『仮面ライダー鎧武』第26話のオーバーロード語翻訳 | 多言語マスターを目指して

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オーバーロード語(以下、「オバロ語」という)を日本語に自動翻訳するウェブサイトができたので、筆者の役目もほぼ終わったといえるのだが、備忘録として引き続きこのブログでもオバロ語の解読翻訳記事を載せることにした。

以下、まず一番上にオバロ語の字幕を書き起こしたもの、その下にこれを日本語の音に変換した結果、さらにその下に日本語訳を記した。なお、字幕と音声が違う場合、日本語に変換して意味が通じるように調整した。そして、固有名詞は日本語に訳していない。

1.戒斗がデェムシュと再会したシーン。

デェムシュ「シェデョミョショ。ジョファデェミョディジ シュビリェガ?」
(きさまか。たのしませて くれよ?)
(貴様か。楽しませてくれよ)
[注釈:字幕には疑問符がついているが台詞の意味から考えてこれは不要だ]

戒斗「ここからは 第二ラウンドだ。」

デェムシュ「ラウ?」
(ほう?)
(ほう?)

この後、字幕はないがデェムシュは「ルーム」と言って、仮面ライダーバロン レモンエナジーアームズに向かっていく。


2.仮面ライダーバロンとデェムシュの戦闘シーン

デェムシュ「シャデェゴシュフォ! デョブリョ シャンジャシェション!」
(こしやくな! さる ごときが!)
(小癪な! 猿ごときが!)

デェムシュ「シャンフウ!」
(ごぬう!)
(ごぬう!)

レデュエ「デェムシュ レシュイフォンシェファン。ジカファンデュジャ アシャブリョ デョミョロシュオ。」
(デェムシュ ひくえどきだ。てをだすと おこる さまはくあ。)
(デェムシュ 引き時だ。手を出すと 怒る ロシュオ様。)
[注釈:字幕では「レシュイフォンシェファン」となっており、音声では「レシュフォンシェファン」となっているが、文脈から考えてこれだと思われる「引き時だ」という日本語をオバロ語に変換すれば本来「レシェフォンシェファン」となる。これは脚本と字幕に誤りがあったのかと推測される。それから、「ロシュオ」は日本語に訳せば白亜になり、ロシュオというのは東映の番組公式サイトに画像が載っている白いオーバーロードの名前だと思われる]

デェムシュ「シェデョミョミャ レデュエ! シュ…!」
(きさまも レデュエ! く…!)
(貴様も レデュエ! く…!)

今回オバロ語について新しくわかったことは、名前の前に敬称をつけるということだ。これは英語のMr.やMs.と同様だ。

そして、日本語の「を」がオバロ語では「カ」に変換されることが確定した。

一方、日本語の促音の変換とこれに関連して、ば行の変換については新しい実例が加わらなかったので依然として未確定な部分が残っている。半濁音の変換についてもまだ実例がないので未解明のままだ。

さらに、「ルーム」については今回新たな実例が加わったので、ようやく確かな結論を出すことができる。筆者は先にルーム=人間説を撤回して「ルーム」は呪文の1種ではないかと述べた。第26話でデェムシュはバロンに向かっていく時に「ルーム」と言い、赤いエネルギー体になる時には「ルーム」とは言っていない。このことから考えて、「ルーム」は何かの能力を発揮する時に意図して発する言葉というよりは、力をこめたり出したりする時に自然と口から発せられる息の音と解釈したほうがいいと思われる。だから、日本語に訳するとしたら、「ふーん」でよいということになる。