『mafatu-a'au 46』 | しおりの妄想小説 ~嵐~

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大好きな嵐さんの妄想小説を書いています。







雅紀以外の人とするのは初めてだった。
ただ、触れるだけの優しいキスだったけれど…






〔ごめん…ズルイよな…〕






先輩に謝らせてしまった私。






こんなはずじゃなかった。






「あ…あの…私も…ごめんなさい…」






その場にいられなくて、つい私は…






「か、帰りますあせる






ガチャ…






バンっ!!






車から降り、勢い良くドアを閉め、自宅へと向かって走ったの。






最低…






こんな自分なんか大嫌い。






玄関のドアを開けると、そのまま自分の部屋へドタバタと階段を上った。






帰って来たの?ご飯は?って…珍しく私より先に帰って来ていたママが言ってくれたけど…






「いらないあせる






そう告げて自室に閉じこもる。






「っ…グスン…」






こんなはずじゃなかった。






もっとこう…






恋って…
楽しくて嬉しくて…
甘酸っぱくて…






両想いって…そういうことだって思ってた。






全然違うじゃん…






なんなら…片想いよりも全然苦しくて…






自分の弱さを思い知らされる。






雅紀…






私…






先輩とキスしちゃったよ…






こんな私…もう好きじゃない…?
嫌われちゃうかな…






「グスン…ひっく…」






前みたいに、何でもない会話で笑いたい。
バカみたいに何度も超好きって言ってもらいたい。






手を繋いで放課後はデートして…
私の部屋に入るなり急に抱き着いてきて…
ダメって言うのに雅紀の手は止まらなくて…
そういうイチャイチャも…






全部無くなったら…






嫌だよ…グスン






♪~♪~♪~♪






♪~♪~♪~♪






♪~♪~♪~♪






気が付くと、バックの中の携帯が鳴っていた。






今は泣きすぎて声もおかしいから…電話になんか出たくない。






♪~♪~♪~♪






♪~♪~♪~♪






誰とも話したくないのに…






♪~♪~♪~♪






♪~♪~♪~♪






♪~♪~♪~♪






鳴りやまない着信音に…一体誰…?って思って…
画面を見ると…






知らない番号。






嫌な予感がした。






「はい…」


[あ、もしもし?やだ、なんか酷い声。大丈夫?キャハハ]


「どちら様ですか?」


[あ、ごめんごめん、私♪すみれ♪]


「はっ?」






このタイミングで何故すみれ先輩が私に電話を?






[ねぇねぇ、なんかね、すみれ面白いもの見ちゃって♪]


「あの…ごめんなさい…今は先輩の話しにお付き合い出来る気分じゃなくて…」


[へぇ~そうなんだぁ。何で?何かあったの?]


「…」


[拓海先輩とチューしちゃったから?くす(笑)]


「えっ…あせる






何で…?






サーっと血の気が引いていくのがわかる。
全身に鳥肌が立った。






[そっか、そういうことかぁ~なんてね♪拓海先輩やるぅ♪あ、別にすみれが仕組んだわけじゃないからね?すみれ、拓海先輩に嫌われてるみたいだし。
偶然、たまたま見ちゃっただけだから~♪]


「あの…何が言いたいんですか?」


[ん?言いたいこと?そんなの決まってるじゃん?
雅紀ととっとと別れなさいよ!他の男とそういうことしておいていいわけないよね?]


「…」


[このことは雅紀も知ってるから。さっき写メ送ったし。じゃあ、そういうことで。]






プーッ…プーッ…プーッ…






一方的に切られた電話。






雅紀に写メって…






はぁ…






消えてなくなりたいよ…