BOUCHERON 2014 NEW WATCH COLLECTION !!! | ダイコ★ブログ

BOUCHERON 2014 NEW WATCH COLLECTION !!!



 いやぁ。。。6月になっちゃいましたね。。。ホント今年も半分でございますよ。。。ビビるくらい早いですねぇ。。。。個人的には、ようやく綺麗さっぱりと後厄も抜けた今年、暖かくなるに連れてまた新しい出会いがあり、楽しいプロジェクトも満載でございますね。。。


 また、忙しくなりそうですが、こちらで皆様にお伝え出来そうな、楽しいお知らせもいろいろと準備中でございますので、楽しみにしていて下さいね。




 まずは掲載誌情報から。ただ今発売中のWWD JAPAN THE MAGAZINE 2014 SUMMERで、ファショニスタ100のメンバーとしていくつかコメントさせて頂いています。90年代がテーマの今回、表紙は90年代から今もなお、トップアーティストとしてキラ星のように輝く安室奈美恵さん。


 今回の私のファショニスタナンバーは52番です!スーパーモデルのお話や、ジョン・ガリアーノのお話、2014-15 FW Prêt-à-Porter COLLECTIONのアクセサリーの話等も書いてますのでチェックしてみて下さいね。



 ってか、90年代。。。。私にとっては19歳から29歳までのまさに壮絶な10年でしたね。。。東京に上京してして来て、ファッションの勉強を始め、毎日見るもの、出会うショッキング過ぎる出来事に振り回されないように、自分が信じる物にしがみついていた頃でしたね。。。ファッションに携わる仕事が出来ている、最初のキャリアを創る事になった、とても大切な、懐かしい時期でしたね。。。。



 渋カジやヒップホップ、グランジからアントワープ系ファッションまで、一通り全部着倒しましたね。。。。www



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 もう一つ告知です。暫くご無沙汰してました、池袋西武オーガニックマーケットのイベントでトークショーもやる事になりましたよ!!!お相手は勿論この方、メンズクラブ編集長、トガっちこと、戸賀敬城氏。先日、ジョンマスター オーガニックの新作発表会で久しぶりにお会いして、相変わらずの美貌男っぷりでございましたね。。。。私も本番迄にいろいろとメンテをして、張り切って臨みたいと思います。


 日頃愛用している拘りのコスメの話や、個人的にも大好きなオーガニックコスメのお話が出来ればと思っています。デートや既に入ってるイベント等は、早めにキャンセルしておく事をオススメしまーす!!!!



 オーガニックマーケット主催トークイベント『男目線のナチュラルスキンケア』

 日時:6月14日(土) 13時30分~14時30分、16時30分~17時30分
 会場:西武池袋本店 別館2階=特設会場(西武ギャラリー)
 参加費:無料
 お申込み:当日会場までお越しください。



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 さて今日は、私のブログでも度々リポートさせて頂いているフランスのハイジュエラー、BOUCHERON(ブシュロン)のプレゼンテーションにお邪魔して来ましたので、そのリポートをお伝えしましょうね。


 時計の世界最大規模の見本市、バーゼル ワールドは年々盛り上がりを見せ、ヴァンドームに軒を連ねるフランスの老舗ハイジュエラー達も、バーゼル ワールドでは無くてならない、かなり大きな目玉になっています。ジェエリーで培ったの世界最高峰のテクニックと、洗練されたエスプリを感じさせるデザインで、それぞれのブランドが毎回発表する新作を中心に、ウォッチの世界にひときは華やかな話題を提供しています。


 今回、2014 バーゼルワールドで発表されたばかりのウォッチのコレクションが日本初上陸となり、そのお披露目が銀座のブシュロンのブティックで開催されましたので、お邪魔して参りました!!!




 まず、何と言っても今回の一番の話題は、このメゾンのシグネチャーでもあるウォッチ、『REFLET(リフレ)』の再登場ではないでしょうか。


 1947年、クリスチャン・ディオールがニュールックを発表したこの年、第二次世界大戦が終結し、平和と新たな価値観を求める人々の為にリフレは発表されます。当時としては新し過ぎる程のコンテンポラリーなウォッチは、男女問わず新しい価値観を持つ人々を中心に絶大に支持され、懐中時計から腕時計へ変化して行く、最初の時代を宣言したかのような鮮烈なデビューでした。


 何よりもその一番のポイントはレクタンギュラー(四角形)ケースに施された『ダブル ドゴロン』のモチーフ。1889年、創業者フレディックブシュロンが開発したこのモチーフは、元々二つのリングを繋ぎ合わせるというアイディアを採用した物で、このメゾンのモチーフとしては一番古いものになります。人気のリング、『キャトル』にも取入れられていますよね?



