのときが来れば力を貸すことになるだろう。私の名と記憶を継承した3代目、いや恐らくは4代目あたりの「くろしお」として。

創造主に歯向かって良いのか、と思わなくは無い。
だが私は兵器、生まれが何処であれ、所属陣営に尽くすのが定めだ。
提督LOVE? ・・・一体なんのことだか、わからないな。

■艦MSについてのレポート

一度完成した戦艦を敢えて海に沈め、再擬装を施し空中戦艦として竣工させるというこの文明の謎多き工法については戦艦大和のレポートの通りだが、その派生と思われる工法で海に沈めた軍艦を人の形に再構築した「艦MS」と呼ばれる兵器の存在が明らかになった。呼称についてはこの文明において一般的な人型兵器名と軍艦とを掛け合わせたものであると推測されるが「艦MS」が女性型であることから「艦娘」との表記が非公式に定着したようだ。

非常に不可解な工法ではあるが、軍艦型から人型に変化した際に船体に対して主武装の占める割合が大幅に増大していること等から戦闘能力の向上が達成されていたであろうことが伺える。潜水艦MSの魚雷に至っては際立って大型化しているが継戦能力に全く支障が出ていないことから次元装甲特急999の亜空間ゲートと同様のシステムが限定的に使用されていた可能性もある。

この「艦MS」工法に用いられた詳しい原理、テクノロジーについては全くの不明であるが、「異星生命体から送り込まれたナノマシーンが戦艦信濃を取り込み、人型兵器にメタモルフォーゼした」「兵器を育てていく」等の「艦MS」の持つ特徴と類似性のある事象を記録した資料も発見されており更なる検証が待たれるところである。(添付資料B:ハイパーウェポン2007参照)

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ご報告がだいぶ遅くなってしまいましたがJOSE26さん主催による「飛ぶ理由」オマージュWEB展示会「飛ばない理由」の第2回にこの「ガ級潜水艦MSくろしお/ミンゴ」で作品投稿してきました。今回も本家である「飛ぶ理由」の小林誠先生が公認してくださっていて参加者には描き下ろしポスターがプレゼントされるとのことで嬉しい限りですし、お忙しいなかでこの素晴らしい企画を取りまとめてくださったJOSE26さんには本当に感謝ですね^^

その本家「飛ぶ理由」は小林誠先生が航空模型雑誌スケールアヴィエーションで連載中の模型企画で「もしも人類が姿を消した遥か未来に地球にやってきた宇宙人が地球に残された化石を分析して史実とフィクションの区別を付けることができずに人類史を想像してしまったら…」という世界観で架空のオリジナルメカを発表されているのですが、そのオマージュ企画である「飛ばない理由」も概ねその世界観で作られているので上記のストーリーや設定はそんな感じで読んでもらえたらと思います。

私が今回選んだネタは艦MS(かんむす)と名付けている通り「艦これ」(一応、前回の記事は今回の補足のつもりでした)です。正直、クラシックな雰囲気の「飛ばない理由」に「艦これ」なんていうライトすぎる流行ネタを仕込んでいいものかとも思っていたのですが構想中に本家「飛ぶ理由」でバッチリ「艦これ」ネタが登場したので何の恐れもなく製作に入れてよかったですね(笑)

思えば前回の「飛ばない理由」でスーパードライに隼鷹と名付けたときには世の中に「艦これ」なんてものは無く、日々の生活で帝国海軍の軍艦の名前を目にすることなど滅多になかったのですが、それが今ではどこにでも溢れかえっているのですから不思議な気もしますね。なので、今回は少し捻くれて日本の艦ではなくアメリカのガトー級潜水艦を選んでみました。

ガトー級潜水艦は日本の軍艦のみならず多数の商船を沈めたかつての天敵ですが、海上自衛隊初の潜水艦くろしおがそのガトー級潜水艦のうちの1隻ミンゴであるという事実が興味深かったのでそこから設定を膨らませています。もしもご興味の湧かれた方がいらしたらウィキペディアなどで読んでいただければなと思いますね。

くろしお(潜水艦)
ミンゴ(潜水艦)

ストーリーに関してはアメリカ帝国に対して皇帝爆弾を落としに行ったシャドウ・オブ・デスと少し似てしまいましたが、くろしおの場合は海上自衛隊所属なのでアメリカ帝国(本家とはまた違う国)が力に訴え無理を強いてきたならば必ず護り抜くぞ、というぐらいのニュアンスです。対等でなければ友人とはいえない、という当たり前の主張を掲げた戦いですね。



