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津田修平の「おもちゃやめぐり」

役者「津田修平」のブログです。

どうもです。

一人芝居が終わって翌日からすぐに12月の出演舞台の稽古に合流し、そして所属劇団Ammoの11月公演に向けて怒涛の日々を過ごしておりました。

なんやかんやともう本当にたくさん書きたいのですが、まずは改めて出演情報を。



2週間後の11月22日から、Ammo vol.5.5「私のイスラム、燈、その他の短編」に出演します。短編〜中編サイズのリーディングとお芝居を、A編とN編の2バージョンで2作品ずつの計4本。津田はそのうち3作品、どちらのバージョンにも出演させて頂きます。少し長くなりますがまとめてまずは簡単に、各作品について。

●A編

①「彼のカルト」(中編のリーディング)

【あらすじ】

「来週から一人講師の先生が増えるから」

履修も全て終わったこの時期に急に教授の曹から告げられて、文学部「サロン」の管理者である事務員のひかりは驚いた。

「彼」が世間にとってあまりに特別な存在であったからだ。

「彼」の父は大都市に化学兵器をばら撒き、死者13人負傷者6000人を出した同時多発テロを起こした新興宗教首謀者である。

それから20年。
それぞれバラバラに収監されていた彼の肉親と幼少期を一緒に過ごした元「家族」が一箇所の刑務所に集められた。報道に「元幹部一斉に死刑か」の文字が躍ったとき、新聞を読む彼の手がよく見えなければ気付かないくらい、

しかし確かに震えていた。

【作品について】

あらすじでお分りになった方もいらっしゃるかもしれませんが「あの団体のあの事件」をモデルにした作品です。津田は主演をやらせて頂きます。それについて何がしかの主張をしたいのではなくて、そこにいたかもしれない、あるいはいる、人間を描き出したい。こうだったかもしれないその姿を。この作品の中で誰よりも人間でいたい。そう思っています。

②「燈」(短編芝居)

【あらすじ】

思想矯正所に閉じ込められている二人の男。刑務官から男達に『囚人のジレンマ』の取引が持ちかけられる。

「俺だけが助かれば…」

それを監視する刑務官は冷や汗を隠せない。

「俺は誰かに見られているような気がする」

自分だけが助かりたい、
理想の国の現実の話。

【作品について】

これがAmmoという劇団の振り幅の極致だと思っています。尖りきっています。もしかしたら嫌いな人は大嫌いかもしれないしぽかんとして終わる方もいらっしゃるかもしれません。でも何よりも、何に代えても深く深く刺さってほしい。初見の時からとんでもない本だと、思っています。津田はおそらく今まで見せたことのないような狂気で走り抜ける役をやります。



●B編

①「私のイスラム」(短編リーディング)

【あらすじ】

中堅商社に勤める一般職の「わたし」はイスラム教徒に改宗することを決意する。友達との付き合い方、食事、会社での立場、パートナーからの理解。

「日本人ムスリムとして生きること」を詰め込んだ表題作。

【作品について】

「光、さえも」のアフターイベントで上演した作品の再演で、これが紛れもなくAmmoという劇団の名刺がわりだと思っています。初演の時は出演していましたが、今回は唯一自分が出演しない作品です。ある意味で僕たちのキラーチューンです。

②「兄は原理主義者になった」(中編芝居)

【あらすじ】

イングランド・ポーツマス。
長年引きこもりだった兄、ジェームスが家を出るようになった。家族はジェームスにとってよい傾向だと喜んでいたが、やがて彼が過激なイスラム原理主義者になっていることに気付く。

vol.3「僕たちは他人の祈りについてどれだけ誠実でいられるか(仮)」より再演。

【作品について】

イスラムという視点を通してある家族を描いた祈りの旅。分かり合うことの遠さと尊さの旅。津田はめちゃくちゃたくさん喋ります。そしてこの役は紛れもなく自分の試金石で、どうしても俳優としてこの先のステージに進むために大切な挑戦を頂いています。大切で唯一の劇団員の仲間、前園あかりが初演に引き続き主演を務めます。とんでもないから。本当に期待してて頂きたいなと、思っています。



まとめますと津田の出演は

A編
「彼のカルト」(主演)
「燈」(やばい役)
N編
「兄は原理主義者になった」(すごく喋る)

という感じです。

ほんとにこの4本の作品はどれも素晴らしいと思っていて、どちらのバージョンがおススメですとは本当にいえないのですが、特色としてはA編が尖りきってきてN編がキャッチーです。

などと。

さて。意気込みなどを書き殴ろうと思っていたのですが何せ情報が多かったので明日にまわして、ひとまずこちらで失礼致します!

お読み頂きありがとうございます!

(公演詳細)


※チケット予約は直接津田にご連絡ください!もしくはこちらのURLからもご予約頂けます→http://ticket.corich.jp/apply/95238/012/


Ammo vol.5.5 試演会

「私のイスラム・燈・その他の短編」

 

■脚本・演出

南慎介(Ammo)


■公演日程

2018年11月22日(木)-11月25日(日)

全6公演


※AとNの2バージョンで2作品ずつ、計4作品の公演になっています。津田はAとN両方バージョンの計3作品に出演させて頂きます。簡単に出演作をまとめさせて頂きます。


A編「彼のカルト」(中編リーディング・主演)「燈」(短編芝居)

N編「私のイスラム」(短編リーディング・出演しません)「兄は原理主義者になった」(中編芝居)


※特色としてはAは尖りきってて、Nはキャッチーです。


11/22(木) 19:00A

11/23(金) 14:00A/18:00N

11/24(土) 14:00N/18:00A

11/25(日) 17:00N


■公演会場

SOOO dramatic!

東京都台東区下谷1-11-15


※「SOOO dramatic!」の入り口は、大通り(昭和通り)の1本裏側です。

東京メトロ日比谷線「入谷駅」1番・2番出口から徒歩1分

JR山手線「鶯谷駅」南口から徒歩6分、「上野駅」入谷口から徒歩12分


■チケット

前売・当日/2500円

学生割引 高校生以下/1000円(要学生証提示)


■出演


A・N 両ver.出演

前園あかり

津田修平

(以上、Ammo)

石井舞

川本喬介(はらぺこペンギン!)

霧島ロック(ここかしこの風)

レベッカ


A ver.=【Alt-order】編

坂井宏充(演劇ユニットハイブリッド)

菅山望

山崎丸光

吉村公佑(劇団B級遊撃隊)


N ver.=【Next to me】編

伊澤玲(★☆北区AKT STAGE)

井上実莉(劇団SHOW)

川﨑初夏(TRASHMASTERS)

豊田可奈子

西嶋友哉