警察沙汰!? パートⅡ | TRAVELIN’ BLUES

TRAVELIN’ BLUES

夫婦で世界一周旅行!!
2011年12月25日スタート☆
旅の様子を随時アップしていきます。

前回の記事の

ヴェネツィア~ウィーン行きのチケットの件



結局おっさん・おばさんツートップによる陣営の前に成す術を無くした僕らはしょうがなく電車で隣の駅まで行き同じようにカウンターに予約番号を見せた




あっさり発券




そりゃそうだ 今回のインターネット予約はカウンターで発券してもらうしか方法は無いのだから

とりあえず自分が間違っていなかった事に安心

そして取り乱した自分に反省し、おっさん・おばさんの事は「許す」ことに努めた


と同時に、この「許し」


まだ全然自分のものにできていない事を実感する

でも無事発券できたし、ジェラートもおいしかったしよかったよかった

とりあえず日本で外国人に会ったらウザイくらい親切に接しようとあらためて心に誓った

そんなこんなでおっさん・おばさんの事はすっかり忘れ


昼になり、ヴェネツィア本島へ繰り出した

腹減ったけど、これまでレストランで結構贅沢してしまったので節約しなくちゃ
でもパスタ食べたい

よしレストランでパスタを一人分だけ頼んでふたりでシェアしよう、ということに

店員にシーフードパスタはいくらするのか聴いた
すると店員はメニューを持ってきて指をさした
店員の指すメニューは12ユーロ(1200円)
高いけど、イタリア最後だし一品だけ頼んじゃおう
「OK This one.12€?」
店員「Yes、One?」
おれ「One」


そして出てきたもの






はい?


あの~確認しましたよね

店員に言おうかと思ったけど、めちゃくちゃおいしそうだし2人分でもまあいっか
イタリア最後に贅沢してしまおう!!
てことでムサボリ食った

めっちゃうまい!!

シーフードいっぱいだし


ロブスター!?

これで24ユーロならむしろ安い


うまいうまい~言いながらたいらげた



あ~おいしかった






店員にチェックをお願いした





レシートを見ると、110ユーロ




110ユーロね あれ、一人分??



安…

110ユーロ!?


ひゃくじゅうユーロ!?


いやいやいやいや

なにかの間違いだ


店員を呼び出しメニューを確認した

すると店員がメニューを指さした

Seafood pasta 12€


の下の行を…

完全にやられた


メニューはよく覚えていない 

たしか語尾に(1g 8€)みたいなことが書いてあった

いやいやいや

誰が払うか

確認したやろわい

そして何g頼むかを指定した覚えもないわ

とりあえず呆れて怒る気にもなれない

店員は「俺が指さしたのはそっちだ」

の一点張り

とりあえず
おれ「責任者を呼べ」

出てきたやつは責任者には到底見えない若造

説明しても

「食ったんなら払え」


いやいやいや


誰が払うか


責任者「わかったマケてやろう 90ユーロ(9000円)だ」


いやいやいや 

マケるっておかしいやろ

絶対払わん 「ノーノー」

責任者「じゃあいくらなら払うんだ?」

いやいやいや

その質問がおかしいわ

絶対に払わん

しかしながらこっちもかなり美味しい思いをしたし

食った分は払う!

おれ「30ユーロ」

責任者「ノーノーノー、80ユーロ、ラストプライスだ!」

いやいや何のやりとりですかこれ

モロッコのお土産屋か

付き合ってられん

おれ「警察を呼んでくれ」



責任者「オーケー、望むところだ(ノープロブレム)。警察が来るまで席に座って待ってろ」




でとりあえず席に座った



でまさかの責任者も隣のテーブルにふんぞり返って座った



いやいやいや


警察を呼べゆうたやん

あんたノープロブレムゆうたやん





再度おれ「警察に電話してくれ」




責任者「もう電話したからじきに来る、待ってろ」





いやいやいや


こちとらお前の一挙手一投足を全て見守っとるんじゃ

警察に電話した姿なぞ少しも見とらんわ



呆れるの通り越しておもしろいわ



再度おれ「警察を呼べ、今すぐ電話しろ」




責任者「裏でスタッフが電話したから大丈夫だ。望むところだ」





絶対うそや~ん




とりあえず待ってみる










5分経過









……





10分経過














うそやん










この「間」に思わず吹いたわ






一応聴いてみた

「警察はいつ来るんだ?」











責任者「ヴェネツィアは広いんだ。3時間はかかる。」












あほか






この手で何人の旅行者が犠牲になったのか…



ヴェネツィアという素晴らしい街並みに憧れ、目を輝かせて来た人々の夢




観光する時間しか持ち合わせていない旅行者はきっと渋々払ってしまうのだろう




幸い俺たちには時間はある


今日一日潰そうが何だろうがお前らのような人の夢を壊すような奴には



絶対に屈しない






お前らには頼まん


自分で警察に電話する






iphoneでスカイプを起動







しない








さっきまで使ってたこの店のWi-Fiが切られている…





ちくしょ!!!絶対に屈しない!!!





おれ「おれが直接警察を連れてくる!」





責任者が踏んぞり返ったまま少し怒りをあらわに言った



「あ~行ってみろ!見つかるわけがない!ヴェネツィアは広いんだ!」







まーちゃんを独りにするのは少し心配だったが、他の客の目もあるし暴行を加えることはないだろう

とりあえずこれしかない!





決死の思いでレストランを飛び出し警察を探した




















3分で発見







ヴェネツィアの広さに驚いたわ


でもまだ安心はできない


英語を単語で並べ、身振り手振りでガムシャラに説明した



なんと今まで関わったイタリアの警察とは印象が違いかなりの紳士!


真剣におれの話を聴いてくれ、店まで同行してくれると!!!



なんて優しいんだ!





店に警察を連れて戻った




すると

まさかおれがほんとに警察官を連れてくるとは思っていなかったのだろう


踏んぞり返って座ってた責任者がびっくりして飛び起きた



そして責任者は満面の笑みで警察官にヘコヘコし、お茶を出してゴマをすりだした


そして警察官にイタリア語で何か言っている


わからないイタリア語だけど何を言っているのかはわかった


メニューを指さし、「このメニューを指定し、食べたくせにこの客は払わないんです」

みたいなこと






いいかげん怒りがこみ…

「うそだ!!絶対に払わない!!!」


まーちゃんが吠えた




まーちゃんが吠えた事で俺は逆に冷静になれた



落ち着いて警察官にもう一度説明すると、警察官はわかってくれた



警察官は俺たちの事情を察し、責任者に値段交渉をしてくれた



店はしぶしぶ50ユーロ



俺たちの言い値は30ユーロ


警察官は食べた内容を聴き、「この場所でその内容なら50ユーロはグッドプライスだよ。ロブスターまで食べたんだから。それで手を打ってはくれまいか」



あなたにそれを言われてしまうと~…


まあ仕方ないか




俺たちはしぶしぶ50ユーロ払い店を出た





とまあ思いもよらない贅沢をしてしまったわけ



とりあえずあいつらが警察に面食らった事で今後の犯行が少しでも減ることを祈る


そしてネルソン・マンデラから学んだ「許し」を思い出す


おれの進化が問われる









ふむふむ

















あいつらは許さん





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