製作中は写真を撮れなかったので申し訳ないですが、見ての通りの元のパーツ形状そのままのシンプルなミキシングビルドで製作しています。頭部がギラ・ドーガのヘルメット2個、首がビッグオー、胴体、上腕が光武、前腕がビッグオー、爪がハイゴッグ、腰部がコマンドウルフの脚部、腰アーマーがビッグオー、下半身がリンドバーグ1/240 SS GATO、腕部魚雷がイタレリ1/35 U-Boot Biberといった具合ですね。



全体的なデザインは本家「飛ぶ理由」メカのなかで大好きな飛燕(ヒトノカタチ)をイメージして考えましたが、あのまま作るのは大変ですし、すでにガレージキットもあるので似せるというよりはバリエーション機や量産機的なニュアンスで作りました。なので頭部をシンプルなものにしたり主砲を外したり小林デザインで特徴的な大きな肩アーマーを付けなかったりして違いを付けています。このあたりは前回の隼鷹と同じで気持ち的に楽にほしいものを作る秘訣(?)ですかね。オリジナリティという意味ではアレですけど「飛ぶ理由」のフォーマットで作る以上はそれでいいと思ってます。



塗装についてはMrホビーのメタルカラーのアルミで下地塗装。そしてこの画像の後になりますが一旦クリアーコートしてからもう一層アルミを塗った後にエナメルの黒でウォッシングをして混ぜ込むような感じで色に変化が出るようにしています。



今回の新兵器がオールドビレッジ バターミルクペイントという水性アクリル塗料と専用のヒビ割れ&剥離剤です。これは小林誠先生が「飛ぶ理由」やツイッターで紹介されていたもので面白そうなのでチャレンジしてみることにしました。本来は家具などの塗装に使うもののようで入手したのは東急ハンズです。







塗ってみるとこのような感じになりました。詳しい解説は以前紹介した「ハイパーウェポン2014s飛ぶ理由」に書いてありますが、使い方としてはヒビ割れ剤はニスのようなものなのでハケで全体に塗った後でバターミルクペイントを上塗りするだけです。

ただ、上塗りするバターミルクペイントの濃度や筆運びで効果に差が出るのでそのあたりは面白さでもあり難しさでもありましたね。今回は実験も兼ねて、部位ごとに濃度を変えてみました。滲んだようになっている腕部が一番薄く、しっかりヒビ割れて筆の流れも見てとれる下半身の潜水艦部分が一番濃い状態で使いました。

このヒビ割れ現象は塗った傍から始まるといった感じなので基本は一発勝負でしょうか。返し筆はしないで1方向にサーッと塗っていくと上手くいく感じでした。ただ意図的に不規則に塗ってみた胸部なんかもこれはこれで面白いので、ほしい効果によって使い分ければいいですかね。あと下に塗ったヒビ割れ剤を抉ってしまうのも恐らくマズイので筆を強く擦り付けたりはせず優しく撫でていくようなニュアンスで行うのがベストだと思います。

このバターミルク塗装の後はいつも通り、各種エナメルで全体をウォッシングをしたり、下半身にアクリルのオレンジを垂らしたり、腰部や潜水艦部分の艦底部のフレームをピグメントやコピックで錆びさせたりして完成させました。ピグメントはミグ・プロダクションズの錆色2色を使っています。

と、いうわけでまた長くなりましたが「ガ級艦MSくろしお/ミンゴ」完成しました。「飛ばない理由」会場サイトにはこういったオリジナルメカが多数集結しているのでぜひ覗いていただきたいと思います。なんといっても参加者の数が前回の倍近い39名で、複数作られてる方もいらっしゃるので数だけでも凄いですし、ハイパーウェポン掲載経験のある凄腕の方々が何人も参加されているので間違いなく一見の価値がありますよ^^



飛ばない理由Vol.2会場ブログサイト

艦隊これくしょん




現在、爆発的なブームが起きているPCブラウザゲーム「艦隊これくしょん(以下、艦これ)」を自分もここ半年ほどプレイしています。サービス開始から今日で1年だそうで近頃は模型誌で特集が組まれたりアニメ化が決定したりとその勢いは加速度的に増しているようです。