 新しく登場するリフレには様々な楽しいサプライズが隠れています。まず一つ目のサプライズは時計の裏側に刻まれた、『Je ne sonne que les heures heureuses』という文字。。。。。。。。これは、フランス語で『私は慶びの時間だけを刻む』という意味の言葉で、時計を通してブシュロンというハイジュエラーが考える時間へのビジョンが記されています。


 時を刻み、いつも身近にあるウォッチはまさに人生を供に生きるライフタイムパートナーでもあります。それは過ぎて行く時間をただ告げるための道具ではなく、美しい時間を供に刻む同志でもありますよね???日々の生活は楽しいことばかりではありません。むしろ苦しい事のほうが多い毎日の中で、この時計は小さなメッセージを込める事で、着ける人にエールを送り、時計を見る度に、慶びの時間を自ら作り出していくように行動まで変化させてくれそうな、ポジティブなマジックが込められています。



 二つはめギミック好きのこのジュエラーらしい、時計の表面に込められた楽しいサプライズ。。。。ふぅー~っと息を吹きかけると、メゾンがブティックを構えるヴァンドーム広場と、中央にそびえる円柱のモミュメントのホログラムが登場するという何とも楽しい仕掛けが施されています。


 世界の何処にいてもメゾンの聖地でもあるパリの気分を感じる事が出来て、そのアイコニックなシンボルを、魔法のように腕の中で再現する驚きのテクニックは、長年このメゾンがジュエリー制作の中で培って来た、サヴォワールフェール(ノウハウ)が在るからこその成せる技。。。。大切な誰かと時間を共有する時等に、遊び心たっぷりのこのマジックを使ってみるのも宜しいのではないでしょうか???



 三つ目のサイプライズは、時計を装着する際に見付ける事が出来ます。バックルにはまるでその存在を感じさせないかの如く控えめで、ストラップと同化するように、肌にあたったときのストレスを出来る限り軽減しています。またストラップは交換可能なので、いくつか買い揃えて、スタイリングに会わせて取り替えるのもオススメですよ!!!


 
 今回登場したリフレは19種類という幅広いヴァージョンで登場します。サイズは、スモールとミディアムとラージの3サイズ。レクタンギュラーケースは全てサイズにおいて、ステンレス スティール、スモールとミディアムにはイエローゴールド、ラージサイズにはピンクゴールドのご用意があります。


 ダイヤルもダブルゴドロンを施した物から、プレーンなブラックやホワイト、ケースのサイドにダイヤモンドを施した物等、絶対にお気に入りのピースが見つかる、幅広いヴァリエーションです。これだけ種類が豊富なので是非ショップでは出来るだけ沢山の種類をトライして、その優雅な時間さえ楽しんで頂きたいですね。。。


 
 もう一つのポイントとして、リフレにはリューズにサファイア カボションが施されます。50'Sから取入れられているメゾンならではのこの特徴は、直線的なウォッチのラインと楽しいコントラストを描き、この時計が愛され続けているポイントの一つでもあります。




 今回発表されたコレクションの中には、先に登場したリフレと、このメゾンらしいジュエリーテクニックをメランジェさせた、新たなタイムピースも登場していましたよ。

 

『REFLET POMPON(リフレ ポンポン)』と名付けられたこちらのジュエリーウォッチには、19世紀からメゾンのコレクションに繰り返し登場して来た、代表的なモチーフのポンポン(タッセル)のデザインを取入れたなんともゴージャスなアイテムです。


 細部に至る迄様々なカッティングを施したダイヤモンドをビッシリと敷き詰め、フェイスはレクタンギュラーケースをイメージさせるスクエアなフォルムのケースが、クリアーのアクアリウムのように仕上げられ、その中でダイヤモンドの文字盤が永遠の時を刻みます。。。


