GOETHE (ゲーテ) 2011年 04月号 [雑誌]/著者不明


¥750
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今年初めに買った
のに続き、2冊目を購入しました。


今回は、記念すべき、創刊5周年記念特大号ということで、

2006年~2011年にわたり、本誌に登場した最先端の方々による名言集とのこと。

この雑誌面白い。センスある。クローズアップしているポイントが、素敵です。


まず冒頭の明川哲也氏による<ゲーテのコトバ>

ゲートの名言の、同氏による解釈。これが学術的になりすぎない文章で、

日本語のリズムがとても心地よい。


続いて、村上龍氏のエッセイ。

この日本語のリズム感もとても心地よい。ちょっとした文章を書くお手本にしたいなとも思った。

何気ない日常的なことを書いていると思うのだけれど、

(ものすごく私的な表現ですが)色彩的な描写になっている気がするのです。

だから、読んでいてとても心地よい。


そして、これも連載ですが、

富山和彦氏、高島郁夫氏、佐伯チズ女史の連載。これも新しい視点を取り入れるという点で、

とても刺激になるし、読んでいて心地よいのです。


さらにこれまた連載ながら、出井伸之氏の「対極を愉しむ」。

ビジネスについて書かれているのだけれど、ドライすぎず、社会学的、哲学的な視点のように感じられ、

とても面白い。


本題の成功のコンセプト。

これはいうまでもなく、ビジネス界、スポーツ界等で有名な方々が本誌に登場した際の名言に

本誌の方がコメントを付しています。

これは読んでいるだけで、色々な視点が入ってきますし、ここで読んだことが、
今後自分が色々な選択をする際に「ああなるほど」と思うシチュエーションが出てくるのではと思うことが多いです。

色々な方が登場されていますが、私がおお!と思ったのは、

資生堂会長の福原義春氏。この方は、昨年末のメセナシンポジウムでお話をお伺いしたばかり。

そのときの印象は、物静かながら、様々な時を積み重なてこられた宇宙のような空気感を感じました。

メセナ協議会会長 であることから、勿論文化面にも造詣が深い方なのですが、

このような雑誌にも登場されていたのだなと改めて尊敬。
一部引用すると

「僕は年中、新聞雑誌をふくめて、メディアで今日の状況を頭に入れている。

ただ読むだけでなく、そういう状況はどうして起こるのか、それを起こす人間の本質とは?という

ことまで頭をめぐらせています」


続いて、何より私がおもしろい!と思ったのは、

「お金に糸目をつけないとしたら、今、何が欲しいですか?」特集。

これは、おもしろい!。

やはりロマンのスケールが大きいのです。こういう発想を自由にできる人でいたいなと改めて思いました。


こういう面白い文章を読んだ後だからか、Culture紹介コーナーもとても面白く読めてしまった。

この雑誌は、私がいうのもおこがましいのですが、ビジネス誌と文化誌の中間的な存在なのかなと思い、

今の私はこういう雑誌をとても面白く思えるなぁと思いました。