ジャケット着て


ロッド片手に


クーラーボックスかついで


砂漠の真ん中にいる、ということです。



間違ってないんだよ。

すっごいマジメにいっぱい対策してるんだよ。



場所が違うの。



キャラバンの人たちや
ラリーやってる連中に

笑われたり
「大丈夫か?」って思われたりするんだけど

必死なのよね。



俺は
それをバカバカしい、とは思わない。



本人ものすごい頑張ってるし、わりとよくあることだから。



周りにさんざん笑われたうえに
魚も釣れないし

つまんないし

暑いし

喉は渇くし

俺はおかしい人間なんじゃないか

なんて追いつめたりして



「もう釣れなくてもいい!一生ここにいてやる!!」

なんて思っちゃうかもしれない。



とりあえず

「ここで魚は釣れない」ということと、

「自分にはちゃんと釣る能力がある」ことを

受け入れる必要があるわけで。


たぶんそれは本人も重々わかってるわけで。



必要なのは勇気じゃない。

一呼吸。




「砂漠にいても時間のムダ。さあ今すぐ釣り堀を探すんだ!」

じゃなくて、



「疲れただろう。なんか冷たいもんでも飲みに行こうぜ」

の一言。




昨日の釣り堀が今日の砂漠

ってことも多々あるので、


恥ずかしいことじゃあない。



まずはリラックスして、

そこではじめて勇気の出番。




なんてことを思った。