 印象的なポンポンは実は着脱可能。。。。付属のチェーンに着けるとネックレスとしても楽しむ事が出来て、こういう様々なバリエーションで楽しめるマルチジュエリーのテクニックを、早い段階から取入れて来たこのメゾンらしい、最高のテクニックを感じ取る事が出来ますね。。。




 続いて、2013 バーゼルワールドで発表された、『ÉPURE D'ART(エピュール ダール) 』のコレクションから新作が登場しましたのでそちらをお伝えしましょうね。


 『芸術の制作図』という意味のこのコレクションは、小さなダイヤルの中にこのメゾンのイマジネーションの源でもある自然の情景を閉じ込めたような、アーティスティックなコレクションで、見ているだけでも時間を忘れそうな美しいピースです。


 こちらの『ヴァーグ ドゥ ルミエール(光の波)』というタイトルのウォッチは、皆様何処かでご覧になった事ありませんか???葛飾北斎の『富嶽三十六景』の中でもとりわけ有名な『神奈川沖浪裏』をインスピレーションにした、なんとも美しいジュエリーウォッチです。


 原画に見られる青々とした荒波はヘマタイトの闇に置き換えられ、ホワイトゴールド、ダイヤモンドの白波が、ダイヤルいっぱいに躍動的なうねりを見せる、感動的な美しさのピースですね。
 



 こちらのポップでグラフィカルなウッチにも、実にブシュロンらしい自然主義のスピリットを感じる事が出来ます。コンテンポラリーなダイヤルの中にはメゾンのアイコン的テクニック、ゴドロンとカボションが取入れられ、放射状の大胆なパターンにはダイヤモンド、ブルーサファイア、ゴールドやエナメル加工されたカボションが用いられ、実に美しいですね。


 何が自然主義かってお考えの方もいらっしゃると思いますが、このウォッチのタイトルは『ウルサン』。。。。。はい、ウニでございます。。。。


 海底に住むユニークなフォルムの愛すべき動物も、このメゾンの手にかかるとラグジュアリーな宝石の殻を纏い、時計の中でチャーミングにその魅力を輝かせていますよ。。。




 先日東京で発表された『Hôtel de la Lumière(光の館)』にも登場した『フルール ドゥ ジュール(昼の花)』のコレクションも、バーゼルワールドへ向けて時計に姿を変え、また新しい魅力を発揮していましたね。


 このウォッチにはメゾンが世界最高峰を誇る、金細工とマーケトリー(寄木細工の応用)を色濃く感じ取る事が出来ます。こちらはまさにそれ。。。。マザーオブパールをふんだんに用い、パンジーの花びらの一枚一枚迄美しく表現しています。ダイヤルには花びらの外側にダイヤモンドを敷き詰めた花壇を用意し、実にピュアで美しいデザインですね。。。


 マザーオブパールは身につける人に健康と愛をもたらすと信じられています。特に子宝や子育て、繁栄等を象徴し、潜在能力を高め精神を安定させたり、傷ついた心を癒す効果もあるそうですよ。


 こちらはホワイトのマザーオブバールにホワイトのベルトのバージョンですが、シックで大人っぽい、ブラックのバージョンもありましたねぇ。。。。
 



 先ほどご紹介した、『エピュール ダール』がダイヤルの中に、移り行く自然の情景を閉じ込めたデザインだとしたら、今回のバーゼルワールドで発表されたこちらの『AJOURÉE(アジュレ)』のコレクションは、躍動するモチーフ達がダイヤルから飛び出したような、楽しいデザインが特徴のジュエリー ウォッチです。


 『AJOURÉE NURI(アジュレ ニュリ)』というこちらのウォッチにはなんとも可愛らしいオウムのモチーフが飾られています。精巧な金細工が施されたオウムのレリーフには、キアロスクーロ(明暗対照)のテクニックで、ピンクやオレンジのサファイアがビッシリと敷き詰められます。


 マザーオブバールのダイヤルはダイヤモンドで飾られ、アウトラインになるフレームにもダイヤモンドが施されます。これ、素晴らしいのがオウムがついばむ実はゴールトが用いられ、添えられたリーフにはホワイトゴールドが用いられています。このアイディアが実に効果的で、ゴールドのオウムとダイヤモンドのフレームを視覚的にメランジェさせ、全体にまとまりを与えていて素晴らしいですね。。。