どんなゲームかご存知ない方の為に簡単に説明すると、「艦これ」は詳細不明の世界で旧日本軍の軍艦を擬人化したキャラクターである艦娘(かんむす)を集めて謎の敵と戦うシミュレーションゲームで、例えば上の画像は重巡洋艦妙高を擬人化したキャラクターということになります。



その艦娘を最大6隻集めて編成した艦隊で戦いに出撃することになります。艦娘は戦艦、重巡、軽巡、駆逐艦、空母、潜水艦などの艦種カテゴリーに分かれていて、それぞれ長所と短所があるので編成の組み合わせがひとつ腕の見せ所になりますね。総数で言うと100隻を超える数の艦娘をストックできるので同じ艦種カテゴリーであっても、どの艦娘を選ぶかという楽しみもあります。

ちなみに私が子供の頃から一番好きな艦が妙高で、「艦これ」に手を伸ばしたのも妙高がどんな風に擬人化されているのだろうと気になったことが大きいですね。実は妙高が好きになった理由は父方の田舎が新潟でおばあちゃんの家から妙高山がよく見えたからってだけなのですがきっかけなんてそんなものかなと思います。まぁ、艦これ版妙高はちょっと変わった顔つきをしているので最初はギョッとしましたが今では見慣れてちゃんと艦隊トップのレベルになっています^^




艦隊編成が済んだら戦場となるMAPへ出撃。赤いマスごとに戦闘を行い最後のマスのボス撃破を目指します。分岐路では羅針盤というものによって進む方向が決まるのですがこれが場所によっては完全にランダムで10回連続ボスに到達しないなんてこともよくあります。これは艦これ全体に言えることなのですが艦これはプレイヤーが操作できる部分が非常に少なく基本的に結果を運に任せる「運ゲー」なので広い心を養うことが肝要です(笑)



これが戦闘画面ですがこれも完全自動戦闘。各艦娘の艦種や射程、配置による攻撃順のルールはありますが、いざ始まってしまえばあとは見守るのみです。この戦闘を繰り返していくと艦娘のレベルが上がり緩やかにですが強くなっていきます。ちなみに大破した艦娘を連れたまま次の戦闘を開始すると確率で轟沈して、共に戦ってきたその艦娘は二度と還ってこない(レベル1の同名艦はまた出ますが)ので注意が必要です。







ステージによってはこういうボスがいて集中攻撃を与えないと倒せないのですが、こちらのどの艦娘がどの敵を狙うかもランダムですし、ボスを狙っても弾が当たるかは運なので祈るだけです。だからこそ少しでもレベルを上げたり、良い装備を与えたりと事前準備を頑張る気にはなるのですが、不運が続くと深呼吸が必要になりますね(笑)



ただ苦難を乗り越えてこんな風に見事にボスを撃ち抜いたときの嬉しさは格別で、考えてみると艦これはサッカー観戦に近いものがあるのかもしれないですね。ゴール前の簡単なシュートを外し続けてイライラがMAXになったところで神業のようなボレーシュートが決まったり…とかそんな感じです(笑)



そして戦闘が終わるとランダムで新しい艦娘を入手できるのですが上の大潮なんかはコモンなので基本的にはガッカリです。ただパラメータに差があれどレベルを上げればどんな艦娘でもクリアできないことはないというのが「艦これ」の良いところなのでウチの大潮は艦隊最高レベルの駆逐艦として頑張ってます(笑)



戦闘から帰還したら補給や修理、改装などをして次の戦闘に備えますが、補給や修理を繰り返すと上の画像の右上に表示された4種類の資材を消費するので残り資材と相談しながら行動を決定する感じになります。課金で資材を増やすこともできますが、「艦これ」ではゲーム内での資材回収手段の多さや自然回復量が良心的なので無理なプレイをしなければ1日数時間遊ぶ分には困らないのが嬉しいところです。

艦隊編成にもよりますが一度の戦闘で消費する燃料と弾薬が目安100程度なのに対し自然回復量は1日で各1400ぐらい(空母だけが消費するボーキサイトのみ500くらい)で、それに加えて少しゲームを進めると追加される遠征艦隊によるお使いなどで無理せずとも1000くらいは上積みできるのでけっこう遊べる計算です。