 爽やかで透明感のあるこちらは『AJOURÉE ARONDA(アジュレ アロンダ)』というウォッチで、ダイヤモンドの羽根を羽ばたかせるツバメの姿がなんともチャーミングですね。


 こちらには先ほどの『エピュール ダール』の中の『フルール ドゥ ジュール(昼の花)』のジュエリーコレクションが、最初にパリで発表された時のアイディアが盛り込まれています。真昼の強い日差しの下に咲く花を表現したこのジュエリーは、ダイヤモンドが用いられたレリーフが美しいピースと、強い日差しによって発生する影をピンクトリマリンやマザーオブパールで表現した実に繊細でユニークなピースでした。


 その影のアイディアが取入れたこちらは、ツバメがグレーのマザーオブパールの影を従えていますね。。。ダイヤモンドのオープンワーク(透かし細工)の上で、2羽のツバメが優しく寄添うようにも見え、ロマンティックで美しいピースになっていましたね。。。






 時計という、ジュエリーよりさらに様々な要素や、メカニックな要求も不可欠なステージにおいても、パリを代表するブシュロンというハイジュエラーは、卓越したテクニックを惜しげ無く取り入れ、また新しい感動的な作品を見せてくれます。このメゾンの代表的なデザイン、クエスチョンマークをイメージした、スクラブのない独創的なネックレスのスタイルが示すように、メゾンのクリエイションには常に驚きや、楽しいミステリーの要素が取入れられます。


 今回、いろいろと考えたみたのですが、私がこのメゾンを大好きな理由の一つとして思いついたのが、白黒はっきりしているところかもしれません。リフレやキャトルのようにミニマムなデザインはストイックなまでにデザインを削ぎ落とし、今回登場したアジュレ等には時計の枠を越えた、デコラティブな要素をふんだんに盛り込みます。


 


 常日頃感じるのですが、沢山の人のいろんな意見を取入れて作られた物は、結果的に5,60点のクオリティーには仕上がるのですが、作り手の意図が全く感じられない、中途半端な作品に仕上がってしまいます。パクリやコピーから生み出されるドメスティックのブランドの商品等に多く見られる事ですが、余計なホスピタリティーや頼んでもいないアップデートは、作品の本質をボヤけさせてしまい、結果、『別にこれが欲しかった訳じゃないんだけど。。。』なんて駄作を完成させる事になります。


 ファッションスキルの低い人からすると適当に作られた物は、実に便利かも知れません。。。が適当な物は所詮適当、、、『誰かが持ってるから。』とか『流行ってるし。』なんて安易な発想だけでワードローブを構成していると、永遠にファショニスタにはなれませんし、適当な服をいつも着ている、適当な人間になってしまいます。



 このメゾンにおいては、クリエイションのベクトルが何処へ向かおうとも実に潔く、明確な美意識は、アトリエ スタッフを始めとるたくさん人々の手を通過して来たとは思えな程、忠実に作品に表現されます。プレゼンテーションではいつも、クリエイションとは何か、そして美とは何かという絶対的な定義を、華麗に見せてくれているような感動を与えてくれますね。。。。





 個人的にウォッチを着けない人間なんですが、今回の『リフレ』はかなり注目ですね。ここまで潔いデザインだったら、着けてる事すら感じないのかもしれませんし、どんなコーディネイトの妨げにもなりませんよね。。。


 本当は『アジュレ』なんかのラグジュアリーなアートピースが良いのですが、残念ながら石油王の友人はおりませんので。。。。。。





 東京で行われた”Hôtel de la Lumière”のプレゼンテーションのリポートはこちらからどうぞ。

 2014 SS Haute coutureでのキャトルをテーマにしたパリでのプレゼンテーションの模様はこちらからどうぞ。



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  現在好評発売中の私の初めての著書、『ブランドパスポート』では、このBOUCHERONの豪華な世界をより詳しく理解する事が出来ます。金細工の世界最 高峰と呼ばれるジュエリー『デリラ』、スネークモチーフの『セルパン』等のお話も書いておりますので、是非書店にてお求め下さいね。



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