そして余裕があれば資材を投入して新しい艦娘を建造します。ただこれが鬼門で4種類の資材のレシピによって艦種をある程度絞ることはできますが、そのなかで何が出るかはランダムなので祈るだけです。この長門狙いのときは燃料400弾薬600鋼材600ボーキサイト30でしたが確率は2~3%なのであまり入れ込むと艦隊運営に思い切り支障が出てしまう感じでしたね(^^; 

ちなみに一つ前の画像の艦娘は初めて実装された海外艦のドイツ戦艦ビスマルクなのですが大型艦建造という近頃導入されたシステムで燃料4000弾薬6000鋼材6000ボーキサイト2000という馬鹿げた資材投入量。確率は10%程度あるようですが1週間必死に貯めた資材が2回で無くなってしまう恐ろしいシステムです。ビスマルクは5回で来てくれましたが大和は20回やっても来ないのであきらめした(笑)



・・・なんてグチっていたらブログ書いた翌々日に大和来ました♪ 宇宙戦艦になっていることもありますが恐らく国内での知名度№1戦艦なのでやはり嬉しいですね。よく「出ない艦娘の絵を描けば出る!」なんてことが言われているのですが、ブログなんぞでも多少なりとも効果があったのかもしれません(^^;

と、まぁ、ちょっと長くなりましたが「艦これ」の概要はこんなところですね。

私は普段は女の子がいっぱい出てくるようなアニメやゲームにはあまり触れないですし、そもそも帝国海軍の軍艦を擬人化(それも可愛い女の子)するなんて英霊に対して失礼千万!と思わなくもなかったのですが、帝国海軍関係の書籍の売り上げが10倍になったとか、艦船模型コーナーに若い人が出入りするようになったなんてニュースを聞いて考えを変えました。

何が一番失礼かといえば、やはり忘れ去られてしまうこと、誰にも知られないことだと思うのでカタチがなんであれ、こうして70年前に日本を護るために戦った軍艦やその乗員であった軍人の方々のことが広く知られていくことはとても良いことなのではないかなという気がしたんですね。

それに実際プレイしてみて分かりましたが艦娘たちはそれぞれ史実での活躍ぶりや逸話にちなんだセリフを喋るので、使っているうちに愛着の湧いて自然とその艦の史実を調べてみたくなるんですね。「艦これ」の攻略Wikiにもある程度載っていますし、専門サイトに行ったり書籍を買ってみたりとプレイを中断してそちらに夢中になることもしばしばです。模型などを作っている手前、太平洋戦争や軍艦などについては一通り知識があるつもりではあっても各艦の詳細までは到底把握しきれていなかったので良い勉強になりました。



例えば矢矧はこのような自己紹介。こういう真剣味のあるセリフだとゲームでは絶対に沈めないで活躍させるぞ、という気になりますが「この次の人生がもしあるのなら軍艦じゃないっていうのもいいかもね」なんてセリフを切なげに話すのでちょっと反則というか、白黒の写真と活字でしか知らなかった艦の知識に血が通うという感覚がしました。普段は楽しくプレイしながらも、こうしたセリフなどでふと70年前に沈んだ多くの艦や戦争について想いを馳せて考えることができる「艦これ」というゲームはなかなかに魅力的だなと思いましたね。ステージについても史実に基づいた構成になっていて今後予定されているのはあのミッドウェー海戦なのでひとつ勉強しなおしてから頑張ってみたいところです。

この「艦これ」、現在はプレイ希望者殺到で着任制限がされていますが、毎日のように数千人規模で新規枠が解放されているので、もし新たに始めてみたいという方がいらしたらツイッターの艦これ公式アカウントをフォローするかブックマークするかして、新規解放日程のアナウンスをチェックされると良いと思います。また艦の史実を調べる場合、攻略wikiなら面白おかしく書いてあるので楽しく学べますが、元帝国海軍の方々が自分の乗艦していた艦にまつわる手記を寄せている「なにわ会」のサイトが素晴らしいので一緒に紹介しておきます。どの手記もその場にいたからこその実感が伴った興味深いものばかりなのでぜひご覧になってほしいと思います。

艦隊これくしょん公式ページ

艦隊これくしょん開発/運営公式ツイッター

艦隊これくしょん攻略Wiki

なにわ会

あとはそうですね、太平洋戦争を扱ったゲームについての記事なので、せっかくですから私の太平洋戦争観を簡単に書いておきます。この日本ではいわゆる自虐史観が幅を効かせていて、自分の場合は「太平洋戦争で悪かったのは侵略戦争を仕掛けた日本の方でだから戦犯が大勢裁かれた。戦争は悲惨で二度と行ってはいけない。平和が一番で軍隊は持つべきではない。」と親や学校、メディアから教えられてきました。もちろん平和が一番ということには同意していましたが、それと日本の為に戦った日本軍の方々を貶めることは別の話ですし、その主張には当時の世界情勢というものが抜けていると思っていました。



なんと言っても20世紀初頭の白人国家の支配圏(青)がこの状態。



アジアを切り取るとこの状態です。

私としてはハッキリ言って、有色人種の国々を次々と我が物にしていくこんな魔王軍のような白人国家勢力に囲まれて、討って出ざるを得なかった当時の日本の選択を責められるはずがないと思っています。眼前では大国であった清がアヘン戦争でボロボロにされていたわけですから尚更です。

もちろん他の選択肢もあったかもしれないしですし、引き際含めて間違いや下策の部分もあったかもしれませんが、それは平和な今の世から見た結果論ですから、こういったことは当時の日本の情勢や心情に寄り添って考えるべきです。まして一度は東南アジアから白人国家勢力を一掃し、それが結果的にアジア国家の独立の礎になったことは学術レベルでは世界中で認められていることですから正当に評価すべきことです。

そしてそういった過去があって現在があり、また戦争とは御しがたい相手がいて、その相手と自分の双方の都合で始まるものだということは言っておきたいです。戦争を二度と起してはならないのではなく国民を二度と犠牲にしてはいけない、ということこそ大事なことであってその為の準備と危機意識の重要さこそ多くの日本人が犠牲となった太平洋戦争から学ぶべきことだと思いますね。

と、まぁ、こんなところでしょうか。10年前に卒論で中国の脅威論と集団的自衛権の必要性云々といったことを書いたのですが周囲にはあまり理解はされませんでした。幸か不幸か今はそういったことも含めて理解されやすい情勢になっているのでこれからの日本が独立国家として正常になっていくことを期待したいですね。「艦これ」からある意味凄く脱線ですがそんなことを考えながらプレイしています。

MG陸戦型サザビー①

MGサザビーで陸戦型サザビーを作ってみたいという野望はHGUCサザビーを完成させてからずっと持っていたのですが、やはりサイズがサイズということもあってなかなか機会が無く我が家にやってきたMGサザビーは何年も放置されていました。

しかし今年になってMGサザビーがver.kaとしてリニューアルされることを知り、ある意味でこれまでのMGサザビーが用無しになってしまうリミットであるver.kaサザビー発売前に完成させたいという誘惑に駆られてついに重い腰を上げることにしたのが8月のことでした。

そしてあわよくばオラザク選手権に間に合えば良いなとハイペースで作り始めたのですが、結果から言うと後1日でもあれば分からなかった…というところまで行って間に合わず、記事を上げる気力も無くそのまま御蔵入りとなっていました。しかし模型誌やネットでver.kaサザビーの詳細が明らかになるにつれて、やはり発売前に途中経過だけでも載せておこうと思い製作記事を書くことにしました。

正直、非常に高い完成度を誇るであろうリニューアル版の発売まで1ヶ月を切ったタイミングでこんな記事が必要かという気もしますが旧MGサザビーでやれるだけやったチャレンジとして楽しんでもらえればと思います。

$機動兵器産業廃棄物 MS.AC.ZOIDS OR DIE

前置きが長くなりましたがまずはこれが素組みの状態です。その大きさこそ魅力的ではありますが全体的に細っそりしたフォルムと低めな頭身、そしてリラックスした関節位置のせいでサザビーらしい力強さが希薄なのが残念なところですね。発売当時から評判は良くなかったですがこの頃は大型MSは鬼門といったイメージがありました。

$機動兵器産業廃棄物 MS.AC.ZOIDS OR DIE

一番の問題点である頭部。かなり大ぶりなサイズと面長な顔付きなせいでかなり損をしてしまっている気がします。カメラアイを塗り分けていないせいもあってか、どこか優しげな雰囲気すらあるのがラスボスメカとしては厳しいですね。

$機動兵器産業廃棄物 MS.AC.ZOIDS OR DIE

ただ頭部の個々の構成パーツのデザインは決して悪いものではないので、その接続位置だけを変更してやって強面感を目指します。ヒサシとフェイス部分をそれぞれできる限り前に突き出させて上下の間隔も狭めて接着してやるだけでずっと格好良くなったと思います。

首の後ろを護る錣(しころ)部分をエポキシパテで延長したりアンテナを1/35機関銃に差し替えたりはしてますが、これはやってもやらなくても良い部分なので顔付きだけ変えるのはそれこそ1分で済む(瞬間接着剤硬化スプレーがあれば、ですが)簡単改造ですね。そしてこれだけでだいぶやる気が出てきました。

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そして後はもういつものようにどんどんエポキシパテを盛っていきます。おおよその形状はキッチンアルコールで濡らした指で均して作り、仕上げには珍しくナイフでの切削やサンドペーパーがけを行っっています。あと胸部の下側の装甲だけヴァルヴァロを使ってますね。

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バックパックには豪華に陸戦ガンスを使用。ちょっと勿体無いですがマシーネンも今度作るときはオリジナルかな、と思っているのでそのときに恐らく使わないであろうパーツはこうやって利用していきます。まぁ元々、流用パーツで生まれたのがマシーネンなのでその逆もあり、ということで。中央のグレーのフィン的な部分はバブルガムクライシスのバイクからですね。

あとMSはバックパックと接続する背中側が当たり前のように絶壁というか真っ平らなことが多いのですが、シルエットとして違和感が無くとも個人的にはバックパックは身体の一部ではなく、あくまで装備品だと思うので発達した広背筋をイメージしてボディ本体の背中側をエポキシパテでかなり盛り上げてあります。これだけ背中側にメカニズムを詰め込むスペースがあればνガンダムに殴り勝てるんじゃないかって気もしてきますしね。

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フロントスカートアーマーは軽装型サザビーのときと同様にサザビーのリアスカートアーマーを半分に切ったものを使っていますが、そこにさらにサザビーとマラサイのフロントスカートアーマーを追加して作っています。陸戦型サザビーの本来のデザインとはかけ離れていますが2度目の陸戦型サザビーなのでこういうアレンジもアリかなと思って楽しみました。

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リアスカートアーマーはまた例によって戦車を砲塔を使用。これは74式戦車ですが独特の丸みを持ったフォルムがいいですよね。以前、富士総合火力演習を観に行ったときに74式戦車に触ったことがあるのですがまさに鋼鉄の塊といった重厚感がたまらなかった覚えがあります。

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最終調整前ですが全体像はこんな感じになりました。写真を撮るのを忘れましたが腰部も延長して上下の傾きや左右の回転ができるようになっていてプロポーションとしてもかなり改善されたのではないかなと思います。

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そしてこれが現状です。あまりに時間が無くて塗装工程や表面処理工程がスッ飛んでいて申し訳ないですが、基本的には近作と同じ小林誠氏の飛ぶ理由的なアプローチでの塗装になってます。アイアンを下地に塗った後にブルーグリーン系を数種類といったところです。

表面処理はいつも通りのラッカーパテ仕上げでしたが今回は更にタミヤの3Dスプレー(特殊樹脂粉末)を吹き付けてみました。部分的に盛り上がったりクラックができたりと表現としてはかなり面白い風合いになったのですが結局その3Dスプレーが上手く乾燥しなかったことが間に合わなかった原因になってしまいました。まぁ、ぶっつけ本番だったので仕方がないですがちょっと悔やまれますね。

ただ、その3Dスプレーが一向に乾かずベタベタが取れない表面をなんとかしようと霧吹きで水浸しにしてやったのですが、そのビショ濡れの状態のままサビ用のアクリルのオレンジを滲ませてやったり明度を変えた基本色をエアブラシしてみたりと色々と思い切った実験をやれたのは収穫でした。重ねる色をもっと増やしても面白そうなので更に手を加えていこうと思います。

と、いうわけでMG陸戦型サザビーはここまでです。まだ動力パイプやシールドなどは付けていませんし、武器も仮の状態で完成とは言い難い状態なのですが全体としては以前のHGUC陸戦型サザビーとはまた違った迫力を出せた気がするので来年のオラザクに出すぐらいのつもりでじっくりやっていきたいと思います。なので次のMG陸戦型サザビーの記事はいつになるか分かりませんがせっかくなのでとことん煮詰めてやりたいですね。

※この記事にいただいたコメントへの返信が大変遅くなり申し訳ありませんでした。また更新も滞っておりますが今年も当ブログをよろしくお願い致します。
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